2021年11月06日

◆ 新型コロナウイルスの話題 39

新型コロナウイルスの話題を二つ。 (1) 一斉休校は効果なし (2) 病院への補助金

 ――

 (1) 一斉休校は効果なし

 一斉休校は効果がなかった、という分析結果が得られた。
 昨年2月、政府が感染拡大を受けて全国の小中高校などに出した一斉休校の要請には、感染拡大を防ぐ効果はなかったとの研究を、学習院大と静岡大、米ハーバード大のチームがまとめた。10月27日の科学誌ネイチャー・メディシン(電子版)に論文が掲載された。
 たとえば昨年3月末からの1カ月間をみると、いったん感染者が増えてからまた元の水準に戻るという動きは、休校した自治体でもしなかった自治体でも同じだった。
( → 一斉休校、感染防ぐ効果みられず 日米の研究チーム分析 新型コロナ:朝日新聞

 一斉休校を主導したのは安倍首相だった。専門家会議が提唱したわけでもないのに、「何かをしなくては」と焦った安倍首相が、独断で「一斉休校」と「イベント休止」を決定した。
 これについて、当時、私は反対した。(下記項目で「休校」という語を検索すると見つかる。)
  → 新型コロナウイルスの話題 4: Open ブログ
  → 臨時休校の話題(新型コロナ): Open ブログ
  → 新型コロナ対策の名案: Open ブログ
  → 政府の新報告(専門家会議): Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの話題 6: Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの話題 7: Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの危険性 3: Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの話題 10 : Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの話題 16: Open ブログ
  → 新型コロナウイルスの話題 17: Open ブログ
  → イベント自粛をやめよ: Open ブログ
  → 専門家会議の見解(補足): Open ブログ
  → 東京都の感染急増: Open ブログ
  → 政府のジョーク政策: Open ブログ
  → 東京都の感染急増 2: Open ブログ

 上記では  印をつけた3項目がある。ここでは「一斉休校よりも、入国規制をするべきだ」と主張している。
 入国規制が決定的に重要な策であった、ということは、その後の感染急増によって判明する。(本サイトでも何度か、詳しく分析した。「緊急事態宣言は無効であって、入国規制こそが有効だった」という趣旨の話。)

 ともあれ、上記のようにたくさんの項目で、私は当時、一斉休校に反対していた。
 今になって検証結果が出たわけだが、「後の祭り」になってから騒ぐよりは、その事態の真っ最中の時点で、私のように騒ぐべきだったのだ。


 (2) 病院への補助金

 コロナ患者を受け入れる病院への補助金が、多額の無駄を生み出している、という報告があった。
 新型コロナウイルス対策に協力する医療機関に支払われる補助金をもらった国立病院について、受け入れたコロナ患者数と補助金の関係を財務省が調べたところ、病院ごとに大きなばらつきがあることがわかった。患者1人あたりの受け取り補助金額が平均の6倍以上の病院もあり、財務省は「補助金の費用対効果の検証が必要だ」とする。
 この補助金は、コロナ患者のための病床を確保したり、コロナ対応の施設整備をしたりした医療機関に国が支払うもの。財務省が10月にあった有識者会議「財政制度等審議会」に出した資料によると、2020年度に患者を受け入れた国立94病院には計947億円が支払われた。
 同省が各病院の受け入れ患者数と補助金額を比べると、3病院では補助金9.4億〜14.8億円を受け取ったが、患者数は25〜36人にとどまり、患者1人あたりの補助金額が2610万〜5916万円に達していた。1人あたり平均は944万円といい、多くの補助金を得た病院が必ずしも大勢の患者を受け入れたわけではない実態が浮かんだ。
( → コロナ補助金受給の国立病院、患者1人あたり金額に差 財務省調べ:朝日新聞

 これはどういうことかというと、こうだ。
 「補助金は、病床という設備への補助金が多額になる。そこで、病床を設置するだけ設置して、看護婦や医師は配置しないでおけば、患者を一人も受け付けなくても、補助金だけをたっぷりもらえる」
 こうして、「患者を受け入れないまま、補助金だけをたっぷりともらう」という手口が横行しているわけだ。この件は、前にも述べたとおり。
 せっかく病床があっても、稼働していない割合が多い。それというのも、人手不足で、病床を使えないからだ。病床が有名無実化している。
 それでいて、この空いた病床には、多額のコロナ補助金がつぎこまれている。病人を収容しないベッドのために、莫大な金が支出されているのだ。
( → 第6波への対策の妙案: Open ブログ

 この問題への対策は、「病床への補助金は少なめにして、実際に受け入れた患者に応じて補助金を出す」というようにすればいい。
 なのに、そうしないから、多額の金が無駄遣いのために浪費されるのだ。「患者を受け入れないベッドのために多額の補助金を投入する」という形で。
 上記記事には、こうある。
 患者1人あたりの補助金額が2610万〜5916万円に達していた。1人あたり平均は944万円

 ひどい無駄遣いだ。そして、こういう金の無駄遣いをする政府を、日本国民はせっせと支持して、大量の議席を与えたのである。
 そして、それを見て調子に乗った右翼の人々が、「さすがに自民党は立派だ。だから自民党は国民の圧倒的支持を得たのだ」と大威張りする。

 莫大な浪費と大量のコロナ死者をもたらしたことで、国民の支持を得たというわけだ。
 呆れてものも言えんわ。




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posted by 管理人 at 23:17| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 患者1人あたりの補助金額が2610万〜5916万円に達していた。1人あたり平均は944万円。

⇒ これは朝日記事の引用ですが、ちょっと数字が変ですよね(平均値が上下限値の間にない)。と思って元記事をみたら、

> 3病院では補助金9.4億〜14.8億円を受け取ったが、患者数は25〜36人にとどまり、患者1人あたりの補助金額が2610万〜5916万円に達していた。1人あたり平均は944万円といい、多くの補助金を得た病院が必ずしも大勢の患者を受け入れたわけではない実態が浮かんだ。

となっていて、これは、「調べたうちで特に多く補助金を(9.4億〜14.8億も)分捕っていた3つの病院は、意外に受け入れた患者数が少なく、患者1人あたりの補助金は2610万〜5916万にもなった。ただし、それ以外の病院を含めた全体の平均は、患者1人あたり944万円であった。」という意味ですね。まあ、元記事がわかりにくいですね。
Posted by かわっこだっこ at 2021年11月07日 09:05
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