2021年11月11日

◆ 太陽光発電を増やす妙案

 日本では、再生エネ発電や太陽光発電は、なかなか増えない。そこで一挙に増やす妙案を示す。

 ――

 日本の再生エネ発電はなかなか増えない。最近では洋上風力が話題になっているが、まだまだコストが圧倒的に高いし、技術的にも難航している。(台風に弱い。)

 となると、太陽光発電に頼るしかない。だが、その太陽光発電は、増加のペースが遅い。FIT (固定価格買い取り制度)の導入直後こそ、急激に増えたものの、その後は漸減傾向にある。


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 では、なぜ増えないか? 状況を見ると、次の二点が目立つ。
  ・ 住宅の屋根の上に設置するのは、かなり制約がある。しかも、買電価格が非常に高いので、たとえ電力が増えても、コスト高になり、不適切だ。
  ・ メガソーラーは、森林や干潟を破壊する形で推進されているが、各地で環境破壊が懸念されて、反対運動に遭っている。


 こういう事情なので、太陽光発電の量はなかなか増えない。
 では、どうすればいい?

 ――

 そこで、この問題を考察しよう。
 まずは、現状を探る。
 先に述べたように、太陽光発電を増やすには、適地がある。それは、耕作放棄地だ。(休耕田など。)
 だから、そこで太陽光発電を増やせばいいのだが、現実には、それができない。なぜなら、農地転用の許可が下りないからだ。農地のままでは太陽光発電ができないので、農地転用の許可を得る必要があるが、農地転用の許可はなかなか下りないのだ。

 ではなぜ、農地転用の許可はなかなか下りないのか? そこが問題だ。
 その理由は、こうだ。
 「いったん農地転用の許可を下ろすと、そこは、住宅地か商業地か工業地になる。そして、いったんそうなったら、太陽光発電をすることなしに(または太陽光発電を 10年間ほどやったあとで)住宅地か商業地か工業地として販売できる。そうなると、ただの農地が、住宅地か商業地か工業地に化けてしまうので、農家は莫大な土地売却代金を入手できる。
 しかも、それができるのは特定の農家だけだ。他の農家はそうならない。かくて、特定の農家による虫食い的な乱開発が進んで、特定の農家ばかりが利益を得て、他の農家は利益を得られない。これでは一部の人の利益のために国土を荒廃させることになる。……そんなことは認められない!」 


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 なるほど。これはごもっとも。
 となると、あちらが立てば、こちらが立たず。どうにも解決が付きそうにない。困った。どうする?

 ――

 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「農地のままで、太陽光パネルの設置を認めればいい。これなら、太陽光パネルを撤去したあとは、ただの農地になる(元のまま)なので、住宅地か商業地か工業地として販売されることはない。乱開発が起こることもない。かくて問題は解決する」


 ついでに言えば、農地転用によって、農水省の管轄が奪われることもない。
 というわけで、問題は一挙に解決する。これで太陽光発電は一挙に推進される。



 [ 付記 ]
 別案。
 「太陽光発電専用」
 という地目を、新たに設立する。これを、住宅地等に転用することはできない。ただし、これを農地に転用する(元に戻す)ことはできる。
 これと農地との間の相互転換は、容易に許可できるようにする。

 ※ 「農地のまま」というのと、実質的には同じ。形式的には異なる。



 【 関連項目 】
  → 森林伐採:アマゾンと日本: Open ブログ




 【 関連サイト 】
農地を農地以外のものにする場合には許可が必要です。

農地を農地以外にすること、農地の形状などを変更して住宅、工場、商業施設、道路等にすることを『農地転用』と言います。また、農地の形状を変更しない場合でも、資材置場、駐車場のように耕作目的以外に使用することも含まれます。
( → 農地転用について/千葉県




 【 追記 】
 現状では農地転用が禁止されている……という問題については、前に詳しく述べた。
  → 太陽光パネルの設置禁止 : Open ブログ
 
posted by 管理人 at 23:18 | Comment(0) |  太陽光発電・風力 | 更新情報をチェックする
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