──
(1) 電話で連絡
コロナの感染者に、コロナ病棟の看護師から電話で連絡が行くが、コロナに感染しているせいで、感染者本人は息をするのもつらいそうだ。そこで奥さんに電話を替わってもらったが、奥さんも感染しているので電話がつらいそうだ。そう語る看護師本人も、多数の患者に電話をするので、大変らしい。
これを読んで思ったのは、こうだ。
「電話なんかやめろ。メールにせよ。いちいち症状を聞いたり、連絡事項を伝えたりしないで、メールを送って、返信を受ければいい。それなら、はるかに簡単な手間で済む。患者も、看護師も」
さらには、もっといいのは、メールでは URL だけを伝えて、あとはネット上で入力処理してもらうことだ。そのことは前に、別項で提案した。
→ コロナ報告システム HER-SYS: Open ブログ
その具体的なモデルも示した。
→ コロナ入力システム HIS-SYS
これは、医師が記入することを前提としているが、ちょっと項目を変更することで、患者本人が入力することもできる。
わからないところがあれば空欄にしてもらっていい。わかるところだけでも記入してもらえば、あとは空欄の箇所だけを、電話またはメールで質問すればいい。
この方式ならば、患者は声を出さずに済むし、入力時期は体調の良いときを選ぶこともできる。また、看護師は多大な手間を省略して、作業のほとんどを機械に委ねることができる。その分、余計な事務作業をする代わりに、患者のケアをすることができる。
せっかくのIT時代に、電話なんていう半世紀以上も前の伝達システムを使うところが、時代錯誤的である。頭がおかしいのでは?
※ 私が HIS-SYS を提案したのに、いまだに同等のものが実現できずにいて、無駄な手間暇をかける HER-SYS がそのまま使われているようだ。電通やパソナの都合で、ひどいシステムが改善されないままであるようだ。そういえば、COCOA という欠陥システムもあったな。
(2) ワクチンでハゲになる
ワクチンを打ったらハゲになった……という若い女性の報告があった。
→ ワクチン打ってから脱毛症になりました?おハゲ記録?

かわいそうに……という気もするが、何とかならないか?
治療するには、普通の医学的な方法で何とかするしかなさそうだが、予防する方法はないだろうか?
私が思うことは、こうだ。
「ワクチンを接種するとき、小柄な女性にも、大柄な男性と同じ量を注入する。だが、それはもともと、無理がある。小柄な女性には、大柄な男性よりも、少なめにするべきだ」
もしそうすれば、小柄な女性に接種するワクチンの量が減るので、副作用は減るだろう。
なお、「ワクチンの摂取量が減ると、効果が減るのでは?」と心配する向きもありそうだが、大丈夫。体重あたりで言えば、男性と同程度になるだけだ。つまり、今までは多すぎたのが、普通になるだけだ。(特に減らされるわけではないのだ。)
る人数も増えるし、
さらに、別の効果もある。一人あたりの摂取量が減ると、接種できる人数が増えるのだ。たとえば、ワクチン1瓶で6人に接種できたのが、7人に接種できるようになる。……これは、ワクチンが足りないときには、ありがたいことだ。
一石二鳥ふう。(副作用の削減と、摂取数の増加)
(3) 意味不明の首相答弁
菅首相が意味不明の答弁・会見をするのが、話題になっている。
昨日の総理の会見を観てからずっと暗い気持ちになっていたんだけど、国のトップが質問の意図を捉えて回答できない&謎回答なのに次の質問にスライドするカオスな進行&それが特にマスコミであんまり問題視されない、という所に自分のドンヨリポイントがあるとさっき気付いた
— メン獄さん (@uudaiy) July 31, 2021
これは今に始まったことではないので、前から同様のことがたびたび報道されてきた。
→ 意味不明のガースーはぐらかし首相会見を徹底検証 記者席からは大きなため息も AERA
→ 何を聞いても「安心・安全」 本紙など3社の異なる質問に同じ答え 首相会見の書面回答:東京新聞
→ 「何を聞かれたかも理解していない」 菅首相会見 志位氏が批判(毎日新聞)
この点については、「一国の首相たるものが、意味の通らない日本語を使うことは、憂慮するべきことだ」というふうに慨嘆する人が多い。
だが、その認識は、本質を見誤っている。
この件の本質は、「意味が通らないこと」ではない。「意味の通る回答を拒否していること」だ。
首相は言語能力が低いから、意味伝達の可能な問答ができない……と思うのは早計だ。政治のこと以外ならば、ちゃんと意味の通る問答はできるはずだ。意味の通らない問答をするのは、(自分の)政治の分野に限ったことなのである。ここではあえて「回答をはぐらかしている」のである。
そのことは、他の場面でも同様だ。たとえば、「お答えを差し控える」「その指摘は当たらない」という言葉を、しばしば使う。
→ 「お答え控える」答弁、異常な多さに 菅首相は初日から:朝日新聞
→ 「指摘は当たらない」のサイト内検索結果:朝日新聞
こういうふうに「木で鼻をくくったような」答弁の本質は何か? それは、民主主義の否定である。
学校では民主主義とはどういうものかを習う。それは決して「多数決で決めれば横暴をふるまっていい」ということではなくて、「たがいの意見を尊重しながら、人々の意見を集約していく過程だ」と理解する。そういう経験があれば、たがいに意見を交わすことの大切さを理解するはずだ。
ところが菅首相は違う。人の意見をまったく聞こうとしない。自分の意見を否応なしに押しつけるだけだ。……それは民主主義とはまったく正反対の態度であり、独裁政治の態度そのものだ。
菅首相の答弁を聞いて、「日本語として筋が通らない」と感じる人が多い。たしかにそう見えるのだが、それは、菅首相に日本語能力が欠落しているからではない。問題は日本語力にあるのではない。
日本語であれ、何語であれ、とにかく菅首相は「相手の言い分には耳を傾けない」(他人の意見をすべて無視する)というところに本質がある。
官房長時代には、それが「こわもて」と理解されて、安倍首相や保守派には評判が良かった。「左派の意見をまるきり無視するのは右派として立派だ」と思えた。
しかし、菅義偉という人が無視するのは、左派の意見ではなくて、他人の意見すべてなのである。つまり、国民の意見すべてを無視する。……これが本質なのだと理解するべきだ。
( ※ 日本語が通じるかどうか、というような問題ではない。)
[ 付記 ]
「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」
( → ヴォルテール - Wikipedia )
これが民主主義の立場だ。菅義偉とは正反対。