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#news #ElectricVehicles 2022 Toyota bZ4X Undercuts Tesla Model Y By £13,040 In The UK https://t.co/cWtS5y7xsr pic.twitter.com/78X5XyJ27d
— Flyin18T Motorsports (@Flyin18T) December 16, 2021
記事は下記。
→ トヨタ初の量産EV、630万円から 英国価格を発表: 日本経済新聞
私が前に予想したのは「アリアよりも 100万円高で 650万円」ということだったが、現実にはアリアとほぼ同額だ。電池の差も考えると、アリアよりも少しお買い得だ。(アリアは41,845 ポンド。bZ4X は41,950ポンド。英国の消費税は 20% 。)
これだけを見ると、「 bZ4X は予想外に頑張った」と見えるが、そうでもなさそうだ。
・ bZ4X は価格を見せただけだ。発売日は不明だ。1年後かも。
・ 英国価格を見せただけで、日本国内価格を見せていない。
順に解説しよう。
(1) 発売日
発売日が1年後だとすると、その分、価格は引き下げられる。EV は日進月歩だからだ。実際に発売されたころには、他の EV は実勢価格がどんどん下がっているかもしれない。
ともあれ、発売価格を示しただけで、発売日さえも公表されていないのでは、評価のしようがない。
(2) 英国のみ
アリアが日米欧で発売されるのに対して、bZ4X は英国でしか発売されない。欧州どころか、日本さえも対象外だ。これはどういうことか?
私が思うのは「 Honda e と同じく、大幅赤字なので、販売台数を限定している」ということだ。
実は、VW やベンツも、欧州燃費規制(炭素排出量規制)で罰金を食わないで済むように、EV の価格を戦略的に大幅値下げしている可能性が高い。つまり、実質的には赤字で売っているわけだ。(さもないと巨額罰金を科される。)
トヨタだけは、HV のおかげで罰金を払わずに済んできたが、来年からは規制が厳しくなるので、トヨタさえも罰金を払うハメになりそうだ。となると、罰金を払わずに済むように、たとえ赤字でも EV を販売する必要が出てくる。それで、戦略的に(赤字覚悟の)低価格を設定した、と推測できる。
日産はどうかというと、EV のリーフがある点では有利だが、HV がない点では不利だ。ただし来年は、キャシュカイの HV と、アリアの EV が出るので、その意味では日産は赤字販売をしなくても済みそうだ。
※ 欧州の炭素排出量規制には、EU 非加盟の英国およびノルウェーが含まれる。( → 日本経済新聞 ) ゆえに、英国内で EV を販売すれば、欧州内で EV を販売したのと同じ効果が得られる。だからトヨタは、英国で EV を販売した。
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結局、トヨタの bZ4X の価格(4万1950ポンド)は、予想外に低かったが、これは、トヨタに EV の製造能力があるということを意味しない。少なくとも当面は、地域や数量を限定した販売をするだけであって、広範に大量に販売されることはなさそうだ。広範に大量に販売されるのは、電池がもっと安くなってからのことで、それは2年ぐらいあとのことではなかろうか。
私の想像では、2022年中の販売台数は1万台に遠く及ばず、2023年でも年産1〜2万台ぐらいではないか。つまり、ID.4 の十分の1程度だ。そんな気がする。
( ※ 当てずっぽうな想像 or ヤマカンなので、これが当たる保証はまったくないが。)
[ 付記 ]
ただしまったくの当てずっぽうで言っているわけではない。根拠もある。それは、「英国だけで販売する」ということだ。
なぜ英国だけで販売するのか? それは、他の国では、地元に強力なライバルがいるからだ。
・ 日本には 日産アリア
・ 米国には テスラY
・ ドイツには VW ID.4
・ フランスには ルノー メガーヌ E
・ 英国には なし
というわけで、英国だけは、地元に強力なライバルがいない。
逆に言えば、英国以外では、強力な地元のライバルがいるので、それとの競合を避けようとしているのだ。なぜかと言えば、まともに競合すると、コテンパンに叩きのめされそうだからだ。……どうせそんなところだろう。
Essai #Renault #Megane #E-Tech : que vaut la compacte electrique ? ??#RenaultVillepinte #nepcar #automobile #Renault https://t.co/xmDtkHBalJ pic.twitter.com/3hVXO0posv
— Renault Villepinte - Groupe N.E.P Car (@Ren_Villepinte) December 16, 2021
EUから離脱した英国のみの販売は考えにくいかと思いますが。
通常は、各国同時に発表するので、今回のようなのは、極めて異例です。
ちなみに日産アリアは、日本国内で先行販売で、欧州と米国は数カ月遅れ。これが普通。
> EUから離脱した英国のみの販売は考えにくいかと思いますが。
量販ならね。
逆にそのことから「量販しない」と推測されます。
単に経済圏が英国は別なために、独立してトヨタの英国法人が価格公表しただけであって、販売時期は少なくとも欧州主要国ではほぼ同一タイミングとなるはずです。
根拠というほどの主張はありません。もともと、ただの想像やヤマカンです。「そのヤマカンの根拠は?」と問いかけること自体がナンセンス。
> 欧州各国のトヨタのサイトで公表されてる情報はどれも同一内容です。
いやいや。調べてみたけど、価格を公表しているのは、英国版のみ。ドイツおよびフランスおよび米国の版では、価格は記していません。
それをうかがわせる傍証?として、日刊自動車新聞が、11/8付の概要紹介の記事(@)では電気自動車(EV)の世界戦略車「bZ4X」≠ニいう表現をしていましたが、12/18付の英国での価格発表を報じた記事(A)では量産電気自動車(EV)「bZ4X」≠ニいう表現にあらためていますね。
@ https://www.netdenjd.com/articles/-/258152
A https://www.netdenjd.com/articles/-/260181
「22年中では台数は総計で1万台未満」というのが私の予想だが、あくまでヤマカンです。外れる可能性は十分にある。
まぁもともとの英国でしか販売しないというのはあり得ない話でしたが。
ところで、本文では「英国でしか発売しないという主張がまったくの当てずっぽうではく、根拠もある」と記載がありながら、コメント欄では、「根拠というほどの主張はなく、ただの想像やヤマカンだ」というのは一体どういう意味なんでしょう。
>ただしまったくの当てずっぽうで言っているわけではない。根拠もある。それは、「英国だけで販売する」ということだ。
>根拠というほどの主張はありません。もともと、ただの想像やヤマカンです。「そのヤマカンの根拠は?」と問いかけること自体がナンセンス。
> 全車リース販売で価格はFWDモデルが600万円、4WDモデルが650万円。個人向けにはサブスクリプションサービス「KINTO」での提供となる。5月12日より第1期として3000台分の申し込み受け付けを開始。秋口に第2期、以降順次申し込みを受け付け、初年度は5000台分の生産・販売を予定している。
https://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1402195.html
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リース販売では 600万円 とのことだが、リースによって手数料を得る分、見かけ上、本体価格が割安に見えている。現金で買おうとしたら、630万円ぐらいが妥当だと言えそうだ。
とすると、私が前に述べた「650万円」という予想は、おおむね、ドンピシャリだということになる。
> bZ4X は 650万円ぐらいだと見なすのが妥当だろう。戦略的に安くしたとしても、600万円がいいところだ。500万円以下なんて、夢のまた夢だろう。
http://openblog.seesaa.net/article/484361864.html