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これはただの(悪党による)個人犯罪で片付けるべきではなく、もっと構造的な問題が根源にあるはずだ。つまり、理事長の暴走を止められないような制度があるはずだ。それは理事長への権限集中を止められない、一種の独裁制度である。(菅首相がやったことに似ている。)
そう思ったので、調べてみたところ、この件について論じた記事がネット上にいくつか見つかった。紹介しよう。
→ 日大の田中理事長に捜査の手が伸びるか 独裁体制を許す学校法人の構造的問題点 | デイリー新潮
→ 田中英壽 - Wikipedia
→ 「俺が逮捕されれは゛裏金のことも全部ふ゛ちまける」“日大のドン”田中英寿理事長が口にする“不穏な言葉” | 文春
→ 「国民の税金を使っているのに、あまりにお粗末なガバナンス」日大問題が起きた根本原因 権限手放したくない文科省の罪深さ
理事長だけでなく、学長にも暴走事件があった。旭川医大だ。
→ 旭川医大に内外から「学長解任」求める署名続々 | 集中出版
→ 「学長暴走」容認システムをどう変えるか。国立大学法人化後「17年間で“150度”変わった」制度の歪み
これらの記事を読むと、いろいろと根深い問題があるのだ、とわかる。また、そういう問題がすでに指摘されている、ともわかる。
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というわけで……
今回の横領事件では、警察の手による解明がなされるだろうが、このあと裁判で処罰すればいいというものではない。こういう事件の再発を防ぐために、制度改革をする必要がある。なのに、政府は及び腰であるようだ。
とりあえずは、そういう状況がわかった。(真実の判明)