EV には巨額の補助金が出ているし、EV 車はサクラが爆売れだ。補助金の総額も増える。予算の枠は間に合うか? 間に合わない。
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試算した記事がある。
→ 日産サクラ&三菱eKクロスEV 1万5000台受注?で、CEV補助金は大丈夫なのか?
試算によると、EV だけならばかろうじて間に合うが、PHEV の分まで考えると、間に合わない。このままだと、年度末には予算の枠を越えてしまうので、年度末に納車となったユーザーは、補助金をもらえない。サクラならば 55万円の損。リーフやアリアならば 85〜92万円の損。大損となる。
とはいえ、今年の予算ではもらえなくても、来年の予算ではもらえそうだ。ただし、はっきり決まっているわけではないので、もらえる保証はない。
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私の推定では、「補正予算」で枠が追加されるので、年度内でもたぶん大丈夫だと思う。
ただし、額については、甘い予想は立たない。サクラが 55万円というのは、航続距離からしても過大なので、サクラの 55万円という額は下げられる可能性がある。サクラの補助金額を 30万円程度に下げれば、予算の追加額を抑えながらも、台数の総枠を増やすことができる。だから、そうなりそうだ。
年度内はともかく、来年度からは、サクラの補助金額は下がるだろう。となると、次のようになりそうだ。
・ 年度末のころは、枠が切れて、補助金がもらえない。
・ 補正予算でもらえると思ったが、その枠も足りない。
・ 救済措置で、来年度予算から補助金をもらえるとわかる。
・ ほっとしていたら、来年度の補助金額は激減と知って青ざめる。
これが、サクラのユーザーに待ち受ける未来だ、となりそうだ。
サクラ以外のアリアなどは、ちゃんと補助金をもらえるだろう。サクラを犠牲にすれば、何とかなる。
台数の点では、ioniq5 や、 テスラのモデル3、モデルY が有望だと思えたが、実際には、販売台数はあまり伸びていないようだ。
日産アリアはどうかというと、爆売れで、今から契約しても、納期は来年の4月になるらしい。それでも、生産能力が足りていないようなので、大量生産はできていないようだ。米国ではすでに(売れすぎて)受注停止になっているが、これも生産能力が足りないことが理由であるようだ。部品もうまく輸入できていないらしい。
ま、トヨタみたいに「売れないで困っている」というのよりはずっとマシだが。
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結論:「サクラやアリアを買うならお早めに」
→ 日産サクラにタダで乗る方法: Open ブログ
[ 付記 ]
補助金の額は原則として、「消費税相当額」(車両本体価格の1割)に留めるべきだと思う。それならば「消費税の免除」に相当するので、特に国の持ち出しにはならないからだ。
これだと、アリア B6 は 54万円、サクラは 24万円、となる。このくらいが妥当だろう。
さらに上乗せするとしたら、「航続距離の長さに応じて」となるので、サクラはこの条件を満たさない。また、「炭素規制による罰金の導入」を代償として、財源に充てるべきだ。
以上の条件を含まないので、現状の EV 補助金は無規律なバラマキに近い。理念なきバラマキと言える。「金がない」と騒いでいる割には、無駄金をバラマいていることになる。その分、サクラのユーザーは得するんだけどね。(脱税しているわけでもないので、後ろめたくなる必要はないが。)
2022年06月19日
この記事へのコメント
最後に [ 付記 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2022年06月20日 11:15
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