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前項の最後の 【 追記 】 で述べたように、Windows11 は、スマホやタブレットのような小画面用に、最適化されている。再掲しよう。
Windows11 では、いろいろと操作性が悪くなっているが、わざわざ改悪したのはなぜか? ……そう思って、頭をひねったら、思い至った。こうだ。
「小さな画面(スマホやタブレットの画面)でも、操作できるようにした」
この趣旨で理解すると、いろいろと改悪された理由がわかる。いずれも、広い画面を要する操作を、小さな画面で済ませるようにした改悪だ。
だから、結論としては、こう言えそうだ。
・ パソコン で使うなら、Windows11 はやめた方がいい。
・ スマホやタブレット で使うなら、Windows11 を使う方がいい。
しかし、これはもはやナンセンスだ。Windows は、スマホの OS ではなく、パソコンの OS だからだ。マイクロソフトは何を考えているんだ。
それとも、スマホ版の Windows でも出すつもりなんだろうか? それなら、それ専用の ARM 版の Windows でも出せばいいのであって、intel 用の Windows に スマホ版の Windows を搭載しても仕方ないと思うんだが。…… ARM 版の Windows を開発して、ゴッチャになったのかな? マイクロソフトは迷走しているとしか言いようがない。
操作性が悪くなった例としては、次のことがある。
- タスクバーのアイコンが大きくなり、中央配置になった。
- アプリの起動画面が小さくなった。
- 右クリック画面が小さくなった。(「名前を変更」「コピー」「カット」などは、文字項目がなくなり、アイコンになった。)
これらの変更がなされたのは不可解だが、「スマホやタブレットのような小画面用に、最適化されたのだ」と考えれば、納得が行く。いずれの変更も、スマホやタブレットのような小画面では、たしかに便利になるからだ。
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以上のことから、次のように推定できる。
「 Windows11 は、スマホやタブレットのような小画面で操作することを前提として、設計された」
「スマホやタブレットのような小画面をもつ Windows パソコンが発売される」
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では、小画面をもつ Windows パソコンはどんなものか? 既存の Android 機そのものか?
Windows10 ならば「ノー」と答えるところだが、Windows11 では「イエス」と答えていいようだ。 ARM 版の Windows は、Windows10 では開発に失敗したが、Windows11 では開発に成功したからだ。(だからメジャーバージョンを変えたとも言える。)
情報は下記。
→ 【笠原一輝のユビキタス情報局】Armにとって劇的転換点となるWindows 11 - PC Watch
具体的な機種としては、当面は Surface となるので、CPU は intel core で、画面サイズは 10インチ または 12インチ となるだろう。
だが、将来的には、CPU は ARM で、画面サイズは 7 〜 8 インチ ぐらいのものが登場しそうだ。価格は Surface の最安機種よりも 3割以上安くなりそうだ。
これは「 Android タブレットと同様の軽さとサイズで、Windows11 を使える」という機種である。しかも、価格は安い。
こういうものを、マイクロソフトは Windows11 で狙っているのだろう。
そして、そのために、デスクトップユーザーや、ノートパソコンユーザーを、切り捨てたわけだ。「おまえらみたいな古い人間のことなんか、どうでもいい。時代はスマホだよ。これからは、若いスマホユーザーだけが大事なんだ」という調子で。
ま、マイクロソフトに切り捨てられた人は、Windows10 を使うのが最善かもね。