2022年08月08日

◆ 血管のばしストレッチ

 筋肉を伸ばすストレッチをすることで、健康増進に劇的な効果が生じる。たったの5分間。   【 重要 】

 ――

 NHK の番組で「ガッテン」というのがあったが、それが廃止されて、かわりに「あしたが変わるトリセツショー」という番組が始まった。どちらも「生活の知恵」を教える情報番組だが、(メインキャスターを含めて)ガッテンが田舎っぽかったの対して、新番組は都会的な雰囲気だ。

 そのうち、血管についての回があった。番組の要約は下記。
  → 改訂版!「血管」のトリセツ - あしたが変わるトリセツショー - NHK

 ここで、PDF ファイルのダウンロードができるから、それを見れば、要約がわかる。ただしそこにあるのは、結論部だけだ。途中の話が抜けているので、私が紹介しよう。

  ・ 若く見える人と、老けて見える人がいる。
  ・ 若く見える人は、血管が柔らかい。
  ・ 血管が硬い人は、毛細血管が破壊されて消滅。
  ・ いったん消滅した毛細血管は戻らない。
  ・ 血管が硬い人は、残る毛細血管が少ないので、老けて見える。
  ・ 血管が柔らかい人は、毛細血管が多く、老化しにくい。
  ・ 血管を柔らかくすることが大事だ。
  ・ 血管を柔らかくするには、ストレッチが効く。


 そして具体的なストレッチの方法を番組では紹介した。サイトにも概要が掲載されている。


kekkan-nobasi11.png
kekkan-nobasi12.png
出典:NHK


 ――

 だが、よく考えてみたら、この方法では不足する。なぜなら、この方法はすべて「足」を対象としたものだからだ。これでは「足の血管」をストレッチするだけだ。足以外には、効果がない。それでは困る。

 そこで私は、新方針を立てた。こうだ。
 「足だけでなく、全身のすべての筋肉で、血管のばしのストレッチをする」
 つまり、範囲の拡大をするわけだ。

 さらにもう一つ。別の方針を立てた。
 「 NHK の教えるストレッチは、難しくて覚えきれないので、もっと簡単な手法を取る」

 このことを知るには、次のツイートを見るといい。


 これは、はてなブックマークで 1500人以上がブックマークした、超人気のツイートだ。言っている内容はたいしたことがないのだが、ともかく人気だ。ただし、「やってみたら、難しくてできない」「複雑すぎて、覚えきれない」という苦情の声が多数出た。さもありなん。

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 そこで、私はもっと簡単な方法を示そう。それは、こうだ。
 「ストレッチとは何か、という意味を知る」

 それは、具体的には、こうだ。
 「ストレッチとは、筋肉を伸ばすことである」

 この意味さえ知っておけばいい。あとは、全身にある筋肉の部位を理解しておけばいい。

 たとえば、足ならば、膝下の表側と裏側に筋肉がある。(裏側にあるのは、ふくらはぎの筋肉だ。)また、太腿の表側と裏側にも筋肉がある。……このように筋肉の部位を意識したあとで、「筋肉を伸ばす」という原理を当てはめる。すると、次の4通りのストレッチが考えられる。
  (1) 膝下の表側のストレッチ
  (2) 膝下の裏側のストレッチ(ふくらはぎ)
  (3) 太腿の表側のストレッチ
  (4) 太腿の裏側のストレッチ


 (1) は、爪先を伸ばすストレッチだ。( NHK の図では2番目)
 (2) は、ふくらはぎ伸ばしのストレッチだ。
 (3) は、NHK の3番目の図の方法でもいいが、もっと効果的な方法がある。右膝を曲げた状態で、右手で右足首をつかんで、右足首を思い切り引き上げる。右太腿の全体は、後ろへ蹴る感じになる。すると、太腿の前側の筋肉がすごく伸びる。(立ってやるのではなく、坐ってやるといい。)
 (4) は、(坐ったまま)前屈運動をすればいい。特に、足の爪先を手でつかんで、足の爪先を手前に引くと、ふくらはぎの筋肉が伸びる。このことで、(2) のストレッチをやる効果が生じる。

 以上のストレッチでは、いずれも、「筋肉を伸ばす」ということを意識することが大事だ。もっと正確に言えば、こうだ。
 「一つ一つの筋肉を意識しながら、その筋肉を伸ばすようにストレッチ運動をする」


 ここでは、「一つ一つの筋肉を意識しながら」ということが大事だ。単にやみくもに「教わった運動をすればいい」のではない。頭でひとつひとつの筋肉を意識しながら、その筋肉を伸ばそうとすることが大切なのだ。

 ――

 上の原則を理解すれば、同様のことを足以外の部位にも適用することは簡単だ。

 たとえば、腕の筋肉だ。そのストレッチをするには、どうすればいいか?
 腕を前に伸ばしてから、掌を開いて、掌を上に上げたり、下に下げたりする。すると、前腕(肘から手首まで)の筋肉が、伸びたり縮んだりする。このとき、筋肉が伸びる方向に掌を動かせば、それでストレッチができたことになる。
 上腕(肩から肘まで)の筋肉も、同様だ。肘を曲げると、外側の筋肉が伸びる。肘を伸ばすと、内側の筋肉が伸びる。

