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テスラは人型ロボット「Tesla Bot」の開発を発表した。2022年にプロトタイプを公開するという。
→ Tesla、人型ロボット開発に参入 2022年にプロトタイプ公開 - ITmedia NEWS
これは、二足歩行するだけでなく
踝が動くかどうかが、決定的なポイントだ。踝が動けば、foot が人間と同じように動くので、ASIMO のような失敗作とは違って、まったく別のタイプになる。この件は、先に詳しく説明した。
→ 二足歩行ロボットの原理: Open ブログ
→ 二足歩行ロボット(ダチョウ型): Open ブログ
ホンダが ASIMO の開発中止で二足歩行ロボットから撤退した、と聞いたときには、「その原理が間違っているからだ」として記して、「将来は踝が動くタイプのロボットが出るだろう」と予想した。だが、それから長い時間を置かずに、テスラがまさしくそういうロボットを開発することになったのだ。
ロボットの身長は約173cmで重量は約57kg。約20kgまでの荷物を持って時速8kmで移動できるという。
重量からして、巨大なバッテリーは積んでいないはずだ。それというのも、踝があるので、巨大なバッテリーやモーターを必要としないからだ。(ただし代わりに、精密加工技術が必要となる。)
ホンダの ASIMO とはまったく別の原理で、生物を模倣したロボットができることになる。ようやくアトムに似た存在ができるわけだ。
ホンダの ASIMO は、あさっての方向を向いていたというしかない。
[ 付記 ]
生物を模倣するという意味では、次の情報が役立つ。
長距離移動が得意な動物は,ヒト,カンガルー,ダチョウ等です。共通点は皆二足歩行動物です。二足歩行と四足歩行では,四足歩行の方が4倍程度エネルギーが必要なようです。二足歩行の方が効率的と言うことですね。
二足歩行動物は何故効率が良いのかと言いますと,後ろ脚には長いアキレス腱があり,ここにエネルギーをためることが可能だからです。走る際に30〜40%のエネルギーはアキレス腱に蓄えられていたエネルギーのようです。前脚にはアキレス腱がありませんから走る際に利用しない方が効率的というわけです。
ヒトの中でも日本人はふくらはぎが上になく,アキレス腱が短いですから効率の良い走りは出来ません。マラソンの高橋Qチャンが,ケニア選手と合同練習をし,「踵から足をつくな,つま先から足を付け」とアドバイスを受けたようですが,Qチャンは「アキレス腱が短い日本人には不可能な走り方だ」と民族差を痛感したようです。
( → フルマラソン。42.195kmを走るのは地上を走る動物の中では人間が1番早いと... - Yahoo!知恵袋 )
「踵から足をつくな,つま先から足を付け」という件については、次の記事が参考になる。
つま先から着地する(フォアフット)
ケニア人長距離トップ選手Makauの前足部(つま先)着地の優位性について調査を行い,国立スポーツ科学センターのラボテストで、ケニアの Patrick Makau および日本の山本亮選手(佐川急便,2012 ロンドン五輪マラソン代表)の走動作における着地方法と地面からの衝撃の強さに関する実験が行われました。
その結果、山本選手が踵付近で着地するのに対し、Makau は前足部外側付近で着地をしているということが分かったのです。
理想論を言うのであれば、つま先からの接地を繰り返し、筋肉への負担を少なくする。そうすることで、より長く、そして楽に走ることができると言えます。
( → 理想的なランニングフォームとは?マラソンで疲れない走り方、着地方法を考える )
あれ人間が中に入ってたんですね(笑)
イーロンマスクって人はなんか胡散臭いです。