2021年11月17日

◆ 立憲の敗因・維新の勝因

 (先の衆院選について)
 立憲の敗因は何か? 維新の勝因は何か? ……その理由を求めて、人々は政策を探ろうとする。だが、それ以前に、イロハのイで違いがあった。

 ――

 たとえば、次の見方がある。
  ・ 立憲の敗因は、あまりにも左傾化して、中道票を失ったことだ。
  ・ 維新の勝因は、政権批判票を取り込んだことだ。( 朝日新聞

 これらはいずれも、政策に原因を求めようとするものだ。だが、それと同様のことは、4年前にもあったはずだ。そのころと大同小異だとも言える。なのに、4年前には今回のような結果にはならなかった。
 つまり、4年前と今とで、政策面ではたいして差はなかったのに、結果には大差が付いた。とすれば、本当の原因は、政策とは違うところにあったはずだ。
 それは何か? 

 ――

 その回答を示唆する記事がある。引用しよう。(枝野をずっと取材してきた朝日新聞の政治記者の記事)
 枝野氏を約1年半にわたって取材した私には、枝野氏が国民と十分にコミュニケーションをとってこなかったことが根底にあるように思えた。
 枝野氏はこれまで周囲に「選挙前にならないと、野党に関心を持ってもらいにくい」と話し、自らの発信に積極的ではなかった。定例会見は月1回にとどめ、記者からの質問に正面から答えない姿勢も目立った。
 8月ごろからは衆院選に向けて表に出る機会を増やしたが、……短期間で国民の理解を得ることは難しかった。枝野氏の掲げる経済政策やビジョンも、急に露出を増やしたからといって、十分に伝わるわけではない。
 国民は選挙前の1、2カ月の発信だけで投票先を決めるわけではない。枝野氏は、時間をかけた丁寧な国民との対話を怠ってきたのではないか。
( → (取材考記)枝野前代表、選挙前だけ「発信」では届かない 立憲の再出発、国民と丁寧な対話を 吉川真布:朝日新聞

 「定例会見は月1回にとどめ、記者からの質問に正面から答えない姿勢も目立った」とのことだ。つまり、国民にはろくに顔も見せなかったということだ。
 これでは、選挙に勝てるはずがない。ろくに顔も見せない党首のことを、どうして支持できるだろう? そんな政党があることすら、人々の頭から忘れられてしまうだろう。

 私はこれまで、「立憲はテレビへの露出が少ないな。もっと露出を増やすべきだ」と漠然と考えていた。それでもたまにはニュースになるので、「まったく活動していないのではないね」と思っていた。
 だが、そうではなかったのだ。「定例会見は月1回にとどめ、記者からの質問に正面から答えない姿勢も目立った」とのことだ。これでは、「まったく活動していない」のとほぼ同然である。党首としては存在していないも同然だった。

 要するに、立憲の敗因は、「党首が顔を見せる」というイロハのイすらできていなかったことによる。これが最大の原因だろう。
 国民は、立憲の政策を理解しなかったのではない。そんな政党があることすら、普段は認識しなかったのだ。もともとそういう政党が見えなかったのだ。顔が見えないがゆえに。


カオナシ...

youkai_nopperabou_man.jpg

 
 一方、維新はどうだったか? 維新の顔といえば、吉村知事だ。彼の顔がテレビにはしょっちゅう出ていた。そのテレビの画像がネットにあふれていたので、テレビを見ない人も、テレビの画像を見ることができた。かくて人々は維新の顔を見続けた。顔を見るだけでなく、維新が何をしているかも、知ることができた。
 その間、枝野は裏にひそんで、ずっと息をひそめていたのである。ナマズのように。


namazu.png


 これでは、最初から「勝負あった」だった。いや、勝負以前かもしれない。立憲は姿を見せなかったのだから、最初から「棄権」による「不戦敗」も同然だった。
 要するに、立憲は、政党の体をなしていなかったのである。それでいて、「良い政策を訴えれば、勝利できる」と思い込んでいた。……馬鹿か? 

 ――

 以上をひとことで言えば、「枝野は党首の器ではなかった」ということになる。その点で言えば、橋下徹の薫陶を受けた吉村の方が、はるかに上だった。彼は、自分自身は国会議員ではなかったが、知事としてひんぱんにテレビに出演したことで、維新の議席を増やすことに大いに寄与した。

 結局、維新と立憲には、それだけの差があったのだ。顔があるかないかという差が。だからこそ、結果にも大差が付いたのだ、と言える。



 [ 付記 ]
 立憲では、テレビで顔を見せている人は誰か? 江田憲司、福山哲郎、長妻昭、玄葉光一郎、辻元清美、小川淳也、泉健太……といったところか。
  → タグ「メディア出演」- 立憲民主党

 一方、次の報道がある。
  → 立憲民主代表選 逢坂誠二氏が立候補の意向表明 | NHKニュース

 頭が真っ白の 62歳のおじいちゃん。枝野よりも年上だ。こんなのが立憲の代表になったら、もうおしまいだね。立憲もオワコンか。
 


kouyou-D04s.jpg


 トンネルを抜けた先には 光があった …… となればいいのにね。 (しかし その光は、白髪の光かも。)

posted by 管理人 at 22:12| Comment(3) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
逢坂誠二は幹事長向きに見えます。

また、代表が立憲民主党内で右派寄りなら幹事長は左派寄り、逆に代表が左派寄りなら幹事長は右派寄りとバランスを取ることが望ましいので、左派系の逢坂が幹事長なら代表は右派が望ましいです。

(立憲の場合、右派といっても9条改憲賛成や外交・安全保障でタカ派という程度で、選択的夫婦別姓や格差是正には肯定的な人が多いので、自民党清和会と比べたら特に内政面ではリベラル・左派でしょう)
Posted by アイス at 2021年11月17日 20:43
 逢坂が推薦者をまとめたのは、赤松が会派内の議員を説得したからだそうだ。
  https://dot.asahi.com/dot/2021111600079.html?page=2

 だけど、赤松って、もう引退したんだし、議員じゃない。引退した人が党の人事を左右しようとする。
 どうも、小川淳也つぶしが目的らしいが、ひどいものだ。立憲はオワコンだな。
Posted by 管理人 at 2021年11月18日 00:41
 小川淳也が立候補を決めた。

> 同じく出馬に意欲を見せていた大串博志衆院議員(56)と連携したことで、ギリギリ告示に間に合った格好だ。小川氏は会見でも開口一番、「同じ志を持った大串博史さんに、同志、同期として大変な最大級の敬意と、また感謝を合わせて申し上げたい」と頭を下げた。
  https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3806633/

> 発信力が売りだった小川氏はテレビ出演を控え、SNSの更新などもほとんどせず、推薦人集めという数合わせに振り回された。 逢坂氏と泉健太政調会長、西村智奈美元厚生労働副大臣の3氏で戦いの構図が固まりつつあった最終盤。残る道は、衆院当選同期の大串氏との一本化だった。大串氏を推す野田佳彦元首相のグループ幹部らが調整に入った。
  https://digital.asahi.com/articles/ASPCL75XYPCKUTFK02M.html

 ――

 橋下徹がしきりに小川淳也つぶしを試みているが、それも当然だろう。怖いのは小川淳也だけだからだ。キャラがかぶるし、テレビ映えがする。強敵だ。
 あとの三人は敵にならないから、大歓迎というところだろう。特に逢坂は、橋下としては是非とも歓迎したいところだ。雑魚キャラで、御しやすいので。
Posted by 管理人 at 2021年11月19日 07:33
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