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高性能のスパコンを使うことで天気予報の精度が大幅に上がった……としばしば報道される。だが、ここのところ、天気予報はちっとも当たらない。
本日は、朝の段階で「雨」だったのに、現実には晴れまくっていた。午後になったら雨になったので、それは当たっていた。(東京地方)
翌日の分は、「一日中雨」ということなので、そのつもりになっていたら、深夜になって、「一日中曇り」に変わっていた。
天気予報はもともと精度が低かった。「前日になっていきなり予報が変わる」ということがしばしばあった。(ここ 10年間ぐらい、ずっとそうだ。)
しかし最近、予報が外れる頻度がとても高まってきているように思える。これは、「技術が低下したせい」ではなく、「気象の状況が不安定になっているせい」かもしれない。
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ちなみに、天気予報で一番簡単な予報の仕方は、こうだ。
「過去 20年間、その日の天気を調べて、一番多い天気を選ぶ」
たとえば、6月30日の天気を 20年間、調べる。「曇り」の日が一番多いとわかったら、「曇り」という予報を出す。
この方法だと、季節ごとの変動を考慮するので、当たる確率はかなり高くなる。梅雨時ならば「雨」や「曇り」が多いだろうし、冬ならば「晴れ」が多いだろう。(東京地方)
で、この単純な方式に比べて、スパコンで計算する「天気予報」は、的中率が上回れるか? 上回るのが当然のはずだが、どうも、心許ないね。
「西の空を見て決める」という単純な方式に勝てるかどうかも不明だ。「天気図を見て人間が予想する」というのと、どっちが的中率が高いか? 案外、人間が勝ちそうだ。
こういう的中率で、競争して、「クイズ・ダービー」みたいなのをやると、面白そうだ。
前日予想:最高35度、最低27度、曇後一時雨
当日実績:最高25度、最低21度、雨
といった具合でした。
また、1週間後の予報は1ヶ月間のほとんどが
天候:晴時々曇、もしくは曇時々晴
降水確率:20〜40%
でした。これでは何も言っていないに等しいです。