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報道から。
日産の新型EV「アリア」、その発売が目前に迫ってきています。日産は2021年11月12日(金)、一般グレードとなるB6グレードの価格を発表しました。
B6グレードは2021年11月末から専用サイトで正式注文の受付を開始するとのこと。
なお、先に発表された予約限定のリミテッド(66kWhの2WDとe-4ORCE、91kWhの2WDとe-4ORCE)は、2022年1月に販売を開始し、今回発表のB6グレードは、3月下旬に発売するそうです。
( → 日産EV「アリア」いよいよ販売へ B6グレードの価格も発表 500万円台に | 乗りものニュース )
予約と注文と販売が別なので、混乱しがちだ。
リミテッドは7月から予約を受付中だが、正式注文はまだ。2022年1月27日に販売。
B6グレードは予約なしで、2021年11月末から正式注文を開始。2022年3月下旬に発売。
販売および発売というのは、正式注文よりもあとのことなので、生産開始か納車開始のことを言っているのかもしれない。しかし、もしかしたら、ハンコを押すこと(契約書類を作成すること)だけを言っているだけかもしれない。詳細不明。
実際の納車は、早くても1月末だろう。
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なお、どうしてこの時期(11月12日)に発表したのかというと……
アリア用の工場(新設されたもの)が立ち上がったのが、10月8日ごろだったので、それから1カ月あまりを経て、工場の調整が済んだからだろう。
この工場については、下記記事がある。
日産自動車は10月8日、革新的な生産技術で次世代のクルマづくりを支え、カーボンニュートラルの実現に貢献する日産独自のクルマづくりコンセプト「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を導入した栃木工場の生産ラインを初公開した。
ニッサン インテリジェント ファクトリーによって、電動化技術やコネクテッド技術を数多く搭載した次世代のクルマへの対応、匠の技を伝承したロボットによる最高品質の量産、人とロボットが共生する誰でも働きやすい職場、さらにはゼロエミッションの生産システムを実現し、脱炭素社会に向けた取り組みを加速させるという。
( → 日産、「アリア」を生産する「ニッサン インテリジェント ファクトリー」を公開 - Car Watch )
新技術を追浜工場ではなく栃木工場に入れた経緯については、「タイミング的な事情が大きかった」(同氏)と話す。EV「リーフ」をはじめ、「世界初の技術は追浜から」というのが、これまでの常識だった。追浜工場は神奈川県厚木市にある研究開発部門とも近く、工場の敷地内に総合研究所も一部含むことから、新技術を導入しやすい。
一方、栃木工場は設備が老朽化しており、数年前から稼働率が低迷していた。2本ある生産ラインのうち、生産を第1ラインに集約したタイミングで、残る第2ラインの生産設備を大幅に入れ替えて実現したのが、今回の新ラインである。投資金額は330億円。塗装工程に関しては、完全に更地にしてから建て替えた。こうした大掛かりな改修は、「稼働率の高い工場では極めて難しい」(同氏)という。稼働率の低迷という危機をうまく生かして工場を再生した。
( → 日産栃木工場、新型EV「アリア」量産へ 極限まで生産自動化 | 日経クロステック(xTECH) )
アリアは、この手の電気自動車にしては価格が 100万円ほど割安だったので、ちょっと不思議に思えたのだが、生産能率の高い新設工場で作るのだとすれば、謎も氷解する。
※ 日産の独自ではない。実は、テスラの工場が、ロボット化を大幅に推進して、大幅なコストダウンに成功した……という事例があった。日産はその真似をしたのかも。
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トヨタとスバルは、アリアの対抗車となる EV を共同開発して、発表した。だが、これはどうも、コスト的にはアリアには負けると思う。(それ以前に、外装デザインと内装デザインがひどすぎるが。)
性能では、バッテリー容量では大差ないが、モーター出力ではアリアが上だ。2WD は1割ぐらい上だが、4WD では 6〜8割ぐらい上だ。圧倒的にパワーがある。これは、アリアではリアに専用モーターを追加しているからだ。
§ 2DW

