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二つの媒体が報じている。
→ ワクチン接種翌日に71才男性が心筋梗塞で死亡「関連性なし」に遺族疑問|NEWSポストセブン
→ 《ワクチン接種翌日に急死》「主人は泡をふいて搬送先で息絶えた」遺族が訴える厚労省“副反応調査”の問題点 | 文春オンライン
病院で死亡が確認された後、寛二さんの遺体は近くの警察署へとすぐに送られた。
「事件性はないけれども、コロナワクチンとの関連を調べたいということで、寛二さんの遺体は警察の検案に回されました」
検案の結果、死因は心筋梗塞による突然死で、コロナワクチンの副反応とは無関係だと断定された。だが、それは遺族にとって受け入れがたいものだった。寛二さんの息子が話を継ぐ。
「父は高血圧や尿酸値を下げる薬はのんでいましたが、突然死するような状態ではありませんでした。むしろ、2か月ごとに律儀に通院して、薬を処方してもらい続け、健康を保っていたという認識です。毎年きちんと健康診断を受け、大病やけがもありませんでした。だから、どうしても父の死がワクチンと無関係だとは思えないんです」
ワクチン接種後に副反応の疑いで亡くなった人がいる場合、発生を知った医療機関は、厚労省に報告するルールになっている。
今回の寛二さんの死は、その報告書に書かれていない。つまり、本当はワクチン接種と関連性がないとは言い切れない翌日の急死にもかかわらず、報告書から漏れている死があるということである。
納得できない寛二さんの遺族は、厚労省にも説明を求めたが、その対応は曖昧なものだったという。
「厚労省のコールセンターには何度も連絡しました。国はワクチン接種で副反応が出たり、亡くなったりしたときのために、『予防接種健康被害救済制度』を定めています。でも、父の件について何度問い合わせても、明確な返答はまったくいただけません」(息子)
→ NEWSポストセブン
6月10日に急性の「虚血性心疾患の冠状動脈硬化症」で亡くなった。
警察もまた哲郎さんの死因について外部の医療機関に委託して、検査を行った。その結果、哲郎さんの死とワクチン接種との間には「関連がない」と結論付けられたが、遺族にはその検査の詳細については知らされなかった。
また、遺族側は「哲郎さんの死因を調べた検査結果」が厚労省の「ワクチンの副作用について検証する」部会で活用されるよう望んだが、担当した医師は当初「報告するケースに当たらない」として、遺族側の要求を拒んだという。
20時半頃にまたアイスを食べて、寝る前にトイレへ行ったのですが……」
しばらくして妻が部屋を出ると、哲郎さんがトイレの前で仰向けに倒れていたという。
そのときには主人は泡を吹いていて。救急車の中では救急隊の方が懸命に心臓マッサージをしてくれましたが、搬送先の病院で23時43分に死亡が確認されました。
7月8日には、高津署で遺族と警察、哲郎さんの遺体を検案した医師とで「話し合い」の場がもたれた。そこで医師は「ワクチンによるアナフィラキシー反応(臓器などにアレルギー反応が出る症状)は確認できておらず、厚労省に報告をあげる必要はない」と再び説明したという。遺族側が「アナフィラキシーではなくても報告されているケースもある」などと説得すると、医師は当初は「医者によって判断は違う」と答えていたが、最後には「遺族がそこまで言うなら」と厚労省に報告することに決まったという。
→ 文春


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この問題を、私なりに整理しよう。
医者が「ワクチンとは関係ない」と判断したのは、「アナフィラキシーショック反応が確認できていない」ということだった。(上記)
しかし現実には「虚血性心疾患の冠状動脈硬化症」と認定された。
また、突然死の症状からして、これは心筋梗塞である疑いが強い。
心筋梗塞をもたらすのは、通常は、動脈硬化なので、医師が「虚血性心疾患の冠状動脈硬化症」と認定したのは不思議ではない。
しかし心筋梗塞をもたらす原因は、動脈硬化だけではない。血栓症も原因となる。そして、コロナのワクチンでは、血栓症による死亡の例がたくさん見つかっている。
