2022年05月23日

◆ アリアはサクラの兄弟車

 日産のサクラは、アリアにそっくりな顔デザインになった。これで日産アリアは、軽自動車と同様のデザインレベルに格落ちした。

 ――

 日産のサクラはアリアにそっくりな顔デザインになった。「ミニアリアだ」と言われるほどだ。
  → 日産サクラを評価する: Open ブログ の (2)


sakura4.jpg


 これは、サクラのオーナーにとっては「高級車に似ている」という満足感を与えるが、アリアのオーナーにとっては「軽自動車に似ている」という不満足感を与えることになる。
 アリアを見た他人は、こう言って馬鹿にするだろう。
 「アリアだと? サクラのデカいやつじゃん。ただの軽自動車レベルの車だね。顔が軽自動車の低級車は、引っ込んでろ」
 とすれば、サクラのデザインに、アリアのオーナーは怒って当然だろう。





 アリアは、韓国車の IONIC 5 というEV に比べると、EV 性能では大幅に劣っており、価格でも大幅に劣っている。唯一、勝っているのは、デザインだけだ。デザインだけで売るつもりだったのだろう。
 ところがそのデザインが、もはや軽自動車並みになってしまった。サクラの出現によって、唯一の美点が消滅してしまった。こうなってはもはや、日産アリアを購入する理由はなくなった、と言える。
 私はこれまで、日産アリアに好意的に感じてきたが、日産サクラのデザインによって、一挙に興醒めした。日産アリナについては、「金があれば買いたい」という気持ちもあったが、サクラを見たら、「もう絶対に買いたくない」と思ったね。軽自動車のデザインの高級車を買うなんて、金をドブに捨てるのも同然だ。狂気の沙汰だよ。

 三菱のアウトランダー PHEV ならいいか? いや、駄目だ。これも、そっくりのデザインの軽自動車が二つもある。eKクロス と eKクロス EV だ。(同一デザイン)
  → カーラインアップ | 三菱自動車
 これもまた、高級車と軽自動車がそっくりなので、買う気になれないね。

 ――

 というわけで、私のお勧めは、これだ。
  → IONIQ 5|アイオニック5|Hyundai





 価格は 479万円なので、アリアの 539万円よりも 60万円も安い。アリアの唯一の美点であるデザインが駄目になったので、もはやアリアよりもこっちの方がいい、と言えるだろう。
 アリアはもう、死んでいいよ。サクラが今の顔デザインである限り、アリアが生きている価値はない。
( ※ サクラはそれほどにも罪深い。サクラはアリアの暗殺者になったね。)
( ※ アリアはもはや死んだ方がいいので、名前を「アリア」から「レクイエム」に変えた方がいいね。)




 [ 付記1 ]
 「全国に急速に充電器が充実しているのは、日産だろ。日産車を買わないと、日産の営業所にある急速充電器を使えないぞ」
 という心配があるだろうが、大丈夫。日産の営業所にある急速充電器は、IONIQ 5 でもちゃんと使える。
  → 電気自動車の充電スポットって他のメーカーのクルマでも大丈夫なの?
 何も問題がない。堂々と使えばいい。(日産の許可を得る必要はない。室外にあるので、勝手に使っていい。)

 なお、IONIQ 5 はアリアの上位互換なので、アリアには使えない高出力タイプの充電器も、IONIQ 5 では使える。充電所の心配をするのだったら、アリアをやめて、IONIQ 5 にする方が、後顧の憂いがない。

 [ 付記2 ]
 ベンツや BMW は、共通した意匠のグリルを持つ。それは、どの車種も高級車だから、「高級車ブランド」というブランド性を保つためだ。最も低価格の車種でさえ、高価格で高級品としての品格を備える。
 日産やトヨタは違う。高級車と低価格車をともに備える。なのに、同一の意匠を取ったら、高級車が低価格車と共通し対象を備えることになるので、高級車の品格がガタ落ちしてしまう。
 そういう問題があるのだが、それに気づかないで、両方に同じ意匠をもたせるのが、無能な日産だ。馬鹿丸出しとも言える。(わけもわからずに高級車の真似をすればいい、と思い込んだ低級ブランド。ライオンの真似をしたキツネか。腹をふくらましすぎたカエルか。その末路はひどいものだ。)

