――
前々項と前項では、「Fラン大学の無償化を廃止せよ」と述べた。これは本サイトの方針だ。(野党に向けて提案している。初出は 2019年03月。)
一方、ネットでググってみたら、同様のことは他の人も主張していた。ひろゆきだ。
→ Fラン大学の「大学無償化」は税金の無駄です/ひろゆき(2020年10月)
では、この二つの主張は、同じか?
「Fラン大学の無償化を廃止する」という点では、同じだ。
一方、浮いた金をどう使うかという点では、異なる。
・ 本サイト …… 国立大学の学費値下げ
・ ひろゆき …… センター試験での上位者だけ無償
では、この二つはどう違うか?
――
方針としては、どちらも似たようなものである。ただし、財源を一定額に限った場合には、(支給者の総数が限られているせいで)対象となる学生に、次の差が付く。
・ 本サイト …… 国立大学のみ (私立大学は除く)
・ ひろゆき …… 国立大学と私立大学の上位校のみ
双方の差分を取ると、支給金の有無は、次のようになる。(ひろゆき案で)
・ 国立大学の上位校(旧帝大)は、Aランクなので、支給。
・ 国立大学の医学部も、Aランクなので、支給。
・ 東工大・一ツ橋・神戸大などは、準Aランクなので、支給。
・ 私立大学の上位校(早慶・同志社)は、Aランクなので、支給。
・ 上記以外は、Bランク以下なので、すべて不支給。
(センター試験のAクラスのみが支給対象となる。)
現状との差分は、次の通り。(ひろゆき案で)
・ 早慶・同志社は、不支給から支給となる。
・ 上位でない国立大学は、支給から不支給となる。
要するに、早慶・同志社の学生には支給するが、そのかわり、上位でない国立大学の学生には不支給となる。これによって、地方の国立大学に入ろうとする地方の秀才は、「支給」から「不支給」に転じる。
結果的には、地方の貧困家庭の秀才が勉学の機会を奪われ、首都圏の金持ちのボンボンたちが都会で遊ぶ金をいっぱいもらえるようになる。……これが、ひろゆきの提案だ。
もちろん、こういうのは馬鹿げている。だから、「地方の貧困家庭の秀才に勉学の機会を与える」という目的のために、地方の国立大学がある。
なのに、その制度を理解しないで、「頭の良し悪しで一律に金を与えればいい」と思い込むから、「頭のいい金持ちのボンボンが遊ぶ金をもらう」というシステムを選んでしまうわけだ。
まあ、人は自分の境遇に似た制度を選びがちだということからすると、ひろゆきは「頭のいい金持ちのボンボンが遊ぶ」というふうな人生を送ってきたのだろう。だから、そういうシステムを選んでしまうのである。

最後に、ついでにひとこと。
そもそもひろゆきは、こんなことに口出しする資格はない。まともに賠償金も払わずに、非合法ふうに逃げ回っているし、そもそも日本では税金を払っていない。(フランスに居住しているし、日本には資産ももっていないので、日本では納税していない。)
こんな脱税野郎が、税金の使い道に口出しをするなんて、おこがましいんだよ。まずは税金を払ってから口を出せ、と言いたくなるね。
[ 付記 ]
上記ではちょっと話をわかりやすく書きすぎたかもしれない。実際には、もうちょっと不鮮明になる。
支給の対象は、国立では、準Aランクだけでなく、もうちょっと下の大学も含めていい。(Bランクの上位)
また、私立では、早慶・同志社だけでなく、それに準じるレベル(上智・理科大など)も含めていい。(Bランクの上位)
ただ、このあたりは境界が不鮮明なので、上記では話を単純化して示した。概念を理解するために、単純化しすぎた嫌いがあるので、その点は留意してほしい。現実に分類作業をするには、ちょっと不正確なところがある。
【 関連サイト 】
→ 学部在籍学生数順位