→ アストラゼネカ製ワクチン、血栓症で19人死亡 英発表 :朝日新聞
→ コロナワクチン接種後に血栓症で死亡 韓国政府が因果関係を初認定(聯合ニュース)
→ J&J製ワクチン血栓症、欧州で初の死亡例 EMA調査着手 | ロイター
以上の多くは、ファイザーやモデルナとは別の会社のワクチンだが、ファイザーやモデルナが安全だという保証はない。ファイザーやモデルナであっても、「危険の程度が低い」と言うぐらいのことであって、「安全だ」とまでは言えないのだ。
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血栓症の懸念があることは、ワクチンの予診票の段階でも注意されている。
予診票には、
「血をサラサラにする薬を飲まれていますか?」
という質問欄がある。( → 予診票の画像 )
また、接種の直前には医師による問診があり、そこでも、
「血をサラサラにする薬を飲まれていますか?」
と(重ねて)質問される。
では、なぜか? 「血をサラサラにする薬」とは、「血栓ができなくなるようにする薬」である。そういう薬を飲んでいる人は、「血栓ができやすい」という病気になっている人である。そして、そういう人は事前に排除するように、最も注意深くフィルターがかけられているのだ。
この意味でも、「副反応で血栓症による死亡」が留意されていることになる。
なのに、そのことも理解できないで、「アナフィラキシーショックがなかったから副反応はなかった」などと言い張る医師は、ただのヤブ医者である。そして、そういうヤブ医者に判断を任せている厚労省の調査報告もまた、ヤブ医者レベルなのである。
※ なお、医学的には、次の情報もある。
→ 新型コロナウイルスワクチン接種の副反応で血栓症が起きるメカニズム
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実際にあったのは、動脈硬化か、血栓症か?
この問題に白黒を付ける(真相を解明する)には、解剖する必要がある。そして心筋梗塞が起こった場所で、動脈硬化がどの程度であったかを調べて、動脈硬化か血栓症か、どちらが真の理由であるかを探るべきだ。
なのに、そうしないで解剖を拒否しているという点で、厚労省には「真実の隠蔽」という意図がありありとある、と認定できる。
厚労省としては、ワクチンによる副反応死があると、都合が悪いのだ。
・ ワクチン推進の気勢をそがれる
・ 死者が出たということで責任問題とされる
・ 死者に対する保険金の支払いを迫られる
このうち、保険金というのは、次のことだ。
→ 副反応による健康被害が起きた場合の補償|厚生労働省
→ 予防接種健康被害救済制度|厚生労働省
→ 医薬品副作用被害救済制度
ワクチンの副反応で、入院したときには、払ったお金に対する保険金が出る。死亡したときには、死亡保険金が出る。そのことが、上記のリンクからわかる。
ただし、仏作って魂入れず。制度はいくら立派でも、その制度を骨抜きにするのが、厚労省だ。ワクチンの副反応であるのを認めず、解剖すらもしない。こうして門前払いすることで、死亡保険金の支払いを拒むのだ。
ひどいものだ。
【 補説 】
動脈硬化と血栓症は、区別しがたい。それというのも、どちらも血液の流れを急激に遮断するものだからだ。そして、血液が遮断されたところが心臓であると、心筋梗塞になり、心臓が止まって、一挙に死に至る。記事中で「泡を吹いていた」というのは、心臓の異常の症状である。
急に具合が悪くなったかたで、「口から泡をふく」ことがあります。このような症状をみたら、急性左心不全か、脳卒中を起こしている危険性がありますので、大至急、救急車を呼びましょう。
専門的には、急性左心不全によって肺うっ血が起こり、肺水腫になった結果、肺II型細胞が産生するサーファクタントと水腫の水分が混じって、気道から泡沫が逆流して、口から泡を吹くものを、「急性左心不全に伴うピンク泡沫」といいます。
( → 社内医療研修 「みたらわかる病気の症状」 心臓のご病気・心不全 | あんしんケア | 横浜の訪問介護・訪問看護ステーション・居宅介護支援 )

心筋梗塞については、NHK のガッテンが前に特集していた。
→ 激痛でも放置!?心筋梗塞の意外な落とし穴 - NHK ガッテン!
