2021年11月03日

◆ 立憲を体質強化するには?

 立憲民主党を改革するには、代表の首のすげ替えだけでなく、組織の体質を強化することが必要だ。では、どうやって?

 ――

 枝野代表が辞任を表明したが、党首の首のすげ替えだけでは駄目だ。組織そのものを改革する必要がある。つまり、組織の体質を強化することが必要となる。では、どうすればいい? 具体的には何をやればいい? 
 以下ではいくつかのポイントを列挙しよう。
 

 1.人材不足


 「何をやるべきか?」を考えるには、まずは「今は何が駄目か?」を考える。すると、最大の問題点がわかる。「人材不足」だ。
 立憲はとにかく、人材がない。自民党に比べると、人材のレベルが1ランク低いとわかる。
 簡単な指標は、学歴だ。これで頭のレベルの見当が付く。自民党の首相候補は、おおむね「早慶」レベルだ。
  ・ 岸田文雄 (早稲田政経。ただし東大受験3回失敗)
  ・ 河野太郎 (慶応入学。米国へ留学)
  ・ 野田聖子 (上智外国語)

 これらは「東大」に準じるレベルだ。なお、歴代の自民党首相は、東大卒が多かった。あまりにも多いので、いちいち列挙しないが。

 現在の立憲の代表候補は、こうだ。
  ・ 小川淳也 (東大)
  ・ 泉健太  (立命館)
  ・ 馬淵澄夫 (横浜国大)

 小川淳也だけが1ランク上だが、あとの二人は1ランク下だ。
 ちなみに枝野は、早稲田に落ちて、東北大に行ったので、やはり1ランク下だ。

 というわけで、とにかく立憲は人材不足がひどい。ここに最大の難点がある。立憲の難点として、「経済のことがわかっていない」という批判があるが、それもむべなるかな。頭のレベルの低い連中ばかりだから、経済のことを理解できないのだ。
 実は、安倍晋三・元首相は、頭のレベルはもっと低かったが、病気休養中に、経済の本をいっぱい読んで、勉強した。それが、第二次安倍内閣では、とても役立った。いわゆるアベノミクスというのを実施できるまでになった。
 今の立憲は、頭のレベルが低いだけでなく、勉強する意欲も安倍晋三以下であるわけだ。情けない。

 ※ 小川淳也の紹介記事。
    → 小川淳也氏 本紙インタビューで党代表選出馬意向、政治観を語る

 2.人材の招致


 実は、本来なら、内部で養成するのが好ましい。たとえば、
   市会議員 → 市長 → 県知事 → 国会議員 → 首相

 というようなコースで、順次ランク・アップしていくのが好ましい。こうして若手のうちから次世代の首相を拾い上げるわけだ。
 しかし現実には、そううまくは行っていない。そもそも今の立憲民主党は、起源が4年前の(枝野)立憲民主党と希望の党であり、たったの4年間の蓄積しかない。これでは若手が育ちようもない。

 では、どうする? 内部に人材がいないのなら、外部から人材を招致するしかない。
 その経路は、三つある。

 (1) 小川淳也ふう

 小川淳也は、東大卒の総務省官僚だったが、辞職して、民主党公認の候補になった。
 これと同様に、東大卒の政府官僚を一本釣りして、国会議員の候補にするといいだろう。
 この方法は、池田勇人や佐藤栄作を養成した「吉田学校」の方法とも重なる。詳しくは下記。
  → 新国家の統治機構を構築するには? : nando ブログ

 (2) 鈴木英敬ふう

suzukieikei.jpg 今回の選挙で当選した新議員のうち、着目するべきは、三重県知事だった鈴木英敬だ。彼は将来の首相候補である。(たぶん確実に首相になる。)
生年月日 1974年8月15日(47歳)
出身校 灘高等学校、東京大学経済学部
元・通産省官僚
前・三重県知事
妻は元シンクロ五輪メダリストの武田美保
( → 鈴木英敬 - Wikipedia

 エリート中のエリートと言える。女系天皇を否定するようなゴリゴリの保守主義者ではあるが、一方、同性婚に寛容で、同性カップルが婚姻と同等の扱いを受けられる制度を、知事在職中に実現した。育児にも意欲的で、知事在職中に育児休暇を取って育児をしたので、イクメン特別賞を受賞した。( → Wikipedia )
 彼は小川淳也とは違って、官僚から直ちに国会議員になったのではない。
   官僚 → 衆院選で落選 → 県知事(10年間) → 国会議員

 という経路を取った。こういう迂回するコースもあるわけだ。(なお、県知事時代には、無所属だった。ただし自民・公明の推薦。)
 彼は現在は首相ではないが、将来的には首相候補になるのは間違いないと言えるだろう。(頭のレベルが、他の自民党の首相候補より、2ランク上である。ただの東大卒ではなく、灘高校卒なので。)

 ※ なお、立憲が政権を取れるとしたら、鈴木英敬が首相になるまでの、10年間ほどの期間だけだ、と思った方がいい。いったん鈴木英敬が首相になったら、そのあとは鈴木英敬が 10年ぐらいの長期政権を保ち続けるだろう。佐藤栄作のように。そうなったら、もはや立憲の出番はなくなる。

