2021年12月05日

◆ 陸上イージスを無効化する中国

 日本政府は、陸上イージスまたは代替案をめざしている。だが、どのような迎撃システムであれ、あっさり無効化できると中国が指摘している。

 ――

 日本政府は、陸上イージスまたは代替案をめざしている。当初は、陸上イージスが安価で、THAAD は高価だということで、「THAAD よりも陸上イージスを」と結論した。(2017年)
 イージス・アショアは現在の試算で1基あたり約800億円。日米が現在開発中のミサイル「SM3ブロック2A」を用いれば、2基で日本全体を監視・防護できる。
 一方、サードは1基あたり1千億円超で全国に6基程度配備する必要があるとされる。こうした点を踏まえ、イージス・アショアの方が費用面や運用面で勝ると判断した。

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( → 陸上イージス、予算案計上へ THAADは見送り:朝日新聞デジタル

 ところがその後、陸上イージスも、その代替案も、超高額になると判明した。
 配備を断念した陸上配備型迎撃ミサイルシステム「イージス・アショア」(陸上イージス)に代えて、政府が整備を決めた代替艦「イージス・システム搭載艦」2隻の総コストが、少なくとも9千億円近くと試算されていたことがわかった。計画当時に総コストが4500億円ほどとされた陸上イージスの2倍の水準となる。コストの総額は「1兆円規模まで膨らむ」(政府関係者)可能性がある。
( → 陸上イージス代替艦、コスト倍増9千億円に 防衛省試算:朝日新聞デジタル

 では、イージスが駄目なら、THAAD にすればいいか? これらな高性能なので、高い金を払っても、その分、高性能になるが。
 いや、駄目だ。どれにしても、ミサイル防衛網そのものが駄目なのだ。そのことは中国が主張している。米軍が韓国に THAAD システムを配備しようとしたことに、猛烈に反発したのだ。
 韓国に向け、中国共産党中央軍事委員会の機関紙《解放軍報》は2月18日、中国空軍の爆撃演習を紹介しながら、こう報じた。
 《(THAADが原因で)開戦に至れば、中国空軍の爆撃機編隊は1時間で韓国のTHAAD基地や日本のミサイル防衛システムを破壊できる》
 《THAADシステムを最優先の攻撃目標にセットする》
 《開戦直後、真っ先に出撃する20機は数百発の巡航ミサイルを発射しTHAADシステムを破壊。再度設置する試みも阻止できる》
( → 韓国海軍の済州島基地が中国海軍艦艇の拠点と化す日は来るのか - 産経

 これは、脅しというよりは、ごく当然のことだ。(私が前から何度も言っていたとおり)ミサイル防衛網は飽和攻撃には弱い。だから、飽和攻撃をすれば、ミサイル防衛網を一挙にたたきつぶすことができるのだ。イージスであれ、THAAD であれ、同様だ。

 なのに、そんなこともわからずに、いまだに陸上イージスだの洋上イージスだのにこだわっているのが、日本政府だ。オスプレイに続いて、ゴミを買おうとする。その愚かさを中国に指摘される始末だ。敵に防衛の仕方を教えてもらうとは、何と情けないことか。
 いや、もっとひどいのは、指摘されてもまだ理解できないでいることだ。愚かさも極まれり。


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posted by 管理人 at 22:54 | Comment(0) |  戦争・軍備 | 更新情報をチェックする
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