番組では、次の内容が図とともに報道されていた。
心筋梗塞は強烈な胸の痛みなどの症状が出ますが、数分から 30分ほどで、その症状が消えてしまう場合も多くあります。実は、血液の中には血栓を溶かす成分も入っており、その成分が血栓を溶かして血流が再開し、痛みなどの症状が消えることがあるのです。しかし、安心してはいけません。動脈硬化でできた血管の壁の“コブ”は残っているので、いつ再発するかわからない危険な状態。すぐに手当をしなくてはならないのです。
心筋梗塞は、多くの場合、胸に鋭い痛みが走るが、しばらくすると痛みが消える。そこで「大丈夫さ」と思って放置するかどうかで、以後が劇的に変わる。
すぐに病院に行けば、適切な処理をしてもらえるので、以後の心筋梗塞を予防できる。
すぐに病院に行かないでいると、2,3日してから、ふたたび心筋梗塞が起こる。再発。そのとき、運が良ければ、重度の後遺症をともないながらも、生還できる。(番組のアンケートに答えた。)運が悪ければ、あっさり死ぬ。(番組のアンケートに答えられない。)
「だから、胸に鋭い痛みが走ったら、すぐに医者に行きましょう。一刻の猶予もならない」
というのが、番組の結論だ。
※ 以上、私の記憶を元に、番組内容を再現。
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一方、その話を思い出しながら、本項に当てはめれば、こう言えそうだ。
動脈硬化による心筋梗塞というのは、確かに起こるが、いきなり死ぬとは限らない。そう簡単には、死なないものだ。まずは「胸に鋭い痛みが走る」というだけで済むことが多い。それが通常の心臓病だ。
ところが今回は、そうではなかった。いきなり死亡してしまった。こうふうに極端な形で一挙に襲いかかるのは、徐々に進行する病気ではないだろう。むしろ、ワクチンの副反応のような、突発的な現象によるものだろう。
この意味でも、今回の死者は、ワクチンの副反応であると見なせそうだ。
特に、「ワクチンの接種の翌日」というような日時に起こる場合には、99%以上の確率で、「ワクチンの副反応である」と推定できそうだ。
以上が私の判断となる。
※ 医学的な判断なので、あくまでも私見です。
医学界における公的なガイドラインではありません。
※ 本項は、医師の監修を受けました。事後チェック済み。
(解剖で真相がわかるとは限らない、という指摘あり。
司法解剖でなく病理解剖なら大丈夫、と私は思うんだが。)
【 関連サイト 】
→ コロナワクチン接種で血栓、アミノ酸が関与 新研究 - WSJ
→ 新型コロナウイルスの症状として注目される血栓症とは?医師が解説します
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動脈硬化と血栓症の、病理解剖による所見の例。
(1) 虚血性突然死の病理
http://www.npojca.jp/journal/image/200612201.pdf
(2) 急性心筋梗塞の1例
https://u.to/6-RzGw
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000208910_00025.html
ただし、「(死亡報告書上の死因のひとつとして上がっている)血小板減少の原因としては、ワクチンが誘因となった可能性は否定できないが、血小板減少と死亡との直接的な関連性は不明である」との注釈付きです。※ちょっと意味不明な文章ですが、そうとしか読めないので仕方がありません……
⇒ 確かに、その死亡までの日数が接種後数日以内に偏っているという指摘は、ちらほらあるようですね(自然死や持病での死亡なら、そうならずに平準化するはずだという主張)。
厚労省だけでなく、政府全体として都合が悪いでしょうね。なぜなら、たった1人でもワクチンが原因で死亡したと結論づけてしまうと接種拒否者が増え、菅政権としては大ダメージにつながりますので。
なので何がなんでも、厚労省はワクチン関連死を認めることはないでしょう。もし仮に認めようものなら、その担当者は菅政権によって、某財務省の人のように自殺に追い込まれるかもしれません。
患者に医薬品投与中に生じた医学的に有害な出来事は、軽い頭痛のような軽度のものから死亡のような重大なものまで含め全て「有害事象」として集計されます。その際因果関係については明確に否定できる(投与の処方はされたが服用前に生じた、再投与しても事象が再発しないなど)ものは「因果関係なし」の偶発的な「有害事象」とみなされますが、それ以外は他の要因の可能性があったとしても「因果関係なし」ではなく「因果関係は否定されない」として『副作用』として扱われます。ご紹介の例で言えば通常の医薬品であれば「重篤(死亡、死に至りそうな)な副作用」として製薬企業は厚労省に報告しなければなりません。さらに添付文書からその事象を想定できない(読み取れない場合)は「死に至った未知の副作用」として情報入手後24時間以内の緊急報告の対象となります。
