――
岸田内閣のデジタル相に牧島かれん議員が決まった。
「中堅・若手の登用」として、閣僚内で44歳と最年少で衆院当選3回の牧島かれん元内閣府政務官を、9月に設置したデジタル庁を率いるデジタル相に就けた。
( → 岸田内閣発足 コロナ対策:朝日新聞 )
菅内閣のデジタル相は、ひどい人物だったが、この牧島かれんという人は、かなり有能な人らしくて、前任者よりはずっといい……という評判だ。
――
とはいえ、私が調べたところでは、そうでもないようだ。Wikipedia の経歴を見ると、文系の人だし、情報科学について詳しい知識があるとは思えない。プログラムを書けるとは思えない。
それどころか、もっとひどいことがわかった。本人のサイトを見たら、後援会員への情報提供は、手書きの画像である。どうしてかというと、元の文書が、アナログな FAX 文書であるからだ。それを転載して、ネット上に画像として上げている。
→ 政治かわら版 | [牧島かれん]公式サイト 衆議院議員
(クリックで拡大)
それでも達筆ならば、まだ見られるのだが、ひどい悪筆で、下手くそな文字である。こんなものを読まされる有権者の身になってほしいものだ。
スマホで読むとしたら、苦痛でしかないだろう。(きちんと読み取れるかどうかも怪しいものだ。)
――
ともあれ、これで判明したことは、次のことだ。
「この人は、今どきの政治家には珍しく、アナログ(FAX)の好きな古い人間である」
今どき、FAX を主体として使う人なんて、恐竜みたいに古い時代の存在だ。滅亡しないのが不思議なくらいだ。
ところで、この人の職務って、何だっけ? アナログ大臣だったっけ? それなら、アナログ相にはぴったりだが。 あ……!
> 「この人は、今どきの政治家には珍しく、アナログ(FAX)の好きな古い人間である」
> 今どき、FAX を主体として使う人なんて、恐竜みたいに古い時代の存在だ。滅亡しないのが不思議なくらいだ。
⇒ ちょっとうがった見方ではないでしょうか。ここで常識的に推測できることは、「この人の後援会の中には、FAXが好きでそれを主体として使っている人が多い」ということだけでしょう。この人自身は、公式サイト内にオフィシャルブログをあげて、それを毎日更新しているようですから、FAX(アナログ)好きということでもないでしょう。あくまで、相手(後援者たち)に合わせているというだけで。
https://ameblo.jp/makishimakaren/
この後、このFAX通信の中でも、「私 牧島かれんは、この度デジタル担当大臣を拝命して国のデジタル政策を立案・推進していくこととなりました。つきましては、私の公式サイトやオフィシャルブログへのアクセス方法をあらたにご案内します。スマホ・タブレットをお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひこちらもご覧になってください」とのメッセージを出して、FAX通信にそのアクセス方法やQRコードを掲載したら、中々モノの分かった人だと評価できるかもしれませんね。
ならば文字情報を普通に表示した上で、同じ情報を手書き文字の画像にすればいいんです。
現実にはそうではなく、こうです。
・ ブログの内容は、 FAX 版には掲載されない。
・ FAX版の内容は、ブログには掲載されない。
ゆえに、冒頭の * は否定されます。
特に、スマホしか使わない人には、FAX版の内容が見えない。
――
一方で、ブログの内容と同じことは、Facebook にも記載されます。二重化されているわけ。
→ https://www.facebook.com/makishimakaren/
ブログではコメントを受け付けず、Facebook ではコメントを受け付けているという違いはある。後者は身元の確認ができるからか。
⇒ ?? 私は、「高齢の後援者などには、FAXといった紙の媒体でしか情報を受け取らず、ブログ等のデジタル情報に自分からアクセスしない人もいるので、そういう人にはFAXで活動報告をするやり方がいいのではないか。少なくとも、この牧島さんはそう考えたはずで、これはそれほどピント外れの考え方ではないな」と言っているだけですよ……。まあ、字があまり上手ではない(少し読みにくい)ということには同意しますが。
