2021年09月11日

◆ 自民党の総裁選の行方

 河野・岸田・高市のうち、どれがいいか? 私の一押しを教えよう。
 
 ――
 
 この三人の短評

 河野は、SNSブロックやパワハラなど、人格に難があるが、政治家に人格を求めても意味がない。政治家の人格などはもともとクソだとわかっている。そこで政策だけを見れば、河野は一番リベラルなので、私としては最も心情的に近い。一時的に右派にすり寄っているが、まあ、それは仕方ない。すり寄らないで落選したら、元も子もないからだ。

 岸田は、まるきり冴えない感じで、ずっと埋没していたのだが、公約を見たら、立派な公約なので、認識を改めた。
  → 岸田氏が経済政策案「令和版所得倍増」を発表 「新自由主義、転換」 [自民党総裁選2021]:朝日新聞
  → 総裁選コロナ公約、岸田氏「医療難民ゼロ」 数十兆円の経済対策や危機管理庁の創設も【動画】 | 中国新聞デジタル
 公約を見る限りは、河野よりもずっと横断的・俯瞰的であり、首相の器にふさわしいとも言える。これが参謀の案でなく本人の発案であるとしたら、現状では最も能力があると言えよう。
 
 高市早苗は、論外だ。ただの安倍の腰巾着であるにすぎない。夫婦別姓に至っては、「別姓は駄目」と言っていながら、自分はずっと「高市」という旧姓を使っている。「通称だからいい」という理屈らしいが、「自分だけ(政治家だけ)は旧姓を使っていい」というのと同様だ。身勝手さにもほどがある。
 ( ※ 現在は離婚して戸籍名も高市早苗なので、現在では旧姓使用には当たらない。)
 
 以上の三点から考えると、一応、次の結論が出せそうだ。
 「河野でも岸田でも、どっちでもいい。どっちにしても、安倍・菅時代よりは大幅に良くなる。雲泥の差だ。立憲の枝野に比べても、マシであるようだ。ただし、高市だけはやめた方がいい」
 
 ――
 
 しかしそれで終わってしまっては、つまらない。ひねりがない。当たり前のことだ。当たり前のことを書くのでは Openブログ の名がすたる。
 そこで私の独自見解を示そう。こうだ。(どんでんがえし)
 「総裁選は、高市早苗が一番いい。私は高市早苗を支持する。なぜなら、彼女が総裁選で勝てば、国民の支持を得られないせいで、自民は選挙で負けて、下野するからだ」
 
 どうです。これぞ、 Openブログの名案だ。 あっと驚くタメゴロー。
 

 
 [ 付記1 ]
 立憲の枝野はどうか? 「自民党を下野させる」という意味では、立憲が政権を取るのがいいが、枝野は首相の器としては、物足りない。河野太郎や岸田に比べても、かなり劣る。そのことは、選挙の公約を見てもわかる。
  → 野党4党、市民連合と政策合意 「コロナ禍に乗じた憲法改悪に反対」:朝日新聞
 
 あまりにもリベラルに偏っている。これでは保守派の人々の票を得られまい。これはいわば、「保守派の票はいりません」「政権はいりません」「政権を取る気はありません」と言っているのも同然だ。あまりにも馬鹿すぎる。
 
 その馬鹿さ加減は、あちこちで批判されている。
  → 野党共通政策が酷すぎて、実現されたら困るんだが
  → 一地方民から見た立憲民主党
  → 寛容になれと不寛容に主張 支持広がらぬリベラル勢力、固定客見誤る:朝日新聞
 
 三番目の批判は、核心を突いている。
 「リベラルとして仲間内で思想を純化することばかりにとらわれ、正しいことをなすことを最優先としている。そのせいで、賛同者(仲間)の数をどんどん減らしている。保守的な人々を取り込むどころか、どんどん切り捨てている。その方針は、自民党とは正反対だ。政権を取る気がないとしか思えない」
 という趣旨だが、対比的に、自民党の方針として、
 「自民党は今度の衆院選で仮に議席を大幅に減らしても、日本維新の会を取り込み、国民民主党に手を伸ばし、さらには立憲民主党内の右派にも秋波を送って、死に物狂いで政権を維持しようとしますよ」
 と述べているが、まさにその通りだろう。
 「何が何でも政権を取ろうとして、そのためには思想の内容などは気にしない」という自民党に対して、「思想の内容を純化することが何よりも大切だ。政権を取ることなんかどうでもいい」という立憲とでは、政治家としての熟度に大差がある。枝野みたいなのは、学生も同然の未熟さであり、およそ大人の政治家の態度ではない。これでは「相手の敵失でタナボタで勝つ」以外の道はない。自力で政権を取ることなど、夢のまた夢だ。
 
 だからかわりに、私が「高市早苗の勝利」というタナボタを見せて上げているんだけどね。
 
 [ 付記2 ]
 野党の共通政策には「集団的自衛権の違憲部分の廃止」という公約が盛り込まれている。
  → 野党4党、衆院選で「政策協定」 コロナ対策強化、消費税減税:時事ドットコム
  
