※ 最後に 【 追記 】 あり。少し修正しています。
※ 記述漏れを更新しました。
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これは下記記事で解説されている。精密機器全般に影響するそうだ。
→ 「超音波式加湿器の影響で液タブが故障」トラブルが話題 原因は水道水のカルキ - ねとらぼ
超音波式やスチーム式の加湿器は、精密機器の近くに置くのは厳禁です。テレビやオーディオ、PCなどの故障の原因になりかねません。
超音波式は噴き出す水の粒子が大きい(目に見えるミスト)ため、基本的に粒子には水道水のカルキが含まれており、それが精密機器に付着してトラブルの原因となる可能性があります。また、スチーム式は温度の高い蒸気が出るため、近くに置いた精密機器に触れて結露となり、サビなどの原因になることが想定されます。
※ ハイブリッド式は内部の気化フィルターに水を含ませ、そこに風や温風を当てて加湿するタイプのため、カルキは気化フィルター上に残り、トラブルは起こりにくいとしています。
 ̄ ̄
Q 加湿器と精密機器はどのくらい離して使うべきでしょうか。
A 噴き出すミストが広がる範囲からは最低限離していただくのがよいかと。

結論。
・ 精密機器はなるべく室内に置かない。(特に高級品は)
・ 壊れてもいい中古品ならば部屋に置いてもいいが、なるべく、ミストから離れたところに置く。
・ 使わないときは、機械本体に大きなポリ袋をかぶせて、密閉状態にして、周囲の空気から遮断する。(大きなゴミ袋を使うといい。)
・ 精密機器のある部屋では、加熱式加湿器かハイブリッド式加湿器を使う。ただし精密機器から距離を離すこと。
[ 付記 ]
次亜塩素酸水を使うことは厳禁だ。次亜塩素酸は金属を腐食させるからだ。下記を参照。
→ ピアノの上に「クレベリン」を置いていた - Togetter
※ 空間除菌をうたう「クレベリン」(二酸化塩素)を部屋で使うと、部屋の中のものが金属を腐食させてしまう、という話。ピアノ線(金属)が腐食して(錆びて)、全交換をするハメになり、多額の費用(数十万円)がかかったそうだ。
※ 次亜塩素酸も、二酸化塩素も、ともに不安定な物質であり、塩酸または塩素ガスに転じやすい。そのいずれも強い酸性の物質として、金属を腐食させる強い効果をもつ。
※ 次亜塩素酸水自体は、弱い酸性なので、金属を腐食させる効果はない。次亜塩素酸水でタンクを洗浄してから、その洗浄水を捨ててしまえば、問題はない。(問題があるのは、次亜塩素酸水を噴霧したあとで、その水滴やガスが機械に付着して、結露した場合だ。)
【 追記 】
「塩素というよりカルシウムが悪さをする」
という指摘がコメント欄にあった。
なるほど。ごもっとも。下の文中の「カルキ」とは、塩化カルシウムのことだからだ。故障の事例でも「白い粉末が付着した」とあるので、カルシウムが原因であるようだ。
精密機器の故障の原因(電気的な異常)と、金属の腐食の原因(化学的な錆び)とは、別問題であるようだ。どっちも塩素が関係しているとはいえ、同じ現象ではないようだ。
最後の 【 追記 】 で注記しておきました。
また、上の松本さんのコメントのとおり、水道水中の「カルキ」というのは、次亜塩素酸カルシウム(化学式 CaCl(ClO)・H2O または Ca(ClO)2。通称:さらし粉)です。だから、分解後に主に問題となるのは、塩素ではなくカルシウム分です。カルキ由来以外にも、家庭の水道水には、地域により差がありますがミネラル(カルシウムやマグネシウム)が含まれます。これらが、お風呂場の鏡の曇りや、水栓まわりの白い汚れの正体です。家電製品の基盤や、精密機器の隙間に堆積して悪さをします。
本ブログの流れ(加湿器に関しての記事)を確認すると、「加湿器の話題1」の[ 付記1 ]には、そのような記載は元々ありました。
そのカルキが周囲に悪さをする⇒水道水を沸騰させてカルキ分を飛ばしてはどうか?⇒それでは内部の微生物(カビ・菌)の繁殖が心配。それらを飛散させることになる⇒それなら加熱式しかないか。電気代には目をつぶろう。超音波式より加熱式のほうが軽いし……、という流れだったと思いましたが。
http://openblog.seesaa.net/article/479147590.html#comment
済みません。書いたあとで、ページの更新を忘れました。古いページのままでした。
現在では、記述されています。