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スマホのロック解除の方式には、指紋認証が普及した。しかし指紋認証は、本人が寝ているときに指を付けさせることで、家族が勝手に解除させてしまう、という危険がある。こんなことだと、浮気をした夫は、気が気でない。とても困る。
そこで、顔認証という方式が出現したが、デメリットがある。
「コロナの時代にはマスクをしているので、顔認証ができなくなる」
というのが、ひところ話題になったが、それを別としても、次の難点がある。
「本物の顔と、写真の顔を、区別しにくい」
つまり、本人でなく、本人の写真を見せるだけで、ロックが解除されてしまう、ということだ。この件については、次のようになる。
(1) アップルの iPhoneでは、赤外線照射方式を採用して、顔を立体認識(3D認識)することで、写真と区別することに成功している。しかし、赤外線照射方式は、赤外線照明と赤外線カメラの双方を必要とするので、コストが大幅に上がる。
→ iPhoneの顔認証は他人には絶対解除できない理由と解除する秘策!
(2) Android はコスト優先なので、赤外線などは使わない。しかし、写真によってあっさりとロックが解除されてしまうことがほとんどだ。
→ Androidスマートフォンの顔認証、写真でも突破できる!?
そこで、何とかソフトウェア的な方法で( AI の認識技術を応用することで)3D 画像と 2D 画像を区別しよう……という方式が出た。
→ 顔認証の時、本人がその場にいるか写真かを判定する技術- やさしい技術講座 : 富士通
しかしこれは、精度を高める効果はあるとしても、あくまで疑似的な「判定」方式だ。絶対に正しいとまでは言えない。「原理的な正しさ」はなくて、あくまで「経験的な正しさ」によるだけだからだ。
結局、どの方式を使うにしても、帯に短し襷に流し。一長一短であって、まともな方式を低コストで使うことには成功していない。困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「 2D の写真と 3D の本人とを区別するためには、顔全体の 3D 認識をするのではなく、眼球だけで 3D 認識をする。眼球が球形であることを確認する。そのためには、異なる方向から眼球に光を当てて、光の反射点が異なることを確認すればいい」
具体的に述べよう。
アニメの顔には、瞳のなかに光の点(白い点)がいくつも描かれている。

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このような光の点を検出すればいいのだ。
そのためには、スマホの四隅で、小さな光点を瞬間的に光らせればいい。画面全体を暗くして、四隅のうちの1箇所だけで、小さな光点を瞬間的に光らせる。

四隅の光点が光ったとき、瞳のなかの1箇所が光点を反射する。その反射された光点(*)をスマホが記憶する。
( * アニメの瞳のなかにある白い点に相当するものだ。)
同様にして、四隅のうちの他の3点でも、小さな光点を瞬間的に光らせて、瞳のなかの反射された光点を記憶する。
この瞳が3Dの球面状の形状をもつならば、4つの光点は少しずつ位置が変わる。(瞳が球面だと、反射角が変わるからだ。)
一方、この瞳が2Dの平面上の形状をもつならば、4つの光点は位置が変わらない。というより、そもそも光点が発生しない。球面状ではないので、光点が生じるはずがないからだ。(写真として反射することはあるだろうが、その場合は、反射点は、瞳のなかにはなく、別のところにある。)
こうして、「画面の一部を発光させて、その光の反射点を瞳のなかで検出する」という方式によって、3D と 2D の区別をすることができる。しかも、そのためのコストは、ゼロ同然で済む。(簡単なソフトがあるだけでいい。)
かくて、問題は解決した。 謎はすべて解けた。(じっちゃんの名にかけて。)
※ 以下は細かな話。読まなくてもいい。
[ 付記 ]
これに対して、対抗する策がある。
「写真の眼球の部分だけに、凸状のコンタクトレンズを付けて、瞳に球状の形を形成する」
なるほど。これだと、技術的な難度は上がるが、突破が可能だ。
しかしこれについては、次の対抗策をとれる。
「まばたきの回数を検知する。人ならば瞬きをするが、写真はまばたきをしない。その差を検知できる」
ただし、まばたきを検知するには、5秒ぐらいの時間が必要だ。人はまばたきなしに5秒が経過することもあるからだ。そこで、まばたきを促すために、暗い画面と明るい画面を交互に出すといいだろう。そうすると、目が刺激されて、すぐにまばたきをするようになる。
【 関連サイト 】
→ もうiPhoneを買う理由はほぼないと思う
※ スマホを買うなら Android にしろ、という話。
値段で何倍もの大差が付く。
せい街宣カメラ→赤外線カメラ
[ 付記 ] も追加しました。