一般の医薬品であれば全国紙の一面にでっかく『〇〇の未知の副作用で死亡、厚労省は製薬企業に全国の在庫の回収を指示』と出るレベルです。
なお「因果関係あり」とするのは実験動物の毒性試験でもその事象が報告されている、薬理作用上その事象が想定される、投与中止後事象が消失(デチャレンジ)し再投与して事象が再発(リチャレンジ)する場合などになります。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_hukuhannou_youshikietc.html
心筋梗塞は入っていませんね。
予防接種による血栓症の治療については以下の資料があります。
https://www.jsts.gr.jp/news/pdf/20210601_tts2_3.pdf
6ページに血栓が発生した報告がある部位についての記述があり、心筋梗塞or狭心症も報告があるようです。(急性冠症候群と記述されていますが、これは心筋梗塞と狭心症を併せて呼ぶ名称)
多くの場合心筋梗塞の自覚症状は「鋭い痛み」ではなく「鈍いなんともいえない痛み」です(胸の上に重い鉄板を載せられたような感じ、とよくたとえられます)。「気持ちが悪い」、「吐き気がする」、「息苦しい」、「みょうに疲れる」と訴える患者さんも多いですね。
歯痛や肩の痛み(専門用語では放散痛)を訴える患者さんもいますが、「ズキズキと痛む」というよりも鈍い痛みを訴えることが多いです。なので、感じたとしても「前にもあった」と感じて受診しないことがかなりあるわけです。
今回の告発記事を読むと「いつもは寝る前に焼酎のウーロン茶割を1杯飲むんですけど、あの日は3口ほど飲んだだけで、あとは残していました。」
→気分が悪くなっていた(心筋梗塞の前段階である狭心症の症状が出始めていた)可能性があります。
「妻がトイレに向かうと、そこには仰向けで倒れている寛二さんがいた。」とあります。
→排泄は副交感神経支配なので力む動作なのに血圧が一時的に大きく下がります。血栓による血管の閉塞を助長するおそれがあります。(脳梗塞の発作も排泄時に起こりやすいです)
https://www.news-postseven.com/archives/20210703_1672372.html?DETAIL
> 心筋梗塞は強烈な胸の痛みなどの症状が出ますが、数分から30分ほどで、その症状が消えてしまう場合も多くあります。
とあるので、それに ほぼ従いました。
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血栓症については、記事の最後に二つの参考文献を加筆しました。(1)(2) という二つの PDF 文書。
以下、引用。
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狭心症と心筋梗塞では、多くの場合、痛み方に違いがあります。
●狭心症
狭心症は傷みはがまんできる程度で、持続時間は数分から長くても10分ほど。痛みが起こる範囲が広いのが特徴で、胸全体がしめつけられるように痛んだり、肋骨の内側が圧迫されるような痛み、左肩から腕にかけての痛み、背中全体の痛み、胸の真ん中からのどにかけての痛みなど、実に広範囲です。ときには胸やけがすると訴えてほかの病気と間違えられることもあります。
●心筋梗塞
心筋梗塞はとにかく痛みが激しいのが特徴で、「胸を踏みつぶされたような」とか「胸をキリで刺されたような」という強烈な痛みを訴える方が大半です。ときには激しい痛みのために意識不明になるケースもあります。持続時間も長く、30分以上続くことが多いのです。
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→ 今月の健康特集 その胸の痛み、だいじょうぶ?|一般社団法人 日本健康倶楽部
http://www.kenkou-club.or.jp/kenko_tokusyu_sh0512.jsp
何かあったら責任を取らされる官僚は及び腰になり、安全係数を上げます。
その結果、コロナワクチンの認可も結果的に遅れました。その尻を首相が叩いて、やっと接種が始まりましたが、その遅れをメディアが叩きます。
そして接種後、人が死に、同じことが繰り返されようとしています。