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自転車や歩行者は、交通違反をしても見逃される。それは免許がないからだ。
Q: なぜ自転車の違反は見逃されるのか?
A: 免許取得者に対しては「反則金制度」という非常に簡易な罰則制度が導入されており、ひとりの警察官の判断で違反とされ、キップ切られた人は素直にサインして認める。これで終了。自転車の違反は1件ごとに検察へ書類送検しなければならず、膨大な手間がかかる。そのわりに罪は軽く、警察も「見ざる」を決め込む。
Q: 電動キックボードもそうなる?
A: 免許不要ということは自転車の違反と同じ扱いにせざるを得まい。
( → いよいよ電動キックボードが日本でも解禁へ! 施行までに抱える問題点を探る - 自動車情報誌「ベストカー」 )
免許があれば、反則による罰金で済むので、違反行為は簡単に片付く。
免許がなければ、正式に送検する必要があるので、膨大な手間がかかる。その割に罪は軽微だ。だからいちいち検挙しない。それが自転車や歩行者の場合だ。
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では、電動キックボードは? これまでは免許が必要なので、反則による処罰が可能であり、検挙はしばしばなされてきた。
→ 電動キックボードによる交通違反 検挙など2か月間で計180件余 | 事故 | NHKニュース
→ 電動キックボード 検挙 - Google 検索
しかし今後は、免許が不要になるので、検挙もされなくなる。すると、違法行為が蔓延して、事故件数が爆発的に増えると見込まれる。(自転車や歩行者と違って、電動キックボードは事故が起こりやすいからだ。)
電動キックボードは、オートバイよりは事故が起こりやすい。他損事故はともかく、自損事故はとても起こりやすい。なのに、免許不要にするというのは、あまりにも馬鹿げていると言えるだろう。どうしても電動キックボードを免許不要にするというのなら、オートバイを免許不要にする方がいい。電動キックボードからオートバイに誘導すれば、その分、事故が減る。(特に低速の原付スクーターは、無免許でも良さそうだ。)
まあ、オートバイやスクーターを無免許にするというのは、馬鹿げているとは言える。しかし、電動キックボードを無免許にするのは、もっと馬鹿げているのだ。大馬鹿になるくらいなら、馬鹿になる方がマシだ、とは言える。
まともな判断ができない大馬鹿者たちは、馬鹿になる方が好ましい。(国民でなく、政治家のことだよ。特に自民と維新だ。)