2022年02月16日

◆ トヨタの EV モデルは粘土製

 トヨタは 12月に EV を一挙に16台も披露したが、そのうち11台は粘土製だった。ちゃんとした金属製かと思ったが、まんまと、だまされた。

 ――

 私が詐欺師にだまされることはないと自惚れていたが、とんだ勘違いだった。さすがに天下のトヨタは、一枚上手だった。「トヨタだから嘘をつくまい」という信用を糧にして、世界中の人々をまんまと欺いた。

 12月に これを見たときには、まさか粘土製だとは思わなかった。これを評する記事を書いたときも、まともなショーモデルだと思って、その前提で書いていた。
  → トヨタが EV 推進に転換: Open ブログ

 しかるに、報道によると、これらのモデルは粘土製だったそうだ。日本経済新聞が報じている。
 12月14日、東京・お台場で開いた説明会で……披露したEV16台のうち11台は粘土製(クレイモデル)だった。
( → 「慎重すぎた」トヨタ EV戦略、急転回の真意: 日本経済新聞

 なるほど、自動車のデザインを作るときには、最初にクレイモデルを作る。しかしたいていは、茶色い粘土を使った、茶色いモデルだ。塗装もしていないのが普通だ。
  → https://x.gd/RgQLe

 だから、まさかクレイモデルだとは思わなかった。だが、クレイモデルに塗装すれば、本物そっくりに見えるものだ。
  → マツダの「クレイモデル」が出来るまで | K-BLOG NEXT

 よく見ると、「ガラス越しに、室内が見えるもの」と、「そうでないもの」とがある。後者は、ガラス部分が真っ黒になっているので、そこにはガラスが使われていないとわかる。もちろん、室内も存在しない(ただの粘土だらけだ)ことになる。ここが真っ黒になっているのを見た時点で、「クレイモデルだ」と気づいても良さそうだったが、まんまと引っかかってしまった。ああ、だまされた。

 結局、この EV 11台は、見たときには「試作品だ」と思えたのだが、実際には試作品ですらなかったわけだ。ショーモデルですらない。そもそも、人様に見せるようなものではない、内輪の習作のようなものだ。そんな中途半端なものを、あえて人前に出すという、厚顔無恥なことは、まともな会社なら、やらないものだ。それを堂々とやってのけるほど恥知らずだとは思わなかったので、すっかり信用してしまった。まったく、私は間抜けだった。人を食ったトヨタには、降参だ。参りました。 m(_ _)m

 ――

 なお、日産がアリアやフェアレディZを初めて出したとき(2020年夏)には、プロトタイプだった。これは、量産が前提となっているモデルなので、量産が確実だった。
 一方、トヨタのクレイモデルは、生産されるかどうかもわからない。量産の可能性は不明またはゼロ同然だろう。

 日産のコンセプトカーとしては、チルアウトというものがある。
  → 日産、新型BEV「チルアウト」の実物大を公開  コンセプトカー
  → 日産の次世代クロスオーバーEV『チルアウト』 | レスポンス
 これは、「実物大モックアップ」と記してあるので、クレイモデルだろう。ひょっとしたら、粘土製ではないのかもしれないが、ま、材質は違うとしても、クレイモデルと同然のものだとわかる。窓にはガラスは使っていないようだ。(真っ黒なので。)

 チルアウトがただの手作りモデルであって、量産されるはずがないということは、デザインを見ただけでもわかる。とても量産可能なデザインだとは思えないからだ。
 その点も含めて、「これは量産車ではありません」と明示している分、日産は、人をだます詐欺師ではないね。トヨタは一杯食わせる気が満々だったが、日産はそうではないようだ。さすがに、三河商人とは違って、浜っ子は上品だ。



 [ 余談 ]
 上記の話とは関係のない、別の話。

 トヨタが経営状態がひどいことになっているそうだ。会社が詐欺師になっているだけでなく、会社そのものが腐ってきて、内部崩壊しつつあるようだ。
 次の記事に詳しい。
  → トヨタ「業績絶好調」のウラで、いま「エース社員」たちが続々と逃げ出している…! | 講談社
  → ここにきて、トヨタの「劣化」がはじまった…!「エース社員」退社のウラで起こっていること| 講談社

 同族経営で、血縁・地縁の優遇をしていて、人事が歪んでしまう……という、中小企業の同族経営みたいなことが、なされているわけだ。トヨタの社長も、いよいよボケてきたようだ。耄碌もうろくじじいによる経営だ。まったく、ひどいものだ。優秀な社員がどんどん逃げていくばかり。
 
 ※ 上の記事は、週刊現代の広告をみたときに気になっていた記事だ。それが無料で読めるわけだ。どうなっているんだか。商売になるんだろうか? 

 ※ 参考だが、キヤノンの御手洗冨士夫という社長は、86歳になっても、まだ社長をやっている。キヤノンという会社の業績も、20年前までは傑出していたが、ここ 20年ほどは低迷している。ソニーの株価が、ここ 10年ぐらいで急伸長しているのに比べて、キヤノンは株価も低迷している。これも、耄碌もうろくじじいによる経営だね。ひどいものだ。給料も急激に低下しており、新卒の人気ランキングでは大幅に低下したので、優秀な人が入らなくなってきている。トヨタ以上にひどい。
 
posted by 管理人 at 23:51 | Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 日産「シーマSUV」というものがあり、シーマの顔をした SUV だ。これはモックアップではない。ナンバーを取っているので、公道上を走れる。
  https://kuruma-news.jp/post/475235

 しかも、これを作ったのは、学生だ。学生の方が、トヨタよりもすごいじゃん。
Posted by 管理人 at 2022年02月17日 09:20
社長の露出が多くなった会社の末路は、
およそお決まりのはずです。
ファン・トュ・ドライブに始まるCMの流れにおいてすら、
混迷を読み取ることができます。
Posted by yoyohmushi at 2022年02月22日 12:32
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