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名護市長選では、保守系の現職市長が勝利した。この結果を、辺野古問題とからめて、朝日新聞が論じている。
沖縄の基地負担をいかに減らすのか。日本にとっての重要課題が、沖縄が基地を受け入れるか否かの問題に変わっている。「沈黙」しているのは誰なのか。基地のあり方を問われるべきは、全国の私たちではないか。名護が問うている。
( → 「沈黙」しているのは誰なのか 移設賛否語らぬ市長選んだ名護は問う :朝日新聞 )
これはいかにも(左翼的な)朝日新聞の主張である。
「沖縄の基地負担をいかに減らすのか」というが、そんなことを最重要に思っている人は多くない。本土の人は、「沖縄の負担を減らすために、基地を本土にもってくるなんて、まっぴらだ」と思っている。だから、「沖縄の基地負担が多い」というのは、かえって歓迎するべきことだと思っている。というわけで、そんなことを争点にしても、国民の多くは共感しないだろう。朝日みたいなことを訴えれば訴えるほど、かえって自民党の支持が高まって、狙いとは逆の結果になる。(国民の意識と懸け離れた、立憲民主党の公約 2021 にそっくりだ。)
そもそも、今回の選挙結果を見るがいい。そこでは革新系の対立候補は敗北した。現地の住民の支持を得られなかったのだ。
一方で、保守系の現職が勝利した。そのわけは? 「辺野古賛成」を訴えたからではない。その逆だ。辺野古については徹底的に沈黙を守った。辺野古のことは隠し続けた。その一方で、「国からの補助金」(辺野古工事の対価)のことばかりを訴えた。その額は巨額であって、名護市の経済や生活を大きく支えるものだった。その巨額の金を失うのが怖かったから、住民は現職を支持したのだ。
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朝日新聞は、こうも述べている。(再掲)
「沈黙」しているのは誰なのか。基地のあり方を問われるべきは、全国の私たちではないか。
その通り。基地のあり方を問われるべきは、全国の私たち(全国民)なのである。名護市の市民に「基地問題をどうにかしてくれ」と頼むべきではない。彼らは彼らの生活を守るために、辺野古工事の対価となる補助金を欲しがっている。その補助金を欲しがることを禁じるべきではあるまい。彼らのお金を取り上げるべきではあるまい。
何かをなすべきだとしたら、それは、名護市民ではなく、日本国民なのである。とすれば、「名護市民はこれこれをしろ」と要求するよりは、「日本国民はこれこれをしろ」と要求するべきなのだ。
そして、要求する前には、その前段階として、真実を知らせる必要がある。真実とは? こうだ。
「辺野古工事は、しょせんは完成不可能な無駄な工事であり、単に金を捨てているだけだ」
ということだ。
この件は、先に本サイトの2項目で説明した。一部抜粋しよう。
1兆円という巨額の金が、ただの泥沼へ投入されつつある。血税の膨大な浪費。
ここでいう泥沼というのは、抽象的な意味ではないし、比喩でもない。まさしく現実の泥沼に1兆円が投入されている。ただし正確に言えば、泥沼となっているものは、池ではなく海だ。泥沼となっている海。そこに1兆円が投入されている。その場所は、沖縄の辺野古だ。
マヨネーズ並みとされる軟弱地盤が広がる海域が手つかずだからだ。国の試算でも完工までに12年、1兆円近い費用が見込まれ、米国の著名なシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は、先月発表した報告書で「完成する可能性は低い」と分析している。
最終的には、1兆円が投入されて、何も完成しないままで終わりそうだ。その1兆円は、自然の破壊と、土建業者のボロ儲けと、自民党の袖の下となるわけだ。
( → 1兆円を泥沼へ投入: Open ブログ )
辺野古の軟弱地盤は約70メートルに及ぶ。
さらに……粘土層が90メートルまで続く。
軟弱地盤があるとわかっているのに、調査をしない。調査をしないまま、「70メートルまで地盤改良を行えば足りる」と述べる。
それじゃ、77メートルまたは 90メートルの軟弱地盤のうち、下方の 7メートルまたは 20メートルは、70メートルまでの地盤改良の範囲外なので、軟弱地盤であるままだ。……こんなことでは、グチャグチャになるのはわかりきったことだ。
( → 二つの土木工事の失敗例: Open ブログ )
要するに、辺野古では工事がまともになされないことは、最初からわかりきっている。1兆円を投じて地盤改良をしても、まだまだ軟弱地盤のままだ。このあとさらに金を突っ込むと、2兆円ぐらいになるかもしれない。それでも工事が完成する見込みは立っていない。
要するに、まったく無駄なことのために、1〜2兆円も投じようとしているのだ。そして、その損失をこうむるのは、日本国民なのである。
一方、名護市の住民は、工事の迷惑の補償金や、工事の仕事の給料として、何十億円かの金をもらえる。日本国民が1〜2兆円も無駄遣いしたあとで、名護市民は何十億円かの金をもらえる。とすれば、名護市民としては、「損するのは馬鹿な日本国民全体であって、おれたちじゃない。おれたちは馬鹿の差し出した金の一部をもらえれば、それで十分さ」と思うだろう。それはそれで現実的な判断だ。
非現実的なのは、詐欺師の吹聴する嘘を丸ごと信じて、1〜2兆円も無駄遣いする日本国民だ。
そして、そういう真実を語ることこそ、報道機関の使命である。なのに、朝日新聞のやることと言えば、真実を報道することではなく、「米軍基地を減らせ」という左翼的なイデオロギーだけだ。これでは、まったく人の心に響かないし、むしろ逆効果ですらある。
「辺野古の工事は国民の金を1〜2兆円も無駄に奪うのだ」
という真実を告げるべきだ。そういう真実を語ることこそ、報道機関の使命である。
( ※ で、朝日がやらないから、私がここで教えているわけだ。)
【 関連サイト 】
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