2021年09月29日

◆ 自民党総裁に岸田文雄

 自民党総裁に岸田文雄が決まった。河野太郎は意外にも惨敗。これをどう評するか?

 ――

 これについて私の見解は、どうか? 
 総評としては、前に述べたとおりだ。
 河野でも岸田でも、どっちでもいい。どっちにしても、安倍・菅時代よりは大幅に良くなる。
( → 自民党の総裁選の行方: Open ブログ

 ただ、この二人のうち、どちらがいいかと言えば、私が直前に思ったのは、こうだ。
 「河野は国民に人気があるので、河野総裁になったら、自民党は衆院選で圧勝して、野党は壊滅状態になるだろう。それはまずい。だから、河野総裁にならない方がいい。
 岸田総裁になれば、国民の人気はそこそこなので、衆院選ではそこそこの勝利となり、野党もそこそこの敗北で済むだろう。もしかしたら、ひょうたんから駒で、自民党が負けるかもしれない。それなら、なおさら好ましい。岸田総裁になれば、衆院選に楽しみができる」

 というふうに、岸田総裁になることを期待した。(ひねくれていますねえ。 (^^);

 そして、期待にたがわず、岸田総裁が誕生したので、このあと衆院選に、少し楽しみができてきた。自民の圧勝は無理だろうから、安倍時代よりは議席差が縮小してもらいたいものだ。自民党の横暴は、もう懲り懲りだ。御免こうむりたい。



 [ 付記1 ]
 総裁選の勝敗については、「河野が負けたのは、石破と組んだからだ」という意見がある。それを支持する人も多い。
  → 河野太郎の敗因は何だったか?
  → はてなブックマーク

 しかし私は、同意しない。たしかに石破嫌いの人は多いが、それに輪を掛けて河野嫌いの人が多い。石破よりも河野の方が、リベラル(左派)であるから、右派にとっては毛嫌いの対象となるのだ。
 その意味では、河野が負けたのは、「2・3位連合が成立したからだ」と言える。

 [ 付記2 ]
 ではなぜ、2・3位連合が成立したのか? それは、自民党の議員が右派ぞろいであって、左派を嫌うからだ。
 世間の人は(自民党員を含めて)おおむね中庸なので、中庸の河野を好む。しかし自民党は、世間からズレていて、相当の右派ぞろいだ。こうなると、「河野は左派なので駄目だ」と思う右派が多くなるのだ。
 そして、自民党がやたらと右派ばかりになったのには、理由がある。こうだ。
 「前に、新党さきがけ、民主党などができたときに、自民党内のリベラル系の人々は、自民党から離脱した。だから、最後まで自民党に残ったのは、党内でも保守的な右派の人が大部分となった。一方、民主党に移った議員は、多くが議席を失って、失職した」
 かくて、自民党に残った議員は、右派だらけになった。だから中庸の河野は、右派の支持を得られずに、総裁にはなりにくいのである。

 [ 付記3 ]
 さらに別の観点から言うと、こうも言える。
 「党員票では河野の方が多いのに、議員票で岸田が多かった。それで岸田が勝ったのは、党員票よりも議員票を優先するという、総裁選の決選投票の仕組みのせいだ。決選投票で、議員票と党員票を同じ比率で扱ったなら、河野の方が当選した可能性 もある」

 単純に1回目の党員票を用いたならば、もともとが岸田と河野がほぼ同数だったので、そこに高市の票が流れ込むと、岸田の方が多数派になっただろう。

 一方、47都道府県ごとに1人に集約する形だと、決選投票では「 39対8 」で河野が圧倒していたので、このまま5倍以上に重みを増やすと、河野が岸田を逆転する。この場合には、河野総裁が誕生したことになる」

 結局、党員票で大幅に上回っていた河野が負けたのは、選挙制度のせいであった、ということになる。選挙制度の設計の仕方いかんでは、河野が勝っていた可能性もあるのだ。 

 [ 付記4 ]
 余談ふうに述べると、ドイツのメルケル前首相は、(ここまでの)21世紀を代表する名宰相だという誉れが高い。
  → はてなブックマーク

 ドイツには名宰相が誕生したのに、同時期の日本の首相はクズばかりだった。どうしてこういう差が付いたのか? 
 私の回答はこうだ。
 「ドイツは比例代表制で、民意が正確に反映されたが、日本は小選挙区制と、一票の格差があったせいで、民意が正確に反映されなかった。換言すれば、日本では民主主義が成立しなかった」
 そういうわけで、ドイツには名宰相が誕生して、一方、日本では憲法無視をする独裁者が誕生したのである。(安倍・菅)

 ※ 独裁者を退場させたのは、国民の力ではなく、コロナの力だった。
posted by 管理人 at 23:16| Comment(2) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 さっそく、ゴミみたいな人事案が出たので、安倍政治の継承らしい。
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/133875

 選挙で自民が負ける可能性が出てきた。
Posted by 管理人 at 2021年09月30日 08:46
党員票の各県集約なら変わるとのご指摘、重要ですよね。詳細は忘れてしまったのですが(また、今調べてもよいページが見つからないのですが)、小泉が予備選挙で圧勝した際には、党員票が各県で集約されて3票と扱われていたはず。今回の2回目と同様で、しかもその票数が大きくなっていたと思うのです。今回の1回目では、比例させているので、そうした極端化がされない。党員票の実質的な影響力という点で、この辺の仕組みの影響は大きいと思われます。
Posted by 松本直樹 at 2021年09月30日 10:07
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