 これには、保守的な人々が悲鳴の声を上げた。 
対中包囲に参加して国を守ろうとしてる時に、集団的自衛権が行使できないとか正気の沙汰じゃない。
核を使うと言ってる中国相手に、集団的自衛権も行使できない日本が国を守るためには、それこそ中国に隷属するしかない。
冗談じゃないですよ。こんなもん、絶対に賛同できない。
( → 野党共通政策が酷すぎて、実現されたら困るんだが

minominofx66  集団的自衛権を違憲だとして放棄するってだけで、もう立憲民主は投票の選択肢から消えた。米中対立が激しくなっているこの期に及んで、今更何言ってんだ。

mackrosagi  集団的自衛権条項破棄はないでしょ。それだけで支持不可能になってしまうよ。共産と組むとはこう言う事だよな。
( → はてなブックマーク

 この人たちは「集団的自衛権」というのを、「集団的な自衛権」のことだと思っている。そこで、「集団的自衛権の一部廃止」というのを聞いて、「集団的に自衛することができなくなる」と思っている。つまり、日米安保条約で日本が守られることがなくなる、と思っている。
 
 これは完全な誤解である。日本が日本を守る権利は「自衛権」であって、これを否定する党はどこにもない。「自衛権」や「安保条約」はあるのだから、日本が自衛して米国に助けてもらうことは何ら妨げられないのだ。
 では「集団的自衛権」というのは何かというと、こうだ。
 「外国で戦闘をしている米軍を、集団的自衛権の名目で、日本が助けること」
 具体的な例では、こうだ。
  ・ 中東で戦闘している米軍を、自衛隊が守る。
  ・ 朝鮮有事で北朝鮮を攻撃する米軍を、自衛隊が守る。


 こういうことをすると、その分、日本の領海や領土はお留守になるので、その分、日本の自衛力は弱まる。たとえば、イージス艦がすべて中東に派遣されて、米軍を守ることに専念していたら、日本近海を守る自衛力は劇的に低下する。
 つまり、集団的自衛権とは、日本の自衛力を下げることを意味するのだ。より正確に言えば、「米軍の犬となって、米軍に尻尾を振るのを最優先にして、ご主人様である日本人を無視すること」だ。売国奴と言ってもいい。それが「集団的自衛権」の意味だ。(「自衛」の名で守られるのは、日本ではなく米国だ。)
 
 ところが、保守派の人々は、それを理解できない。「集団的自衛権とは日本を守る権利のことだ」と思い込んでいる。勘違いしているわけだ。
 こういう馬鹿な人々に、「集団的な自衛権とは何か」をいちいち教えても、理解してくれるはずがない。
 ならば、「集団的自衛権の一部廃止」を唱えて誤解されるよりも、「集団的な自衛権については何も語らないでおく」ということの方が、ずっとマシだ。誤解による恐怖をなくすからだ。
 なのに立憲は、わざわざ「集団的自衛権の一部廃止」を唱えて、誤解を招いて、不安を掻き立てて、自分の票を減らす。わざわざ誤解による炎上を招いて、自分の票を減らす。
 それと言うのも、「正しいことを唱えれば理解してもらえる」と思い込んでいるからだ。「正しいことを唱えても理解されずに誤解される」という現実を認識できない。理想と夢想にとらわれて、現実を認識できない。
 
 こういうのは、もはや狂人と同類である。それが今の立憲だ。現実に生きるよりも、夢想の世界で生きている。
 
 [ 付記3 ]
 「立憲が駄目なら、何で高市早苗を支持するんだよ! 自己矛盾だろ!」
 という声が上がりそうだ。むむむ。……
 それはそうなんだが、高市早苗が当選する目は、もともとないしね。
 あと、仮に高市早苗が当選して、自民党が下野することになっても、それはそれでいい。自民党が下野すれば、最善だ。
 その後、枝野立憲が政権を取るが、どうせすぐに空中分解して、政権を放り出すに決まっている。自分で自壊するに決まっている。

 思えば、民主党もそうだった。圧倒的に国民の支持を得ていたのに、菅直人がある日突然、消費税増税を掲げて、国民の支持を一挙に失った。それが参院選の直前だったから、参院で過半数を取る予定だったのが、過半数割れのままになった。そのせいで、あらゆる法案が通らなくなった。
 かくて、子供手当を初めとする、民主党の公約は一切が実現しなくなった。
 そのすべては、菅直人の「消費税増税をしたいので、選挙前に掲げる」という方針による。青臭い理想主義が、大幅な票の喪失を招いて、政権を放り出す結果に結びついたのだ。……今の立憲にそっくりだ。
 
 [ 付記4 ]
 高市早苗が離婚してしまったのは、夫婦別姓制度がないせいかもしれない。夫婦別姓制度があれば、高市早苗は離婚しないで済んだかも。……と思って、ネットを調べてみたら、まさしくそうであるようだ。
  → 「高市早苗」 初の女性首相・総裁を目指す中で振り返った同じ衆院議員の夫との離婚

