2021年11月09日

◆ 三菱の PHEV

 三菱の新型アウトランダーPHEV がとても好評だ。

 ――

 下記の試乗記事がある。
  → 新型アウトランダーPHEVに称賛の声集まる!「これで人気が出なかったら、日本人のクルマを見る目が無いということ」【MOTA】
  → 新型アウトランダーPHEVとRAV4 PHVどっちが欲しい!? 注目のプラグインハイブリッドSUV対決、約6割が三菱推し【MOTA】
  → 欧州の高級車並みに変身。新型アウトランダーPHEVは三菱以上(Yahoo)
  → 欧州の高級車並みに変身。新型アウトランダーPHEVは三菱以上 | Forbes JAPAN





 EV 用の電池 20kwh は、リーフの標準車(40kwh)の半分もある。EV としてもかなり実用的だと言える。日常走行(短距離)では、ガソリンでなく電気で済むので、走行コスト(燃費)が低価格で済む。
 性能面では、トップギアでのエンジン直結モードがある。したがって高速運転では燃費が良い。
 上の二点で、日産のエクストレイル( e-POWER )よりも、ずっと燃費がいいことになる。さらに、PHV として、多めの電池分で、補助金をいっぱいもらえる。価格の高さを、補助金で補える。

 こうなるともう、(補助金をもらえない) e-POWER 版のエクストレイル(キャシュカイ)の出番はなさそうだ。前にも書いたとおり。
  → 欧州の CO? 排出規制: Open ブログ
  → 欧州排ガス規制 CAFE: Open ブログ

 ※ これらの項目では、「トップギアでのエンジン直結モード」が、高速運転の多い欧州では必要だ、と示している。ホンダや三菱にはそれがあるのに、日産の e-POWER にはない。「ここが日産の駄目なところ」と私は数年前から指摘しているのだが、日産は聞き入れようとしない。

 ※ 「 EV の電池には温度管理(クーラー冷却)が必要だ」(別項)と私が指摘しても、日産はずっとそれを聞き入れることがなかった。だから、リーフは一時は世界トップだったのに、今ではグループ企業の ルノーの ZOE にも大幅に負けてしまって、世界トップ 10からも落ちてしまった。ようやく、アリアで聞き入れた(クーラー冷却を付けた)が、そのアリアはまだ生産もされていない。売れないリーフを生産しているだけだ。

 ※ 結局、私の言うことを聞かない日産はどんどん没落していくが、私の言う通りにしている三菱はシェアを高めていく。……となると、日産はそのうち、三菱に買収されて、傘下に入るといいだろう。経営者が駄目なので。(皮肉)

 ※ 参考記事:
 初代リーフは、10万km走るとバッテリー容量が30%落ちると考える必要があるようだ。バッテリー容量の毀損(きそん)はEVの価値そのものの毀損。一部にせよそういう個体が出たことで、初代リーフの中古価格はメタメタになり、それが現行型の中古価格にも波及し、新車販売にも大きな影響を及ぼしているのだろう。
 リーフは、初代も現行型も、バッテリーの積極的な温度管理システムを持たない。今やそんなEVは世界的に少数派になった。現行型は充放電マネジメントの進歩により、初代のようなことにはなるまいと思うが、仮に自分がEVを買うならば、ちょっと割安であったとしても、いまさら時代遅れのモデルに大枚をはたきたくはない。
 実を言えば、テスラのバッテリーは綿密なる水冷温度管理システムを持ち、リーフにはないという事実を私が知ったのは、ほんの1年前のことだ(2021年中ごろ発売の「アリア」にはあるそうです)。テスラのバッテリーは25万km走っても、容量低下は10%以下だという。そんなこと、全然知らなかったのです。申し訳ありません。多くの皆さまも私同様、最近になってその事実を知ったのかもしれません
( → スペック的にはお買い得なのに? 「日産リーフ」が苦境を迎えている理由 - webCG




 【 関連サイト 】

 東京在住だと、多額(90万円)の補助金をもらえる。滅茶苦茶お得だ。
  → 【要チェック】新型アウトランダーPHEVは補助金はいくらもらえる?
 
 ※ 「日産の e-POWER は、電池をちょっと増やして、PHV にすれば、補助金をたくさんもらえて、有利だ」と私は前に示した。そうしたら、日産がやらないで、三菱がやってしまった。三菱はお利口だ。
 
posted by 管理人 at 23:23| Comment(7) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 アウトランダーPHEV への、国の補助金は 50万円。(日産アリアは 80万円。)

 (1) 本年度補正予算案で
   https://www.meti.go.jp/press/2021/11/20211126004/20211126004-1.pdf

 (2) 来年度予算案で
   https://www.taiyoko-kakaku.jp/archives/9629.html

 ※ どちらも金額は同じ。
Posted by 管理人 at 2021年12月15日 08:57
 本稿は11月9日付でちょっと古いのですが、上で管理人さんが本日(12/15に)コメントをされたので、確認の質問です。

@ 本稿でも他の稿でも、「(シリーズ・パラレル方式における)トップギアでのエンジン直結モード」というフレーズをよく使われていますが、これは「変速機(ギア)がない中でエンジン直結になるモード(変速比=1.000)」という意味で良いでしょうか?

