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朝日新聞が報じている。
国連衛星センター(UNOSAT)は17日、大規模噴火があった南太平洋のトンガ諸島の衛星写真を公開した。
火山から約65キロ南に位置し、首都ヌクアロファがあるトンガタプ島では、フアアモトゥ空港が津波の浸水を受け、滑走路に泥が積もっている様子が確認できた。
( → トンガの火山島、陸地の大部分が消失か 噴火前は東京ドーム62個分:朝日新聞 )
文中にあるフアアモトゥ空港とは、下記地図の中央下にある白い直線部だ。
かなり内陸部だが、津波の泥で埋もれてしまったようだ。
懸命に復旧しているのだろうが、すぐには原状復帰はしないだろう。
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となると、残る手段はただ一つ。飛行艇だ。二日前に述べたとおり。
→ トンガに飛行艇を派遣せよ: Open ブログ
やっぱり、飛行艇の出番だね。
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前回は書き落としたが、低空からの空撮写真も撮るといいだろう。
US-2 は、まるでホバリング(空中停止)しているように低速で飛ぶことができるので、空撮には適している。
【 関連サイト 】
→ トンガ、人道危機の懸念 救援物資のNZ機が灰で着陸できず - BBCニュース
【 追記 】
「哨戒機を派遣してはどうか」
という提案もある。(コメント欄)
哨戒機については、私も考慮したのだが、適していないと判断した。
・ 日本近海の防衛力が損なわれる。
・ 日本以外の国の哨戒機もある。
その後、実際にオーストラリアとニュージーランドの哨戒機が飛んだので、日本から哨戒機を飛ばす必要はなくなった。
ただ、オーストラリアとニュージーランドの哨戒機が撮影しても、その画像を日本に提供してくれるほどお人好しだとは思えない。軍事情報だと思えば、なおさらだ。
そこで、うまい手がある。日本の飛行艇が、(低速度飛行による)高精細な画像を撮影して、それと交換する形で、オーストラリアとニュージーランドの画像を提供してもらえばいいのだ。ギブ・アンド・テーク。
なお、高精細な画像を得るには、低速度飛行のほかに、高精細カメラを使うといいだろう。空自のカメラは、軍事用とはいえ、たぶん古いカメラだろうから、高精細は望めない。最新のカメラで高精細画像を得るといいだろう。
昨年出たばかりの1億画素のデジタル一眼がある。下記。
→ 1億画素の底力! 富士フイルム「GFX100S」- ITmedia
というわけで、日本から持っていくとしたら、GFX100S が適しているだろう。
※ 「あとは手ブレ対策だな」と思ったが、手ブレ自動補正機能も高性能であるそうだ。万全だね。
《 蛇足 》
実を言うと、スマホで1億画素というのもある。上記の一眼が 70万円であるのに対して、その 20分の1という超低価格で買える。中国製。
ただし、これはセンサーが小さいので、性能はデジタル一眼換算で 3000万画素ぐらいの性能しかないらしい。(それでもすごいが。)
→ スマホの1億画素はデジ一眼と戦えるか? | すぱ・ぼちぼち写真
https://flyteam.jp/news/article/135535
前稿でコメントしようとも思いましたが、空撮を含む現地偵察(調査)なら、哨戒機が一番適しているでしょうね(下のTwitterに、空撮画像や機内の様子の画像あり)。自衛隊が対潜哨戒で使っているP-3シリーズなら、当然、低空でゆっくり飛ぶのも得意でしょうし。
https://twitter.com/NZDefenceForce/status/1483245934339575810
見えない海中にそういった障害物がある状態で着水した場合、飛行艇の底面が破損すると考えられないでしょうか。
海流があるので、時間がたてば、遠ざかってしまうのでは?
現地は偏東風のせいで、強い海流が流れており、ゴミはどんどん運ばれていきます。
https://x.gd/Uqvgu
時速4km だと仮定して、25時間たつと、100km になる。現地の地図と照合すると、半日もたたないうちに、ゴミはすべて西のかなたに遠ざかっているはずだ。
そうなるとなおさら飛行艇は危険で使えませんね。
本島のがれきが離島周辺に流れたり、離島のがれきが本島に流れてくる可能性もあるわけで。
実際に水面下に障害物があるかどうかではなく、障害物のある危険性が排除できない限り安全な運用はできないと思われます。
トンガの列島は南北に配置されていますが、海流は東から西へ流れるので、ゴミは単に遠ざかるだけであり、近づいてくるゴミはありません。
そもそも、着水する必要はなく、低速で荷物をパラシュートで落とすだけでも済みます。
コロナの最中なので、なるべく対人接触をなくすことが必要です。トンガはワクチンなしで鎖国することでコロナ対策をしているので、対人接触をなくすのが最優先です。
⇒ 私も、当初そのように報道で聞いていたのですが、トンガ保健省の facebook によると、ワクチン接種完了率は84%(2022.1.12時点。ただし、日本が以前に提供したぶんも含めてアストラゼネカも多い)だそうです(※)。
また、感染確認者はたった1人に抑えられていて、今までの鎖国政策から今回も対人接触には慎重になっている(※)という点は、そのとおりのようです。
※ソースは、本日(1/21)のテレ朝『モーニングショー』。
→ https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000242235.html