2022年05月20日

◆ ウクライナ戦争で小麦不足

 ウクライナ戦争のせいで、小麦の価格が高騰している。それだけでなく、量的にも不足しているので、世界のあちこちで飢餓が発生しそうだ。

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 ウクライナ戦争のせいで、小麦が不足している。価格も高騰している。







 国連によると、両国は世界の小麦生産の約3分の1を占める。ロシア軍は侵攻後に黒海を封鎖してウクライナの農産品の輸出を滞らせ、穀物倉庫などを破壊。供給不安などから穀物の価格が高騰している。
( → 「世界的な食料不足に」 ウクライナの穀物輸出停滞、ロシアを非難:朝日新聞

 特に、ロシア産とウクライナ産の小麦の比率が高いアフリカ諸国では、危機的状況らしい。
  → スラム街を襲う小麦急騰 ロシア侵攻後、大統領も「パン食べない」:朝日新聞
  → 届かぬ小麦、アフリカ悲鳴 ロシア・ウクライナ産に依存:朝日新聞

 日本では、ロシア産とウクライナ産の小麦の比率が低いし、そもそも米という主食があるので、問題はあまり重視されていない。せいぜい、パンが1〜2割ぐらい値上げする、というぐらいの話題で済んでいる。しかし世界的規模では、影響は非常に大きいのだ。
 国連食糧農業機関(FAO)によると、ロシアの2020年の小麦輸出量は世界1位で、ウクライナは5位。米農務省は侵攻直前の2月、両国の21〜22年の小麦輸出量はそれぞれ3500万トン、2400万トンと予測していた。だが、今月12日に発表した予測ではそれぞれ3300万トン、1900万トンと下方修正した。
 ウクライナの輸出減の背景には、輸出ルートの黒海をロシア軍が封鎖し、船が出航できなくなっていることが挙げられる。
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( → 輸出規制ちらつかせるロシア 肥料も高騰「西側諸国は生き残れない」:朝日新聞

 世界はこれほどにも危機に瀕している。下手をすると、アフリカで大量の餓死者が出かねない。ウクライナ人が戦争で死ぬだけでなく、無関係の世界各国の人が戦争の影響で死ぬのだ。あまりにも馬鹿げていると言える。

 では、どうすればいいのか? それは、前にも言った通りで、西側諸国が戦争に関与すればいいのだ。つまり、西側の戦力でロシア軍を打破すればいいのだ。


 (1) 黒海封鎖の解除

 直接的には、黒海封鎖の解除のために、軍事力を行使すればいい。ここでは、特にロシア軍を打破することは必要ない。黒海を航行する船舶に対する妨害行為(つまり解除封鎖)を解除するだけでいい。具体的には、こうだ。
  ・ 機雷の排除 (掃海艇で)
  ・ 艦船への攻撃の排除 (反撃)

 これらによって、ロシア軍が黒海を封鎖すること(他国の艦船を通行させなくすること)を、解除する。つまり、ウクライナの港に入る小麦輸送船を通過させる。
 仮にロシア軍がそれを妨害すれば、そのロシア艦船は西側の艦船や航空機によって攻撃されて、撃沈される。だから、ロシア軍は妨害できない。
 こうして黒海封鎖は解除される。小麦は輸送可能となる。


 (2) 戦闘機の供与

 直接的に介入するのが怖ければ、軍隊は派遣しないで、武器だけを供与すればいい。特に、既存の武器供与には含まれなかった、戦闘機を供与すればいい。戦闘機を得れば、ウクライナは航空優勢になるので、ロシア軍に対して圧倒的に優位に立てる。
 この件は、話が細かくなるので、次項で詳しく述べる。
   → ロシア軍を撃破する方法: Open ブログ (次項)

posted by 管理人 at 23:48| Comment(1) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 続報:

> デンマークがウクライナの黒海の沿岸警備のために地対艦ミサイル「ハープーン」を新たに提供することを表明した。
> ウクライナは、ロシア海軍に対抗し、海上封鎖を解くためとして、長距離の地対艦ミサイルの提供を求めてきた。

 → https://digital.asahi.com/articles/DA3S15304192.html
Posted by 管理人 at 2022年05月24日 20:49
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