2021年11月23日

◆ 軽石の漂着と対策

 火山の噴火で、大量の軽石が漂着して、離島の島民が困っている。どうしよう?

 ――

 あらましは、こうだ。
 福徳岡ノ場の噴火が確認されたのは8月13日。産業技術総合研究所によると、噴煙は16〜19キロほどまで上がり、成層圏に達した。1914年の桜島大正噴火に次ぐ規模で、明治以降の国内で最大級の噴火だった。
 爆発的に大量の噴出物をまき散らす「プリニー式」と呼ばれる噴火で、軽石や火山灰など1億〜5億立方メートルが噴出したとみられる。マグマは地下深くから一気に上がって温度や圧力が急低下し、「まるで炭酸飲料の栓を抜いたように」泡立った。そのまま冷えて固まると、ガスが抜けた跡が気泡として残り、多くの穴があって密度が小さく、水に浮く軽石になった。
( → 軽石、今後どうなる? 気泡に水入れば沈むが…噴火は明治以降最大級:朝日新聞

 被害予想はこうだ。
  → 軽石、週内にも伊豆諸島へ本格的に漂着か 新シミュレーション公表:朝日新聞

 すでに出た被害は次のようなものだ。
  → 軽石、今後どうなる? 気泡に水入れば沈むが…噴火は明治以降最大級:朝日新聞

 被害対策では、オイルフェンスを張った。
  → 軽石に備え、神津島と御蔵島にフェンス 伊豆諸島に本格漂着の見通し:朝日新聞





 島民は、来る被害の予想に怯えている。
 大量の細かい軽石が天の川のように帯状になってゆらゆらと近づいてきた。気づけばあちこちに固まりが浮いている。キンメダイは水深約600メートルまで仕掛けを下ろして釣り上げる。軽石をよけたくても船はすぐには動かせないが、なんとかかわした。
 ただ、漁船のエンジンルームを開けると、冷却用の海水こし器のフィルターに米粒大の粒がいっぱいつまっていた。「そっちは大丈夫か?」と仲間の船に無線で聞くと、「こっちもつまってる」。5隻みなエンジンに入り込んでいた。
 「あっちもこっちもいっぱい海面に広がって、よけきれないよ」「これじゃエンジンが壊れるな」。びくびくしながら、漁を早めに切り上げて戻った。大量の軽石は、帰るころには島の南西30キロほど沖まで迫っていたという。
 18日は30〜40隻が漁に出たが、「エンジンに石が詰まった」と話していたのは仲間1人だった。海面にはほとんど見えなかったのに「19日は全然違った。帯状になって次々流れて来てよけるのが大変だった」と浜川さん。「島の周りに来るのも時間の問題。キンメダイ漁は島の主力産業なのにどうしよう」と困惑している。
( → 神津島沖合に「大量の軽石」 漁師は不安「キンメダイ漁が…」:朝日新聞

 噴火の状況はこうだ。
 噴煙は16〜19キロほどまで上がり、成層圏に達した。1914年の桜島大正噴火に次ぐ規模で、明治以降の国内で最大級の噴火だった。
 爆発的に大量の噴出物をまき散らす「プリニー式」と呼ばれる噴火で、軽石や火山灰など1億〜5億立方メートルが噴出したとみられる。マグマは地下深くから一気に上がって温度や圧力が急低下し、「炭酸飲料の栓を抜いたように」泡立った。冷えて固まると、ガスが抜けた跡が気泡として残り、多くの穴があって密度が小さく、水に浮く軽石になった。
( → 軽石どうなる 重くなると沈む、予測は困難:朝日新聞

 さて。こういう状況で、離島の島民は困っている。いったい、どうしたらいいだろう? 

 ――

 読者はこう言うかもしれない。
 「困ったときの Openブログ、といつも言っているがね。さすがに大自然相手には、手も足も出せまい。何とか対抗案を出せるのは、人間の力の及ぶ範囲内のことだ。人間の力を圧倒する巨大な噴火の前には、何もできずに、指をくわえているしかあるまい。どうだ。まいったか!」

 むむむ・・・・・

 ――

 はい。そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「大自然を相手に、真っ正面から対抗することはできない。しかし、強大な敵を相手にしたときには、うまい方法がある。三十六計逃げるに()かず、というやつだ。
 大量の軽石が押し寄せてきたら、それを何とかしようなどとは思わない方がいい。それよりは、逃げる方がいい。つまり《 一時的な退避 》である。これが最も賢明な方法だ。
 つまり、漁船は、自分の島には戻らずに、どこか遠くの港に逃げればいい。当面は八丈島あたりでもいいし、将来は遠く焼津のあたりでもいい。そのあたりの港に入って、水揚げを下ろせばいい。港に入るまでは、別の海洋の別の漁場で、操業していればいい」

 これで問題は、一応解決する。ただ一つの難点は、他人の漁業権を奪う形になることだ。もともとは自分の島のそばにしか漁業権はなかったのに、今度は別のところで漁業をするので、他人の漁業権を奪う形になる。また、他人の港を使わせてもらうことになる。

 これらの点では、漁業権を奪われる側や、港を利用されてしまう側に、政府から補償金を出せばいいだろう。(たいした額にはなるまい。)

 ま、困ったときはお互い様ということで、なんとか助け合うことにすればいいだろう。

 ともあれ、軽石が来たら、港に閉じこもっていればいいのではなく、軽石の来ないところに逃げ出せばいいのだ。そして、そのためには、政府が何らかの援助をする必要がある。
 これが、困ったときの Openブログの案だ。

  ※ なお、数カ月したら、軽石は重くなって沈殿するだろう。もし浮いていたら、オイルフェンスでまとめてから、撤去すればいい。とにかく、軽石が来なくなったら、問題は解決する。そのときまで、一時避難すればいいのだ。



 【 追記 】
 軽石は、農業や建築の資材として利用できるそうだ。
  → 漂着した「軽石」は資源になる 沖縄県環境部が発表した軽石の分析結果(森田正光)
 ならば、自治体が撤去して再利用する事業をすればいいのであって、そのために漁民を、公共事業の労働者として雇用すればいいだろう。そうすれば、撤去と雇用がともにできて、一石二鳥だ。しかも、資材として販売できるから、事業は黒字になる。
 誰かがメルカリに出して売っているそうだが、同様に自治体が一般販売すればいいのだ。といっても、いっぺんに大量販売するのは無理だから、どこかに貯蔵しておいて、何年もかけて少しずつ販売すればいい。
 国は少額の補助金を出すだけで足りそうだ。
 
posted by 管理人 at 22:40| Comment(0) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
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