 トヨタの場合には、日産ほど馬鹿ではないので、同一の意匠のデザインを取ることはしない。特に、軽自動車は、トヨタブランドでなくダイハツブランドで販売しているので、トヨタの高品質ブランドが傷つくことはない。
 トヨタと違って、日産のブランドは、ものすごく低い。「安かろう悪かろう」のメーカーだと思われている。それが海外の評価だ。
 本社がもともとその方針だから、仕方ないのだが、自分が何をやっているかもわからないところが、日産の頭の悪さだね。ゴーン時代には、ひたすら「配当を増やすこと」ばかりに熱中していたが、今もあまり改善していないと言える。IMk では、「改善されるかな」と期待されたが、発表されたサクラを見ると、ろくに改善されていないとわかる。低品質メーカーとしての腐った根性は、ちっとも直っていない。
 特に、社員が頑張って、せっかくアリアという秀作を出したのに、それを全部ぶっ潰してやろうというサクラが現れたところは、もはや足の引っ張り合いであり、末期的だね。

posted by 管理人 at 22:56 | Comment(12) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 本稿末尾の「IMk 」については補足を入れたほうがいいかもですね。本稿では直接言及のないワードなので、前稿『日産サクラを評価する』を参照のこと、とか。

 http://openblog.seesaa.net/article/488270327.html
Posted by かわっこだっこ at 2022年05月24日 11:55
 わざわざリンクを入れておいてくださって、ありがとうございます。書く手間が減りました。
Posted by 管理人 at 2022年05月24日 12:07
 私は、本稿で指摘された類似性についてはあまり気になりませんが、「アリアとサクラの意匠類似性」よりも、「アリアとリーフの意匠類似性」のほうが先立つし顕著な気がするのですが。
 本稿で紹介されているアリアとサクラの画像、そのボディカラーはどちらも、「 暁-アカツキ-サンライズカッパー(M)/ブラック(P) 2トーン〈特別塗装色〉」のようですが、リーフにもこのボディカラーは、アリアに先行して1年前から選択できるようですね。どうも、日産は、これをEVのイメージカラーと位置付けているのでは。

 https://www.youtube.com/watch?v=RfEWaa-qbOU
Posted by かわっこだっこ at 2022年05月24日 12:52
 ↑補足です。

 前稿をあらためて確認したら、《 加筆 》として、

> ついでに言えば、ボディーカラーも不満だ。IMk では、赤みを帯びたブロンズカラーだったのに、サクラでは黄色っぽい色になった。いわば、うんこ色だ。気持ち悪い。IMk の方がずっと上品だった。
> これが変更されたのも、残念だ。せめて値段を上げて、特別塗装色にしてもいいから、設定してほしかった。

 とありましたが、サクラの WEBカタログには、全15色のうちそれっぽいカラーは見当たらないので、やはりサクラのイメージカラーも、カッパー(M)とブラック(P)のツートンではないでしょうか。
Posted by かわっこだっこ at 2022年05月24日 13:05
 ウンコ色(= サクラのサンライズカッパー)のイメージカラーはもっと前からあったはず……と思って調べたら、下記。
  → http://openblog.seesaa.net/article/465605188.html

 これのリンク先。
  → https://web.motormagazine.co.jp/_ct/17266117
Posted by 管理人 at 2022年05月24日 13:20
 ↑そのカラーコードは、わかりませんでした。少なくとも、国内向けのシルフィにはなかったはずです(国内向けの他の車種での設定は不明)。
 逆に、中国向けのシルフィ e-POWER のイメージカラーは、やはりアリアなどと同じくカッパー(M)とブラック(P)のツートンですね。

 https://creative311.com/?p=127022
Posted by かわっこだっこ at 2022年05月24日 13:31
 上記モデルのシルフィは、国内販売されていません。海外販売専用車です。ヴァーサやアルティマもそうです。シルフィは米国ではセントラという名称で売られています。いずれも日本では売られていない。
Posted by 管理人 at 2022年05月24日 13:36
 アウディが500万円台EVを今秋発売、トヨタ・日産を意識した価格で勝負。

