2022年07月22日

◆ EV 普及と充電所不足

 日産アリアやサクラなど、EV が普及しつつあるが、充電所不足という問題が足枷となっている。

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 日産アリアやサクラなど、EV が普及しつつある。最近ではテスラに次ぐ世界第2位の EV メーカーである BYD の日本市場参入が報じられた。
 《 EV世界2位の中国大手、日本市場参入へ 来年にも3車種投入 》
 電気自動車(EV)世界2位の中国BYDは21日、日本の乗用車市場に参入すると発表した。EVの小型スポーツ用多目的車(SUV)など3車種を来年1月以降に売り出す。
 BYDが今年1〜6月に世界で販売したEVは約32万台で、約56万台だった米テスラに次いで世界2位。プラグインハイブリッド車(PHV)などをあわせた「新エネルギー車(NEV)」は約64万台で、テスラを超え世界トップになる。
( → 朝日新聞

byd-seal.jpg
BYDの最新技術を結集したハイエンドセダン「SEAL」

( → BYD、新型バッテリEVのSUV、コンパクト、セダン3車種で日本市場へ参入 2023年順次発売へ - Car Watch

 しかし、EV には致命的な難点がある。高速道路の急速充電所が不足していて、遠距離の走行が困難だ、ということだ。特に週末は充電所が混雑していて、なかなか充電できない。この問題は、本サイトでも詳しく論じたことがある。
  → 高速道路の充電所が不足: Open ブログ
  → 日本では EV の普及は不可能: Open ブログ
  → EV の急速充電の問題: Open ブログ

 制度的な問題・体制的な問題・組織の問題……など、根源的な巨大な問題がいくつもあって、とても小手先の対応では解決できない。解決の見込みも立っていない。したがって現状では、日本では EV を長距離走行に使うのは無理だ……という結論になる。

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 これについて、同じ結論に至る記事が掲載された。
  → 「BEV軽自動車『日産サクラ』だけがバカ売れ」という現実が示す日本に電気自動車が普及しない根本原因| PRESIDENT

 「 30分かけてもガソリン4、5リットル分しか充電できない現状」という副題の示すとおりで、次の趣旨のことが書いてある。
 (1) 日本の充電所ではまともに充電できない。だから、高速道路の充電所で充電することを期待してはいけない。つまり、長距離走行には使えない。(途中で充電しないで往復する用途にしか使えない。)
 (2) ただし近距離の用途ならば、自宅で一晩かけて充電できるので、それで済む。サクラのように、小さなバッテリーを積んで、近距離の用途に特化して、充電は自宅で夜間に済ませる……というのが、唯一の利用法だ。

 この記事では、(1) の問題点として、次の難点が例示されている。
 多くの充電スポットは充電器がひとつしかない。先客がいた場合、30分待ったうえ、充電に30分かかるので、1時間そのスポットで過ごさなければならないのだ。
 私もBEVでドライブ中、この「無意味な1時間待ち」をさせられた苦い経験がある。

 この件については、ツイッターで興味深い例を見つけた。急速充電を使った先客が、30分を過ぎても、いつまでも車を置きっぱなしにした。そのせいで後続の利用者が、利用できなくなって大いに困った……という話。
急速充電終わってるのにほったらかしは困るな
コード抜いてやりたい



館内放送かけても戻ってこないよ
警備員さんと話したら一日中ほったらかしの人もいるらしい
勘弁して!
もう41分充電して91%やし、完了になってるからこれ以上充電できないよ!
こっちは充電しないと帰れないよ


私がきてから30分経過。
その時は既に41分間充電で完了ってなってたからね。そもそもここは30分しかしたらダメなんだよ!
アラームかけたらええんとちゃうん!

館内放送かけてもらっても戻ってこないね。
急速充電1つしかないんだからね

普通充電して待ってるけど


1時間後にまだ止まってた
私が知ってるだけで2時間止まってた
ほんと勝手な人!
普通充電で何とか家に着いたけど。

( → ツイッター

 こういふうに「充電所に置きっぱなし」という事例が発生するのは、「置きっぱなし(充電しっぱなし)にしても超過料金を取られない」という制度のせいだろう。
 本来ならば充電をし続けていれば、30分ごとに料金を取られるべきなのだが、30分の使用制限があるせいで、何時間使っても、30分の料金しか取られない。これでは無料駐車場みたいなものだ。不心得者ほど得をする、という馬鹿げた制度。
 こんなところでも、馬鹿げた制度を採用したせいで、現場ではユーザーが困ったことになる、というふうになる。お馬鹿の見本か。

 ――

 ともあれ、日本の EV の充電所は、何から何まで駄目駄目のシステムになっている。抜本的に制度改革をしない限り、EV で長距離走行をすることは、まったくのナンセンスだ。
 





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posted by 管理人 at 22:44 | Comment(5) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
充電式じゃなくてカートリッジ交換式にして欲しいです。充電所じゃなくて交換所なら、結構すぐ増やせると思うのですが。
Posted by けろ at 2022年07月22日 23:01
 カートリッジ交換式は、技術の安定性が前提となっています。最近の電池は、技術発展が急速で、どんどん新型の電池になっているし、数年後には全固体電池になると見込まれています。技術が安定していないので、仮に採用しても、ほんの数年で陳腐化して、すべてが時代遅れの遺物になってしまいます。

 参考:
>BYD の ATTO3には、BYDが独自開発した電池を搭載。従来必要とされてきたニッケルやコバルトなど高価な資源を使わないことで低価格を実現した。さらに電池の部品を大幅に小型化し、航続距離も伸ばした。

  https://www.asahi.com/articles/ASQ7P6KBPQ7PULFA005.html
Posted by 管理人 at 2022年07月22日 23:24
BYDのブレードバッテリーはパックを作らないと思ったので交換式は難しいのではないでしょうか。
日本の充電所が終わってるのはそのとおりでテスラのscを見習って欲しいとは思います。
Posted by かかし at 2022年07月23日 08:00
(仕様変化が激しい)ソフトウエア開発では、外部インターフェースを規格化し内部はブラックボックスとすることで陳腐化を回避(仕様変更を容易に)しています。また、将来の技術進化を見込んで上位互換性を考慮した規格だけ先行発行することもあります。
将来的な性能向上も見越した上(USB Type-Cのような感じ)で、寸法、出力、諸々を規格化した「デジタル・ガソリン」なんかどうなんだろう?とたまに思います。
夢想するなら、1個のバッテリーは磁気を帯びたピンポン玉形状。プラスマイナスは磁気によって正しく繋がる。形状的に直列にも並列も容易に整列可能。電力スタンドでは先入れ先出し方式でガソリンのように補給(&排出)する。
GoogleあたりならITの延長線上の発想で仕掛けてきそうな気もします。
Posted by 今日も通りすがり at 2022年07月23日 11:47
 電気自動車販売台数

  http://house-to-house.jp/hanbaidaisu.html
Posted by 管理人 at 2022年07月29日 00:34
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