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マイナポイントの処理をするために、システムを新しく構築したりして、運用に手間取っているそうだ。
マイナンバーカードの取得者に対し、電子決済に使える最大2万円分のポイントを政府が付与する「マイナポイント第2弾」が始まった。ただ、当面の対象は最大5千円分のみ。そのほかの合計1万5千円分はシステムの改修が追いつかず、いつ始まるかすら決まっていない。
ポイント付与の対象は3種類あり、複雑だ。
一つは、カードの取得者を対象に、スマートフォンのアプリなどで選んだ電子決済でチャージ・購入した額の25%のポイントを最大5千円分付与する。2万円以上の利用で5千円分となる。
これとは別に、カードを健康保険証として利用登録した人に7500円分、マイナンバーとひもづけた公金受け取り用の預貯金口座を登録した人に7500円分をそれぞれ付与する。これらを合計すると最大2万円分になる。
問題は、保険証としての利用登録と口座登録に対するポイントの付与だ。
カード取得に対する最大5千円分はもともと総務省が担当し、同じシステムを使うことができた。
これに対し、保険証利用は厚生労働省、口座登録はデジタル庁がそれぞれ所管する。ポイント付与の対象となったこと自体、それぞれの省庁の想定外だった。
保険証利用の登録はすでに始まっているが、口座の登録はシステム自体がまだ製作段階で、完成は今春を見込んでいる。それぞれの登録者にポイントを付与するためのシステムはどちらも新たにつくらなければならない。
そのための費用35.5億円はデジタル庁が補正予算で確保したが、デジ庁によると、改修作業には少なくとも数カ月はかかる。具体的な手順もこれから検討する部分が多いといい、受け付け開始の時期は「具体的には決まっていない」(デジ庁幹部)という。
( → 最大2万円分のマイナポイント第2弾開始 1.5万円分は時期未定:朝日新聞 )
「それぞれの登録者にポイントを付与するためのシステムはどちらも新たにつくらなければならない」
というのだから、馬鹿げている。従来のシステムをそのまま使えば済むだけなのだが。そのためには、マイナンバーを使えばいい。マイナンバーを使えば、各省庁のデータを使えるはずだからだ。(既存の区割りを超えて。)
「そのためのマイナンバーカードはまだ交付されていないぞ」
という反論が来そうだが、それは問題ない。ここでは、マイナンバーカードは不要だからだ。あくまで行政の内部処理としてのマイナンバー(12ケタの数字)だけがあれば足りるからだ。そして、その番号は、すでに全国民に交付されている。その番号を使うことで、省庁をまたいだデータ処理が可能になるのだ。
こうして、新たにシステムを構築することなく、既存のシステムを使って、新たなマイナポイントを付与することができる。(原理的には。)

だが、手法はもっと簡略にできる。
そもそも、マイナポイントの交付を1種類にする必要はない。1種類だけでいいのだ。
・ カードの交付希望者の登録(もともとのシステム)
・ 健康保険証とのひも付け
・ 口座番号とのひも付け
この三つがあるが、別々のシステムを構築する必要はない。
「この三つをすべて実施した人にのみ、2万円のポイントを付与する」
というふうにすればいいだけだ。これなら、手間は1回で済むし、システムも1個で済む。
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さらに言えば、次のようにできる。
(1) 健康保険証
健康保険証とのひも付けは、全員に義務づける。ただし、各人は手続きの必要がない。政府が勝手に実施する。(国民の許可なしに)
(2) 口座番号
口座番号とのひも付けは、全員に義務づける。ただし、各人は手続きをしなくてもいい。してもしなくてもいいのだが、した人だけを対象として、その口座に2万円のポイントが振り込まれる。(口座登録をしなければ、口座に金が入らないのは、当然だ。)
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さらに言えば、次のようにするといい。
「口座番号のひも付けでは、過去に用いた口座を転用できる。口座番号を新たにいちいち申告しなくても、すでに申告済みの口座番号から選択できる。
・ 10万円給付の口座
・ 固定資産税などの納税の口座
・ 年金の振り込みの口座
これらの口座は、政府や自治体に通知済みなので、それらの口座を転用できるものとする。(それと ひも付ける。そこに2万円を振り込める。)
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また、2万円は、マイナポイントではなく、現金で給付した方がいい。
・ 上記のように、口座振り込みならば、入金は簡単だ。
・ 口座とのひも付けをする理由(動機)となる。
そもそも、「消費の喚起のために、現金でなくポイントにする」という発想が、あまりにもせこすぎる。その発想は、「18歳以下の子供に 10万円給付」(現金5万円、クーポン5万)という政策のときにもあったが、批判されたあげく、撤回に追い込まれた。
だったら、前例の失敗に懲りて、マイナポイントも現金にするべきだろう。
そもそも、「ポイントならば貯蓄でなく消費に回る」という発想(消費振興)が、馬鹿げている。ポイントで日常の消費をまかなえば、その分、現金が貯まるから、現金を貯蓄に回すことは可能だ。貯蓄になるか否かは、現金かポイントかで決まるのではなく、その人の消費する気分で決まるだけだ。
ともあれ、マイナポイントなんかを使わないで、最初から現金支給にしておけば、すべてはずっと簡単に済んだはずなのだ。
政府はわざわざ無駄な業務を増やしている。(電通やパソナなどに金を回すためだろうかね?)
【 関連項目 】
→ マイナンバーの自己矛盾: Open ブログ
※ マイナンバーを、省庁をまたいで使うことは、是非とも必要なことなのに、現行制度ではそれが許容されていないので、いちいち本人の許可を求めなくてはならない……という制度的欠陥を指摘している。
→ マイナンバーと口座の ひもづけ: Open ブログ
※ 口座とひも付けるには、すでに取得している口座を使えばいい、という話。(本人の許可を得た上で。本人に選択させる。)
→ マイナンバーカードの普及: Open ブログ
※ マイナンバーカードを普及させるには、カードをもっていない全員に、強制的に送付してしまえばいい、という提案。これで普及率は自動的に 100%になる。……ただし、強制的に送付するカードには、写真がなくて、身分証明書の機能はないものとする。それでも、健康保険証と同程度の補償能力はあるから、それで十分だ。(身分証明書機能が欲しい人は、別途、写真付きカードを請求すればいい。)

その理由はいつも使うカードが銀行のデビットカードで対象になっていない、(2)目が悪くてスマホは使えないのでパソコンで登録しようとしたらカードリーダーの購入が必要だった。(3)仕方なく数千円払って購入し、申し込んだらすでにカードのパスワードの更新期限が切れていた。の3点です。カードリーダーが無駄になりました。
総務省さんがパソコンでもできると書いていたのにだまされた感じです。3つもパスワードを登録し、数年ごとに強制更新するのにどうしてカードリーダーが必要なのかわかりません。
・ SUICA
・ WAON カード
が使いやすいようです。( PASMO は不可。個人名の登録がないので。)
→ https://x.gd/fjpJv