A 「日産のハイブリッド(e-POWER)にはそのエンジン直結モードがない:遅れている」というのは、「日産は、スカイラインやフーガ(※)でのFR系車用の高価かつ複雑なシステムではその適用があるが、FF系車用の e-POWER には適用がない。そこが、ホンダや三菱と違うところだ。特に、e:HEV システムを小型車のフィットにまで搭載しているホンダには、大きく差を付けられている」という趣旨で良いでしょうか?

 ※ フーガ・ハイブリッドついては、筆者も2010年に記事を2本書いておられます。1モーター2クラッチ方式のシステムです。基本的には、現行のスカイライン・ハイブリッドに搭載されているものと変わりはないようです。
Posted by かわっこだっこ at 2021年12月15日 15:35
 @ そうです。「トップギア」という言葉は変でしたね。「トップギアを使うような場面」のことだけど、文字通りに解釈するとおかしくなりますね。
 あと、「直結」というのも、本来の「直結」(エンジンから直結するという伝統的な用語)とは違うのですが、これを「直結」と呼ぶのは、他の業界人も使っているので、このままにします。発電機とモーターを介さないと意味です。

 A そうです。だけど、 e-POWER の話をしているので、昔の方式はどうでもいい。
 ホンダと三菱は、別に立派なことをしているわけじゃなくて、当たり前のことをしているだけ。難しくもない。普通のこと。日産は単にケチっているだけ。(ミリ波レーダーをケチったり、充電池の冷却器をケチったり。直結をケチったのが、3番目。たぶんそのうち修正される。)
 あと、価格の点で言うと、たぶん フーガ方式より、e-POWER の方が高価格になると思います。後者は小型でさえ、50〜60万円も高くなる。価格以外の差が大きい。
Posted by 管理人 at 2021年12月15日 16:57
 ↑なるほど。ご回答ありがとうございました。
Posted by かわっこだっこ at 2021年12月15日 20:32
(1) ↑ 直前のコメントから

> そうです。だけど、 e-POWER の話をしているので、昔の方式はどうでもいい。(中略)あと、価格の点で言うと、たぶん フーガ方式より、e-POWER の方が高価格になると思います。後者は小型でさえ、50〜60万円も高くなる。(後略)

⇒ e-POWER のシステムコストって、そんな高いのですか? 例えば、下の記事の最後のコメントでは、全く違うことを述べられているようです。

 ◆ e-POWER の高速燃費
 http://openblog.seesaa.net/article/459124607.html
 Posted by 管理人 at 2018年05月03日 06:02

 (他社の、変速機を付けるなど機構が複雑な方式の)こういうコストアップ要因をすべて取っ払って、コスト安にして、性能については割り切ったのが、e-POWER です。性能より、商売上手ということかな。


(2) 本文から

> → 欧州の CO? 排出規制: Open ブログ
> → 欧州排ガス規制 CAFE: Open ブログ
> ※ これらの項目では、「トップギアでのエンジン直結モード」が、高速運転の多い欧州では必要だ、と示している。ホンダや三菱にはそれがあるのに、日産の e-POWER にはない。「ここが日産の駄目なところ」と私は数年前から指摘しているのだが、日産は聞き入れようとしない。

⇒ 今後の規制動向や世の中の動きを見たときに、e-POWER に「改良すべき点」があるのは私も同じ意見です。それなのに、そのまま新型モデルにもどんどん展開しようとする日産の姿勢は「ダメ」というご見解もそのとおりだと思います。しかし、その、ある意味「最近になって顕在化した」欠点について、筆者は「数年前から」指摘されていましたか? 上の「e-POWER の高速燃費」の記事に加えて、以下の記事(複数)を再読すると、そうは思えないのですが。それは、ここ最近(2021年に入ってから)のご見解ではないでしょうか。

 ◆ ディーゼル車の e-Power
 http://openblog.seesaa.net/article/449620579.html

 ◆ e-POWER を PHV にする
 http://openblog.seesaa.net/article/479113101.html
Posted by かわっこだっこ at 2021年12月16日 22:50
 (1)
 そう言えばそうですね。旧型ノートの e-POWER は、25万円高ぐらいだった。
 50〜60万円 というのは、うろ覚えで書いたけど、どこの数字だったかな? セレナだったかな? うまく思い出せない。
 50〜60万円 というのは、取り消します。

 (2)
 「エンジン直結」でサイト内検索すると、2017年の記事が見つかります。
  → http://openblog.seesaa.net/article/446679163.html
Posted by 管理人 at 2021年12月16日 23:29
> 「エンジン直結」でサイト内検索すると、2017年の記事が見つかります。

⇒ こちらも拝読しました。技術的なものに対する、筆者の「先見の明」には敬服しています。
 この記事が書かれた時期を含めて、e-POWER が出た2016年から数年間は、シリーズ式ハイブリッドを世界で初めて?まともに実用化したインパクトはやはりすごかったですし、その新規システムを、全くの新型車ではなく既販車のノートにうまく納めてしまったことは、まさに驚異(かつ脅威)でした。
Posted by かわっこだっこ at 2021年12月16日 23:46
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