 特に重要なのは、肩周りだ。肩周りには、多数の筋肉が付いている。それぞれの筋肉は、肩に付いている腱に触れることで、個別に意識される。肩の後ろの筋肉を伸ばすには、右腕を左下に大きく下げるといい。肩の前側の筋肉を伸ばすには、右腕を右上に大きく上げればいい。……このようにすると、その部位の筋肉が伸びることがわかるだろう。同様にして、腕をグルグル回す運動も効果がある。

 首回りの筋肉も同様だ。首をグルグル回すと、首のまわりの筋肉が伸びることがわかる。特に意識して、特定方向に首を曲げると、その逆側の筋肉が伸びることがわかる。ここでも、筋肉ごとに、その筋肉を意識しながら、「その筋肉を伸ばそう」という運動をすることが大事だ。

 なお、肩周りや首回りの筋肉をストレッチするときには、その箇所の腱をマッサージすることも効果がある。腱が固くなっていることがあるので、そういうときには、腱をマッサージするといい。特に、肩こりに悩まされている人はそうだ。首の後ろの筋肉をストレッチすると同時に、その部位の腱をマッサージするといいだろう。……こうすることで、肩こりが大幅に改善される。
 ※ 首回りは特に丹念にストレッチをするといいだろう。

 背中も同様だ。背中の筋肉を伸ばすように、意識的にストレッチをするといい。具体的には、肩甲骨を持ち上げるようなストレッチだ。肩甲骨を現在位置から 5cm 以上、持ち上げる。このことで、背筋が伸びることがわかるだろう。これは「背筋伸ばし」だが、けっこう効くぞ。「ああ、ストレッチをやっているな」という感じがする。

 同様に、腹筋のストレッチもするといい。これは簡単だ。胸と腹を(弓のように)そらせばいい。猫背と反対ですね。ついでに、両腕を持ち上げて、後ろに反らせば、肩の筋肉のストレッチもできる。

 他には、尻のストレッチをしてもいい。
 また、体側(側方)のストレッチをしてもいい。ラジオ体操では、そういうストレッチがある。体を片側に傾けて曲げるストレッチだ。

 以上のストレッチは、大半が坐ったまま(床に尻を付けたまま)でできる。必ずしも立ってやる必要はない。
 また、NHK の番組でも教えている通り、途中に 30秒の休憩を入れるといい。ただし、下半身と上半身を交互にやることで、休憩時間を短縮することもできる。(交互にやれば、実質的には休んでいることになるからだ。)
 ※ 30秒の休憩を入れると、血管を柔らかくする物質が分泌されて、効果が上がるそうだ。

 ――

 以上で、いろいろと具体的な方法を示したが、それらを全部やっても、5分間ぐらいで済む。たんねんにやっても、10分間ぐらいだろう。別に、ハードなトレーニングではなく、休憩まじりの楽な体操である。ストレッチは、やると気持ちいいので、筋トレのような苦しさもない。楽勝だ。
 朝晩5分間ずつ、やるといいだろう。夜は、帰宅直後とか、風呂に入る前などが、お勧めだ。朝にやるのが難しければ、昼間にやってもいい。会社でやるなら、立ったまま やることになるが。

 ――

 さて。それによる効果は? 私の場合は、効果はてきめんだった。
  ・ 高血圧だった血圧が大幅に下がった。
  ・ 肩こりが大幅に緩和した。


 肩こりは、いつのまにか溜まる(気づいたときには重症になる)ことが多かった。だが、この方法を取ると、毎日少しずつほぐすことで、肩こりが溜まらなくなった。頭の疲労そのものがなるわけではないのだが、苦しい肩こりの症状が大幅に緩和された。

 ――

 結論。

 血管伸ばしのストレッチは、すごく効果がある。私には、高血圧と肩こりで、効果があった。
 さらには今後は、老化を抑止して、健康を増進する効果が、見込まれる。

 ※ 顔を若く見せるには、顔面の筋肉のストレッチも必要だ。それには「ニッコリ笑う」訓練をするといい。笑顔の見本は、倉科カナだ。
   → 倉科カナ(@kanakurashina_official) Instagram



 [ 付記 ]
 女性ならば、背中の後ろでブラジャーのホックを留められるように、腕の動きが柔軟であればいい。(肩の可動域が広ければいい。)
 これと同じ動きをやろうとしたら、私は、左手はできたが、右手はできなかった。右肩には、慢性的な筋肉硬直が生じている感じだ。肩の可動域が狭くなっている。
 そこで私は、これができるようになるまで、ずっとストレッチを繰り返すつもりだ。また、前屈運動は、ちょっと体が硬くなっていたが、だんだん復活しつつある。




 【 関連サイト 】

  → 【トリセツショー】血管のばしのやり方。改訂版!血管のトリセツ:病を遠ざける血管ケア

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posted by 管理人 at 21:33 | Comment(0) |  健康・寒暖対策 | 更新情報をチェックする
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