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生理を「性的なものだ」と思う人が多い。女性も、生理については恥ずかしがって、口にするのを はばかる人が多い。だが、生理は性行為に関係するものというよりは、妊娠に関係するものだ。生理は妊娠の前段階としてあるものだからだ。
そして、妊娠や出産が恥ずかしいものではなく、祝福するべきものである以上は、生理もまた、恥ずかしいものではなく、祝福するべきものである。そのことを、男女とも、きちんと理解した方がいい。
その上で、生理の負担を一方的に負う女性に対して、男性側は十分にサポートするべきだ。なぜなら、未婚の女性は、男性にとっては「あちら側にいる人」ではなくて、「こちら側にいる人」であるからだ。やがては自分の家族になる可能性のある人々であるからだ。
自分の母や姉妹や娘が妊娠したならば、家族である女性に対して、妊娠を祝福して、少しでも協力しよう……と思うはずだ。ならば、それと同様のことを、未婚の女性たち一般に対してもなすべきだろう。彼女たち全体は、やがては自分の妻や家族や親戚になる可能性があるからだ。(自分の妻にはならなくとも、自分の息子の妻になる可能性もある。)
すべからく男たちは、女性の生理に全面的に協力するべきなのだ。……そして、そのことが、「少子化の解消」ということを通じて、男性たちの利益にも貢献するのである。情けは人のためならず、だ。
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こういうことを思ったのは、昨年11月ごろに、「生理用品の無償配布」ということが話題になったからだ。いくつもの記事が出て、報道された。
→ 保健室でナプキン手渡し→女子トイレに設置で使用は160倍に。学校での生理用品配布
→ 大学の個室トイレで生理用ナプキン無料提供 福島大が導入:朝日新聞
→ 全小中学校のトイレに生理用品 町田市:朝日新聞
→ 生理用品、大阪の全府立学校に常備へ 「教員を介さず使える工夫を」:朝日新聞
→ 生理の「なんで…?」 あのとき声をあげた私が思うこと:朝日新聞
→ 生理用ナプキン無料配布機器設置 泉大津市:朝日新聞
→ 大学の個室トイレで生理用ナプキン無料提供 福島大が導入:朝日新聞
その根拠も報道された。
→ (共生のSDGs コロナの先の2030)毎日5億人、脅かされる「尊厳」:朝日新聞
→ (共生のSDGs コロナの先の2030)配る生理用品、尊厳守るため:朝日新聞
→ 「経済止まっても生理は止まらない」 尊厳守るために届けるナプキン:朝日新聞
→ 古着を切って二重に…生理用品を毎月手作り、娘は恥ずかしいと泣いた:朝日新聞
→ “生理 つらくても学校休めなかった” 7割近くに | NHKニュース
→ (ひと)竹中夏海さん 女性アイドルの心身のケアを訴える振付師:朝日新聞
次のことも報道された。
優れた貧困問題報道などに贈る「貧困ジャーナリズム大賞 2021」に、NHK取材チームの「『生理の貧困』に関する一連の報道活動」を選んだ。
( → 朝日新聞社連載が受賞 貧困ジャーナリズム賞:朝日新聞 )
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なお、生理用品の無償配布の必要性は、男性にはわかりにくいだろう。そこで、比喩的に説明すると、こうだ。
「急に突発的に便意を催して、あわてて公衆トイレに入った。ウンコを出し終えたあとで、尻を拭こうとしたら、紙がなかった。もちろん ウォシュレットなんかはない。どうしようもなく、ウンコまみれのまま、パンツをはいた。そのまま、外に出たら、まわりの人に指摘された。おまえのズボンからウンコがしみ出ているぞ、と」
トイレに紙がないと、こういう困ったことになる。それと同様に、生理のときには、生理用品が必要なのだ。
そのことが理解できない人は、尻にウンコを付けて、外を歩けばいいのだ。

とにかく、生理については、タブー視するべきではない。むしろ「赤飯を炊いて祝う」ようなことだ、と理解するべきだろう。
そしてまた、生理にともなうつらさを理解して、女性を優しくいたわることも大切だ。
→ 「子ども産めなくなりますよ」 治療か歌か…、大黒摩季27歳の決断:朝日新聞
なぜなら、「情けは人のためならず」だからだ。そもそも、あらゆる男性は、女性から生まれたのである。女性がいなければ、自分もまた生まれることはなかったのだ。

なぜかそれに思い至らない人がたまに居るのが不思議。
でも居るんですよね。