§ 4DW

出典:[モーターファン]
トヨタとスバルは、方式はアリアと同じ2モーター式の 4WD だが、4WD モデルではフロントのモーターを 150kW から 80kW に換装している。(リアの 80kW は追加。)
アリアの 290kW は 394馬力 なので、ガソリン車換算で 6リッターぐらいの大排気量エンジンを積んでいるのも同様だ。スポーツモデルのスカイライン 400R とほぼ同等の出力だ。化け物じみている。トヨタ車の出力が低いのではなく、アリアの出力が異常に高すぎる。
トヨタの EV は、バッテリーの冷却方式も不安だ。アリアは水冷式の冷却装置を採用すると発表されている。一方、トヨタのレクサス EV (UX300e)は、リーフと同様で、空冷式だ。
→ レクサス本気のEVはなんと航続距離400km! UX300eに勝算はあるか!?? - 自動車情報誌「ベストカー」
新型車ではどうか? 空冷式が踏襲されるのか? 水冷式になるのか? どうも不明である。ただ、トヨタのこれまでの EV を見ると、従来車に比べて飛躍的なレベルアップがないと、世界市場では伍して戦えないだろう。UX300e を見る限りは、世界レベルからは大きく遅れていた。そこから進歩したのだろうか?
トヨタの社長が「水素エンジン車」なんて言っているのを見ると、トヨタの EV車 については、不安を覚えざるを得ない。
[ 付記 ]
ポルシェ カイエンは、441馬力のモデルが 1427万円。
一方、アリアの大出力モデルは約半額である。ものすごくコスパがいいと言える。こんなに高出力の 4WD で、こんなに価格が安いものはなさそうだ。高出力の 4WD なら、アリアはすごくお買い得だ。圧倒的と言ってもいい。
だけど、調べたら、もっと上の車もある。テスラモデルY (4WD)だ。0 → 100km/h の時間が 3.7秒。アリアは 5.1秒だ。価格もアリアより安いし、滅茶苦茶にお買い得かも。
ただし日本では未発売。来年に発売開始か、と予想されている。ボディのタイプも、乗用車ふうで、SUV ではない。
《 加筆 》
調べ直したら、テスラとの価格差は大きくない。テスラは、5.3〜5.9万ドル。装備はアリアよりも大幅に劣る感じだ。自動運転は月額2万円を払う必要があるらしい。日産の自動運転は 70万円ぐらいらしいが、中古で下取に出せば、半額を回収できる。テスラは中古で下取に出すと、自動運転機能が消えてしまう。
日産は最初に高額を払えば、あとは追加請求は一切なし。テスラは最初の金は安いが、あとで次から次へと追加請求される感じだ。
→ シートヒーターつけようとしたら$300ドル払わないと起動できない / Twitter
※ アリア Limited のシートヒーターは全席で標準装備済み。
[ 余談 ]
前に記した アウトランダーPHEV もある。
→ 三菱の PHEV: Open ブログ
内装の出来が素晴らしいので、私としては、こっちの方が好みだ。アリアも けっこう出来はいいのだが、アウトランダーPHEV は内装が素敵すぎる。欧州車ふうだ。こういうデザイン・センスの車は、日本ではこれまでお目にかかったことがない。
ただし、難点は、顔が三菱顔であることだ。この顔は、軽自動車の顔と同じ顔である。げんなりする。このデザインそのものは、特に悪いというほどではないのだが、軽自動車と同じ顔だというのが、どうにも気に食わない。
→ eKクロスシリーズ スペシャルサイト | 軽自動車
顔を日産顔にしてくれれば、それが一番良いのだが。(新型ノートかアリアみたいな顔。)
OEM 販売を願うところだ。
【 追記 】
納車日が判明した。
・ ベースモデル(最安)は、今冬。
・ 4WD とハイパワーモデルは、22年夏。
メーカー公式ページに記してある。
→日産アリア 予約申込サイト TOP
※ 「今冬」というのは、「12月31日まで」ではありえない。それなら「年内」と書く。したがって、「2月頃」と見なすのが妥当だろう。先に本文中で「早くても1月末」と予想したとおりだ。

今後も宜しくお願い致します!
→ https://internetcom.jp/207470/nissan-ariya-limited-unit-sales
そりゃそうだよね。本文記事でも触れたように、このパワーでこの価格はお買い得だ。ガソリン車と違って、モーターはパワーを上げるのが容易であるようだ。(単に大きくするだけでいい。特別なチューニングは不要だ。)
購入者は、40代、50代、60代が中心だ。ノートは 60代ばかりだったので、ノートとは大きく異なる。
納車日が判明した……という話。
→ 2WDモデル「B6」は2022年3月下旬発売予定
https://www.excite.co.jp/news/article/Moby_EXCITE176542/
→ ユーザーの報告
https://blog.evsmart.net/nissan/ariya/nissan-ariya-b6-limited-order/
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ベースモデルの装備は、かなり充実していて、パワーシートまで付いている。メーカーオプションで特に買い足す必要があるものはないようだ。
https://x.gd/6dJ8w
装備を大幅に簡略化すれば、450万円ぐらいのカタログモデルを作ることもできそうだ。
トヨタはこの方法で、装備がろくに付いていないモデルを 550万円ぐらいで売り出すのではないかな?
> 色々な情勢で3月下旬に遅れてしまっております。
https://twitter.com/evsmartnet/status/1499559221745967106
たぶん今度は「4月に延期されます」という通知が来る。オオカミ少年だもんね。
※ CATL の長寿命電池が来ないせいかも。2年前の開発情報以来、生産に成功したという情報が出てこない。昨年6月に生産しているはずなのだが、いまだに生産できていないようだ。
https://www.instagram.com/p/CazZr_FvqN2/
だけど、一人だけだし、まだ小規模の試験生産なのかも。徐々に生産拡大か。
https://response.jp/article/2022/03/09/355036.html
3月7日には別の車が納車済みだが、順序逆転で、同じ日に生産された、別の番号のものが早く納車されたようだ。セレモニーには時間がかかるので。
街中ではレクサスなんかより注目を集めそうです!
> 2022年4月には航続距離の長いモーターB9モデルを発売する予定だったが、サプライヤーからの半導体を中心としたパーツ供給の遅れで来年以降に先送りされる見通しとなっている。
https://bestcarweb.jp/news/392086
呆れて、ものが言えない。
日産はもうオワコンかも。
ところが間に合わなくなってので、冬以降に延期するそうだ。公式発表はなかったようだが、ユーザーに連絡が届いたそうだ。
→ https://twitter.com/teru_tesla/status/1547465649404149760
何度も何度も延期続きだが、私が思うに、これは、(余りにも遅すぎるので)半導体の不足のせいなんかじゃなくて、サスペンションを作り直しているんだろう、と思うね。現行の B6 のサスペンションは評判が悪すぎる。このままでは日産の顔がつぶれる。大急ぎで、セッティングのやり直しをしているのだろう。
※ 冬以降ということだから、冬で確定したわけではない。さらに春へ延期される可能性もある。ひょっとしたら、来夏かも。