> ブログの内容は、FAX 版には掲載されない。
FAX版の内容は、ブログには掲載されない。
⇒ 私も両者の内容を全部見比べたわけではないですが、内容が違っていると何か問題があるのでしょうか? ブログは、この人の場合ほぼ毎日更新しているようなので、それと同じ内容を毎日FAXしていたら、送り付けられるほうは迷惑に感じますよね(2〜3日まとめてでもプリントが膨大になる)。だからおそらく、内容を抜粋するなどして、短縮版にまとめているのでは? もし内容が大きく違っているとしたら、この人なりに「受け取る層」に迎合した構成にしているのでは? それで、少し古めかしい「かわら版」という名称なのでは?(ダイジェストという意味をこめたかったのかも)。
> 一方で、ブログの内容と同じことは、Facebook にも記載されます。二重化されているわけ。
⇒ 別に普通のことではないですか? 同じ内容でも複数のところに書けば、読む人が増えて影響が大きくなる気がしますし。みんなやっていることだと思います。
※ 別に私も、安倍・菅・麻生・竹中なんかは大嫌いで、岸田内閣についてはしばらく静観しようと思っていますが、その閣僚はしょせん自民党ですのでヒイキをしようなどとは思いません。それとは関係なく、「この牧島さんが広報を一部の人にFAXで届けているからといって、そのことがDXの真逆を行く行為にはみえません」と述べただけです。
⇒ ああ、なるほど。管理人さんは、デジタルサイトに見ずらい手書き情報(FAX紙面を画像化したもの)を載せるのはセンスがありませんよ、とおっしゃっているのですね。まあ、そこはそうですね。特に、スマホで本当に見れないならば。
でも、牧島さんが、「手書き文字には味がある。サイトやブログを読んでくれている人にも、この手書き文字を見せたい・読ませたい」などと思って掲載しているのではないと思いますよ、たぶん。
管理人さんがおっしゃるとおり、ウェブデザインや UI/UX を意識せずに載せてしまっているか、私が当初申し上げたとおり、高齢者含めて社会のいろんな人たち(層)に気を使っていますよという政治家アピールでしょう。
ああ、そういうつもりで解釈したのか。私は別に、「DXの真逆を行く行為だ」と批判しているわけじゃありません。
「デジタル相というからには、デジタルの最前線の知識をもっているのかと思ったら、デジタルどころかアナログなことをやっていて、古い人間なんだな。デジタル相としては能力不足であり、不適任だろう」
という趣旨です。マイナス点を付けているわけじゃなくて、プラス点が足りなくて、及第点に達していない、ということ。
政治家として FAX を使うことの是非ではなく、デジタル相という高い資質を必要とする役職には点数不足だということ。
私の主張は、「FAX通信はけしからんので、FAX通信をやめよ」ということではなく、「牧島かれんは能力不足だから、もっと能力のある人を任命せよ」です。
かわりとなる代議士が自民党にいるかというと、いないかもしれないので、だったら民間人を起用すればいいだけの話。デジタル相は、普通の政治家とは違う。普通の政治家で済むなら、わざわざ独自の省庁を立ち上げた意味がない。
p.s.
後で調べたら、自民党にも一人いる。小林 史明 という議員で、上智理工卒、NTT ドコモ出身。38歳。
少なくともまともにシステム開発の経験が必要な役職に、システムのシも知らない人がつくとか日本がいかにITを軽視してるのかがわかるね
> 「自民党の中で最初のデジ女を作ろうと、我々がやっぱりデジ女を作りたいということで、もう牧島さんにずっと最初から頑張ってもらいました」
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4375186.html
客寄せパンダとしての役割で選ばれた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/43b687adb98ecd35c413f6ee8c7be948c9b43da0