2021年08月02日

◆ 八街市の安全対策

 集団下校中の事故があった八街市で、事故対策が進んでいるが、それで十分か?
 
 ――
 
 朝日新聞の記事。
 千葉県八街(やちまた)市で飲酒運転のトラックが下校中の市立朝陽(ちょうよう)小の児童をはね、5人が死傷した事故から28日で1カ月がたった。現場付近の道路では今後、様々な安全対策がとられる予定だ。一方、県議会では飲酒運転根絶を目的とする条例制定に向けた動きも出ている。
 現場は見通しのよい直線で、幅は6.9メートル。歩道やガードレールがなく、車が通るスペースと路肩を区切る「外側線」も速度規制の標識もない。抜け道としても使われ、通勤時間帯は交通量が多い。
 八街市などは来月から順次、現場を含む約2キロの道路の片側に、歩行者を守るためのガードパイプを設置する。さらに市はこの区間で、外側線を新たに引いたり一部引き直したりする。県警は同じ区間の市道に時速30キロの速度規制を導入するほか、現場と朝陽小の間に横断歩道を2カ所設置する方針だ。
 国も現場付近で、路面に凹凸(おうとつ)をつける工事を行うほか、車道を狭めるためにガードレールを設置する。いずれも車に減速を促すのがねらいだ。国土交通省のAIカメラを使って交通量などを計測し、効果を検証するという。
( → 安全対策次々 条例制定の動きも 八街事故から1カ月:朝日新聞

 この件では、前にも言及した。その上で、対策も提案した。「ガードレールを設置せよ」「シケインを設置せよ」などと。(
  ・ 両脇または片脇に、丈夫なガードレールの付いた歩道を設置する。
  ・ 歩道をつくる分、道幅が狭くなるが、構わない。
  ・ 道幅が狭いので、自動車の制限速度を下げる。30km/h 。
  ・ 50メートルおきに、ガードレールを切って、車の退避帯とする。
   (対面する自動車が、減速して、すれ違うために。)

 さらには、自動車の速度を落とすために、次の措置を取ってもいい。
  ・ 凸状のバンプを作る。
  ・ 道をうねらすシケインを作る。

( → 千葉の集団下校事故: Open ブログ

 これらの提案が、おおむね実現に向かっているようだ。その意味では、歓迎するべきことだと言える。


shudantoko.png


 ただし、一つだけ抜けていることがある。こうだ。
 「対策が今回の現場に限られており、他の似たような場所が放置されている(らしい)」

 実を言うと、八街市の事故は、今回が二度目である。前回は、集団登校中の事故があった。
  → 千葉県の集団登校事故: Open ブログ(2016年11月03日)

 「事故のあったところだけ対策する」というような方針だと、八街市の他の道路は放置されたままなので、危険はずっと残ることになる。このままでは八街市で、第3、第4の同種事故が起こりかねない。
 さらには、八街市以外の全国の各地でも、同じような事故が起こりかねない。

 どうしてこういうことが起こるかということは、先の()の項目でも述べた。再掲しよう。
 根源的に言うと、田舎の道というのは、あまり整備されていない。都会ならば、人口が密集しているので、道は碁盤の目のようになっていることが多い。しかし田舎の道は、串のような形になっていることが多い。次のように。

  ━╋━━╋━┻━╋━━┳━╋━━╋━


 田舎の道は、こういう道が多い。なのに、その道を自動車優先にして、歩行者にはガードレールや白線さえも施されていない。
 こういう状況を抜本的に変える必要があるのだ。全国の田舎の、至る所で。

 それができていないという意味で、今回の対策は、あまりにも泥縄的であり、その場しのぎであり、抜本対策(全国的な対策)からは程遠い。残念なことだ。
 問題は八街市だけのことではないのだが。

posted by 管理人 at 22:51| Comment(0) | 安全・事故 | 更新情報をチェックする
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