IBM の公開しているフリーフォント IBM PLEX の日本語版である 「IBM Plex Sans JP」が公開された。ゴシック体のみ。
──
情報は下記。(見本あり)
→ IBMのオープンソースフォント「Plex」が日本語対応 - PC Watch
特徴は下記。
→ 「ウェイトがあっても潰れない」「フトコロが広い」 - Togetter
写真ではわかりにくいので、実際にインストールしてみたところ、次の感想を持った。
・ 可読性の高さを狙いにしている。(メイリオと同じ)
・ パッと見た感じでは、メイリオと区別できない。(そっくり)
・ メイリオ以上に メイリオ的な感じがする。(甘い感じ)
メイリオには独特の「クセ」があるのだが、それがないだけ、IBM PLEX の方が自然だとも言える。
一方で、メイリオの「クセ」に慣れてしまうと、そこから離れるのが難しくなる感じもある。(慣れた古女房からは離れにくい。鼻につくクセが煩わしいが、慣れてしまうと、それも食べ慣れたヌカ漬けみたいな味わいがあって、離れがたい。)
ま、いずれにせよ、近年では傑出した出来映えのフォントと言えるだろう。ゴシック体では、メイリオと並ぶ傑出した評価が与えられる。
──
…… と思ったのですが、あとで確認したら、全然ダメだった。
以上のように高い評価が与えられるのは、「 4K モニターで表示した場合」に限られる。(印刷の場合も同様。)
一方、普通のハイビジョンモニター( 1920×1080 )で表示した場合には、事情はまったく異なる。字画がにじんでしまうので、表示はものすごく見づらい。ディスクプレイ用のフォントとしては、まったく使い物にならないね。
普通のディスプレイで使うなら、メイリオとは月とスッポンぐらい異なる。使う価値はゼロだね。
※ とはいえ、4K モニターで使うなら、使う価値は多大にある。このことからしても、4K モニターがいかに価値があるかがわかる。4K モニターって、ほんとにすごい。
────────────
p.s.
フォントのダウンロードは、IBM の公式サイトから可能だが、初心者向けではない。(日本語ではないし、操作も面倒だ。)
そこで私が二次配布する。下記で簡単に入手できる。( Zip ファイル)
→ IBM-Plex-Sans-JP.zip(11MB)
細いのや、太いのや、8種類もあるので、太さが中ぐらいのものを三つぐらいインストールすれば足りるだろう。
( Light、Regular、Text、という三つ。)
あとは、お好みで、太いのも いくつか。
[ 付記 ]
一方、明朝体では、ヒラギノが有名だが、IPA 明朝や、IPAex 明朝も、メイリオのように可読性の高いデザインだ。
他に、源の明朝というフォントもある。
これら三つの明朝体は、まとめて、下記でダウンロードできる。(説明つき)
→ 無料の和文フォント: Open ブログ
2021年07月27日
この記事へのコメント
コメントを書く
過去ログ