 (3) 鈴木直道ふう

 首相候補というほどではないのだが、それに次ぐレベルの人材を広く集めるためには、もっと容易なコースも用意するといい。それは、地方の議員や市長を経由するコースだ。具体的には、鈴木直道という例がある。
   一般官僚 → 夕張市職員 → 夕張市長 → 北海道知事

 というコースを取った。彼自身は、 「法政大学第二部法学部法律学科卒」という二流どころか三流の経歴しか持たなかったが、頭が悪いというよりは、貧乏で進学できなかっただけらしい。知性はあったようなので、わらしべ長者のごとく、あれよあれよという間に大出世した。
 ま、これほどの大出世ではなくとも、「間口を広げる」という意味では、「市長を経由して人材を集める」という方法が使えそうだ。そのためには、有能そうな官僚を一本釣りしてもいいだろう。

 3.地方組織の拡充


 今すぐというわけには行かないが、時間をかけても人材を育成したい……というのであれば、地方組織を拡充することが必要だろう。
 特に、地方議員の育成が必要だ。まずは村議会議員や市議会議員のレベルから始めて、草の根レベルから広範に議員を養成または招致するといい。このことは、次のページでも紹介されている。
  → 選挙コンサルが見た衆院選2021〜これからの野党支持者に必要なこと
 一部抜粋しよう。
§ まずは地方議員を増やすところから始めよう

選挙で勝つには、組織固めこそが肝心要なわけである。
組織票とは何か。
支援団体や党員・サポーターももちろん大事だが、
本当の意味で選挙対策本部のコアとなるのは、そう、地方議員の存在である。
市議会議員・県議会議員と中心とした地方議員をいかに増やし、
日ごろから地域活動をさせ、できる限り多くの有権者と日常的な関わりを持つこと。
それこそが、選挙運動の長期的戦略の本質であり、自民党が勝ち続けている実態である。

 「地方議員を基盤にする」というのは、新党の結成でも役立つ。それを体現したのが、橋下徹の「維新の会」と、小池百合子の「都民ファースト」(希望の党)である。
 いずれも、本人が知事となったあとで、傘下となる地方議員を集めて、県会議員の会派を形成した。ここで地方の新党を形成したのが、中央の国会における新党の端緒となったのである。
 
 立憲の場合は、すでに党があるし、地方組織もあるが、その地方組織の状況は、とても褒められたものではない。大阪の維新や、東京の都民ファーストに比べると、負けていると言える。それ以外の地方でも、公明や共産の地方組織に大きく見劣りするというのが定評だ。

 かと思えば、次の評価もある。立憲の候補の選挙ボランティアとして、無償で参加した人がいるのに、何の支援体制もなく、ねぎらいの言葉もなく、単に無視されるだけだったそうだ。
 選挙ボランティアに参加してみて強く感じたのは、我々ボランティアは立憲民主党の議員達の目には名前も顔も知らないよく知らないおっさんおばさんとしてしか認識されていないんだな、ということだ。
 選挙ボランティアを集めておいて何の説明も無しにビラや立憲民主党のジャンパーを渡して、あとはいい感じによろしく、ではあまりにも仕事ができなさすぎる。まともな継続性のある組織であれば、新人がチームに入ってきたときは気持ちよく動いてもらえるよう丹念に説明をしてから仕事をしてもらうのが普通だ。この説明が無いと、新人はてんでんばらばらな仕事の理解のまま、組織の活動としてやっているのに個人の責任で活動することになってしまい、まともな組織にならない。
( → 立憲民主党候補の選挙ボランティアをして感じたこと 追記あり

 立憲の候補者には、地方組織を運営するだけの能力がない、と言える。
 これは当然で、自民党の候補者は、会社の社長などの経歴があるので、経営の経験がある。リーダーとして組織を動かした経験がある。立憲の候補者は、もともとが平社員レベルなので、経営の経経験がない。リーダーとして組織を動かした経験がない。
 こういうわけで、もともと組織の運営能力がないのである。しかも、そこが致命的だということに、本人も気づいていないありさまだ。「無知の知」がない。だから、いつまでも「裸の王様」の状況なのだ。




   ※ 明日の項目に続きます。

 
 
posted by 管理人 at 23:26| Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>組織の運営能力がない

民主党政権時、民主党は部下である官僚を信頼せず、自分たちの道具のようにこき使っていたため、官僚から大反発を食らい、思うような政権運営ができなかった。『事業仕分け』がわかりやすい例でしょうか。最終的には財務省の掌の上で踊らされ、消費税増税をしてしまい、ジ・エンド。

下野してからも立憲民主党は、官僚に対してパワハラまがいの言動をとっているようです。自分よりも立場が下の人に対しては何をしても構わないという間違った思考が是正されない限り、政権奪取をすべきではないでしょう。

『このままでは“公開パワハラ”だし、官僚のなり手が減っていく…「野党合同ヒアリング」はアップデートできるのか』
https://times.abema.tv/articles/-/8633120
Posted by 反財務省 at 2021年11月04日 01:23
東大 灘高 ですか  私の学歴は鑑別所と務所ですが  
 管理人殿 は このシステムでこの腐臭に染まる現在を根底から改めること 可能だと本当に考えるんですか  
 人間 意識 存在  あやふやなものに変化してしまいましたが 真実はどこかにあるのでは
 私の中のロシア文学 いまだに心にありますが 貴方の中には何が
Posted by k at 2021年11月04日 07:00
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