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トレードしたら処分が解除された、というのでは、道理が通らない。この件は、下記記事でも指摘されている。
→ 電撃巨人入りの中田翔「トレードで処分解除」はありなのか 他球団から不満の声 | 東スポ
それどころか、「巨人にトレード」というのは、一種の栄転であり、ご褒美だと言える。江川ならば泣いて喜ぶところだ。暴力をふるったらご褒美で巨人にトレードとなると、他の選手も喜んで暴力をふるうことになりかねない。本末転倒だと言える。
とはいえ、本来の法律論で通すとなると、被害届の出ていない軽微な暴力を警察が出てきて逮捕するというのも、道理が通らない。
あちらも立たず、こちらも立たず。どっちもうまく行かない。困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「この問題を、球団や法律の問題としてとらえずに、NPB(プロ野球機構)の問題としてとらえる。
・ 球団が内部処分すれば、NPB は処分しなくていい。
・ 球団が内部処分しなければ、NPB は処分する。
この方針で対処すればいい」
具体的にはこうだ。
・ 日本ハムが相当期間の出場停止にすれば、NPB の処分は不要。
・ 巨人が出場停止を解除して出場させれば、NPB の処分が必要。
巨人が出場停止処分(合計1カ月程度)を科するなら、NPB はことさらなにもしなくていい。
しかし 10日足らずの出場停止のあとで、巨人が出場させる気であるならば、NPB は重大な懲罰(今シーズンいっぱいの出場停止)を科するべきだろう。同時に、暴力を容認した巨人に対しても、「1試合の無料化」ぐらいの懲罰を球団に対して科するべきだろう。(自浄能力の欠落に対する懲罰。)……球団が処罰されるのも当然だ。日本ハムは「中心選手の放出」という損失を受けたのだから、それに乗じて「中心選手を無償でもらった」という、まるで火事場泥棒みたいな巨人がお咎めなしでは、道理が通らない。
このように、選手(中田)と球団(巨人)の双方に処罰を下すべきだろう。
そして、そのようなことは、NPB としては当然のことだ。社会的に公正さを保つプロスポーツ団体として、ごくごく当然のことだ。(コンプライアンスの問題だ。)
仮に、NPB がこのような処罰を下さないのであれば、文科省は、NPB に対するスポーツ団体としての資格を剥奪するべきだろう。暴力を容認する反社会団体に対しては、当然のことだ。
以上が、筋の通った解決策というものだ。
[ 余談 ]
それにしても巨人というのは、江川事件でもそうだが、「ルールの穴」を探すような、協約破りみたいなことをよくやるね。紳士とは正反対だ。
だったら、次のように宣誓するといい。
「宣誓。われわれ巨人軍は、スポーツマン精神にはのっとらず、正々堂々とはふるまわず、不正なズルを こそこそとやることを誓います!」

初年「王監督を旗印に、優勝して次は日
米野球だ」と読売新聞が書き立てていま
したね。実際は奮起した他球団にコテン
パンにやられてましたけど。今回もそう
なるかも。へずまを取り締まった警察も
そうですけど、プロは怒らせると怖い。