2022年07月14日

◆ 少子化と中性化

 先進国の各国では少子化が問題となっているが、これには男性の中性化が影響しているかもしれない。NHK「サイエンスZERO」による。

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 本項では少子化を話題にしているが、元の情報は中性化を話題にしていた。それは NHK の「サイエンスZERO」だ。
 《 人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来 》
 体や心の性差が縮まる「中性化」に最新科学で迫る。中性化の原因とされるのは男性らしい体や脳の形成に関わる性ホルモン・テストステロンの分泌の変化。先進国では、男性では分泌が減少、女性では増加している。
( → サイエンスZERO - NHK

 ここでは「中性化」というテーマで、「男性ホルモン・テストステロン」が男性で減少しつつある、と報じている。
 番組解説をするサイトもある。
 現代男性の精子を調べると40年で50〜60%数が減少しているという欧米の報告がある。
 大阪のクリニックには異性への関心が低い(性欲が少ない)、活力が無いという悩みを持つ多くの若者が訪れているという。彼らについてテストステロンの量を調べたところ、平均よりもかなり少ないという結果が出たという。
 アメリカでも男性のテストステロンはこの15年間で20%減少しているという報告がある。
( → 2/13 サイエンスZERO「人類が絶滅の危機!?"中性化"と生殖の未来」 - 教養ドキュメントファンクラブ

 テストステロンは男性ホルモンとして筋肉を増やしたり、脳に作用して闘争心や性欲などの男性的な気質を生み出す。しかしこのテストステロンが減少することで中性化するのだ……ということだ。



 では、どうしてそうなったか? 理由は肥満化であるらしい。
 中性化の原因だが、肥満度が影響しているという報告がある。脂肪細胞にはアロマターゼという酵素があり、テストステロンがこれに触れると女性ホルモンであるエストロゲンに変換するのだという。逆に筋肉から出る物質が精巣に働きかけるとテストステロンが増加するのだという。
( → 2/13 サイエンスZERO「人類が絶滅の危機!?"中性化"と生殖の未来」 - 教養ドキュメントファンクラブ

 《 「人類が絶滅の危機!?“中性化”と生殖の未来」 やはり、デブは中性化の原因の一つだった 》
 中性化の原因
現代人の生活の変化にあり、「デブ(肥満)」化が原因です。
BMI(肥満度)が高くなると、テストステロンの量が減少するのです。
デブになると、アロマターゼという酵素が出て、せっかく放出されたテストステロンを女性ホルモンのエストロゲンに変えてしまうのです。
つまり、運動不足やデブ(肥満)が、テストステロンの合成を抑制してしまうのです。
( → 【NHK サイエンスZERO】

 ――

 結局、以上をまとめると、
   肥満化 → テストステロンの減少 → 中性化

 という因果関係があることになる。

 一方、私としては、さらに次のように続けたい。
   テストステロンの減少 → 生殖力の低下 → 少子化


 最初と最後をつなげると、こうなる。
   肥満化 → 少子化


 つまり、先進諸国では、文明の発達ともに、美食が普及して、肥満化が進んでいったせいで、少子化が進んでいるのだ。
 そういう解釈も、一面としては、成立しそうだ。

 そして、その対策としては、若い男性が肥満度を減らして痩せればいい。
 そのためには、どうするか? デブなオタクを減らして、スポーツをやる痩せた男にすればいい。そこでまずは、デブなオタクを野外に連れだそう……というのは、ありかな? (冗談です。)

 ともあれ、肥満化と少子化とが関係ありそうだ……というのは、ちょっと面白い話だ。



 [ 余談 ]
 これについては、私にも実感がある。ダイエットしたら、体が軽くなって、体が痩せ気味になり、同時に、生殖能力も高まった感じがするのだ。
 以下はダイエットの話。

 最近、どうもウエストまわりにぜい肉が付いてきたので、一念発起して、ダイエットした。そうしたら、とりあえずはベルトサイズが 5cm 短くなった。
 そのためには、「炭水化物抜き」(糖質ダイエット)だけでは駄目で、さらには「タンパク質も抜く」「野菜だけにする」という方針を取った。ただし、「タンパク質を抜く」というのは、肉や魚を食べないという意味。タンパク質は皆無ではなく、納豆または豆腐だけは少し食べる。また、ときどきは肉や魚も食べる。極端なダイエットはしない。
 これで少しずつ減っていったが、まだまだ減り足りない。もっと減らすつもりだ。
 なお、実行は困難ではなかった。小食を続けると、自然に食欲もなくなるからだ。別に「腹が減って困る」ということはない。すぐに満腹になってしまうだけだ。(胃が小さくなる感じだ。)
 なお、ベルトをきつく締めるのが効果的だ。ベルトを緩めると、食欲がどんどん出てしまう。常にベルトをきつく締めておけば、食欲も出なくなる。(ベルトは、ウエストとした腹に、計2本かけると効果的だ。)

 で、結果的にどうなったかというと、上に述べた通り。つまり、体が軽くなって、体が痩せ気味になり、同時に、生殖能力も高まった感じがするのだ。
 
posted by 管理人 at 22:00 | Comment(1) | 科学トピック | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
デブはデブでも、筋肉の少ないデブが増えるのがダメですよね?

ラガーマンや力士なども太ってますが、彼らの肉体は筋肉の塊ですからね。

痩せるというよりは、運動することでたとえ痩せられなくても、筋肉をいっぱいつけて性欲を高められる方向に持っていければ良いのかなと思いました。
Posted by 反財務省 at 2022年07月15日 19:09
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