 夫も自民党の政治家だが、石破派に属していて、立場が違う。しかも夫の方は無名に近いので、何をするにも「高市早苗の夫」という目で見られる。自我が確立できないので、夫が不満を爆発させた……ということらしい。
 これも夫婦同姓だからだろう。「一つの屋根の下に住む夫婦は、一心同体」という伝統的家庭制度にとらわれているから、夫婦が独立的に行動できない。そのせいで夫は「高市早苗の夫」と見られてしまう。
 「夫婦は別の姓をもち、それぞれが独立して生きる」
 という非伝統的な価値観を持てば、夫が「高市早苗の夫」という色眼鏡で見られることもなかっただろうし、夫婦が離婚することもなかっただろう。
 高市早苗は離婚したくなかったようだが、夫婦同姓制度のせいで離婚せざるを得ないハメになった。可哀想に。巡る因果が身に返る。
 
posted by 管理人 at 11:08| Comment(8) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日の朝日新聞の方針を見る限りでは、岸田推しですね・・・

その理由は、他の二人がロックダウンを打ち出してるところ、唯一、コロナと共生する考えを持っていること!

民意に一番近いのは、この人じゃないのかな?
Posted by Hidari_uma at 2021年09月11日 11:42
細川内閣とか自社さ連立とか、小異にこだわらずに大同団結し、少しでも自分たちの政策を実現させるように努めるなんて考え方は、今の野党には無さそうです。内ゲバで自滅してばかり。
野党共闘に舵を切った共産が一番転向したのかもしれません。
Posted by けろ at 2021年09月11日 12:32
>彼女(高市)が総裁選で勝てば、国民の支持を得られ
>ないせいで、自民は選挙で負けて下野

甘い。

高市が総裁になれば「史上初の女性宰相」という唯一無比のキラーワードが威力を発揮する。

しかも、野党の幹部が枝野を筆頭にバカ揃いなので、自民の圧勝間違いなし。

>河野は一番リベラル

河野はリベラルではなく小泉純一郎や菅義偉と同様の構造改革論者だ。いわば「似非保守」。しかも、頑迷な財政再建論者でもあるからコロナ禍が収束すれば消費税増税の危険性がある。

さらに悪いことに、河野は移民推進論者(≒売国奴)だ。外国人労働者が大挙流入すると治安の悪化と国民所得レベルの低下を招き、デフレが常態化する。河野が総理になれば、そんな世の中になることを覚悟せねばならない。

>政治家に人格を求めても意味がない

河野のワクチン調達に関するデマは、「政治家は不正直だから仕方が無いね」では済まされない。そのデマのせいで明らかに周囲は迷惑を被り国益を毀損している。

ともあれ、日本経済強靱化を訴えている高市の政策は国益に叶っているとも言える。スキャンダルに縁が無く手堅いという点では岸田も悪くない。だが、河野だけは絶対ダメだ。
Posted by スライ at 2021年09月11日 13:18
 女性というだけでは勝てないのは、横浜市長選を見ても明らか。
 デジタル庁の高官も、女性ということで喧伝されたが、評判は冴えない。
Posted by 管理人 at 2021年09月11日 14:14
私もブログ主、南堂さんの主張に賛成です。
以下の高市さんの発言を見てください(スポーツ報知、210912)
この人は、言っていることが真っ正直で狡さがない。その意味でとても可愛い(顔に出ています)。政治の世界では超稀な人だと思います。しかも初めての女性首相、日頃、女性を女性をと言っている左派連中も日頃の主張がかなってちょっと黙るでしょう。これで総選挙、当然自民が負けるでしょう。ちょっと面白くなります。

・・・「私みたいにちょっと、とんがっているっていうんですか。何となく地上波を見てたら私が右翼扱いをされているような気がして仕方がないんですが、こんなに優しく生活者に寄り添った政策をいっぱい構築しているのになぜなんだろう?と思うんですが。しかし、譲れないところは譲れない。そこは信念持っていかないと国会論戦には耐えられないし、国民のみなさまに自分の言葉で語りかけるのが難しくなるんやないかなと思います」・・・
Posted by sm at 2021年09月12日 09:39
高市早苗が夫婦別姓に反対しているにもかかわらず本人は旧姓を通称として使っているという指摘ですが、現在は離婚して戸籍名も高市早苗なので「使っていた」とした方が正確と思います。
Posted by 愛読者 at 2021年09月12日 13:40
 それはそうなので、本文では、

> 自分はずっと「高市」という旧姓を使っている

 という表現にしています。

> 自分はずっと旧姓を使っている

 のではなくて、

> 自分はずっと「高市」(という旧姓をそのまま)使っている

 という意味です。いちいち書かなくても、わかりそうだ……と思ったが、

> 現在は離婚して戸籍名も高市早苗なので

 ということを知らない人もいそうだから、この点は注釈しておくべきだったようですね。

 そこで、書き足しました。

Posted by 管理人 at 2021年09月12日 14:59
 最後に [ 付記4 ] を加筆しました。
Posted by 管理人 at 2021年09月12日 15:10
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