 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/01537/00368/?n_cid=nbpnxt_fbed&fbclid=IwAR2YxG9bovB5DLKDb3yGEd2EwrfTpJeCzJTJNdRx15y6n3UWaTC88GA9G9g
Posted by かわっこだっこ at 2022年05月26日 23:55
 ID.4 の方が安いのでは……と思って調べたら、ドイツ本国ですら、上記のアウディよりも高かった。(ただし高額の税込み)
  → https://blog.evsmart.net/vw/id4/volkswagen-id4-is-coming-to-japan-in-2022/

 アリアは、最安版でも、プロパイロットの簡易版が付いているので、簡易な自動運転ができる。お値段では、アウディはアリアには勝てそうにない。トヨタには勝てそう。
 どこかの別記事にあったが、トヨタのサブスクは高すぎるらしい。買うならスバルで、現金で買う方がいいそうだ。

 p.s.
 円安を考えると、アウディの価格はかなり頑張っている。円安が是正されたら、アウディの価格はさらに1割安くなるかも。
Posted by 管理人 at 2022年05月27日 00:20
 サクラはアリアと比べても圧倒的に走りの質感が上であるそうだ。軽自動車であるにもかかわらず、最高級の高級車よりもずっといいそうだ。

 どうしてそんなことがあるのか? 実を言うと、サクラが優れているというより、アリアの走りの質感はひどく劣っているらしい。たいていの(口うるさいタイプの)自動車評論家がそれとなく暗示しているが、はっきりバラしてしまった人もいる。
  → https://autoc-one.jp/nissan/ariya/newmodel-5012947/

> 辛口ですがそう思わざるを得ませんでした。ここだけの話、走りの質感は先日発表された軽EV「SAKURA」のほうが数段上。

 症状を見ると、ダンパーの容量が小さすぎるようだ。開発者は「大型ダンパーを採用した」というが、アリアは重い電池を積んでいて、2トンほどもある重量級だ。普通のダンパーでは物足りなくなることは自明だ。ちょっと高品質な程度のダンパーでは全然、能力不足になる。そのことがわかっていなかったようだ。
 ※ ダンパーはコストがかかるので、ケチったのだろう。

 ※ ちなみにボンネットの裏では(別の)ダンパーそのものをカットしてしまった、という節約ぶり。
  → https://twitter.com/salaryman2020/status/1533037571755782145

Posted by 管理人 at 2022年06月16日 22:41
 次の記述を見つけた。

> 普通充電のケーブルがないのだ。前週のリーフにはあった。アリアにないわけはない。だが、ない。
> リーフには標準装備の普通充電ケーブルが、アリア(とサクラ)にはオプション設定だ
  → https://motor-fan.jp/mf/article/67063/

 嘘みたいだが、本当の話。まるで「ガソリンタンクはオプションなので、別途購入してください」みたいな話だ。呆れる。
Posted by 管理人 at 2022年07月03日 23:18
 アリアの乗り心地については、二つ前のコメントで示したが、より具体的な指摘があった。以下、引用。

  ̄ ̄
 このクルマの最大の欠点はその乗り心地にある。
 これまで色々なBEVに試乗してみたものの、本当に満足のいく乗り心地を提供してくれるBEVはごく限られたモノしかない。車重が重いからどうしてもサスペンションはそれなりの硬度を必要とするのだろうからダンパーもスプリングもある程度強化しなくてはならない。結果として乗り心地がイマイチとなるのだろうか。多くの重いBEVはクルマが跳ねる傾向が強い。そしてフラット感の希薄な乗り味のモデルが多いのである。
 アリアも例外ではなかった。とにかくよく跳ねる。直接的なガツンと言う衝撃は伝わらないのだが、常にぴょこぴょこと跳ねていて落ち着きがない。フラットな路面では上質な乗り心地を提供するが少しでも凹凸があると跳ねる。個人的印象としてトヨタ『bZ4X』とスバル『ソルテラ』は例外的に良かったように感じた。

  https://s.response.jp/article/2022/07/03/359281.html
Posted by 管理人 at 2022年07月04日 08:13
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