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小池都知事が、選挙中に限って、入院していた。
東京都は30日、過度の疲労で22日から入院していた小池百合子知事が退院したと発表した。7月1日以降の公務は、医師の判断で当面の間テレワークで行うという。
( → 過労の小池都知事が退院 当面テレワーク―東京:時事ドットコム )
一方、都議選の期間は、
→ 東京都議選 6月25日告示 7月4日投開票
告示日の三日前に入院して、投票日の四日前に退院した。三日程度のズレはあるが、ほぼピッタリと期間が重なる。(働いたのは投票前日の1日だけだ。)こんな偶然があるとは思えない。
だいたい、過労なんてものは、いくらでも調整が利く。急に過労になったのではないのだから、選挙があるとわかっていれば、事前に休んで疲れを取っていいはずだし、選挙の期間中はちょっと無理をしてもいいだろう。(そのあとに休む。)
なのに、そうしなかったとしたら、入院はわざとやっているのに決まっている。つまり、仮病だ。

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ではなぜ、仮病なんかをしたのか? それが問題だ。
そのヒントとなる記事がある。
都議選告示1週間前の6月18日夜。荒木氏は小池氏の自宅の一室で、小池氏と向き合っていた。
出席者によると、荒木氏らはその場で、小池氏に都民ファ代表への就任や、都議選での応援演説などを要請した。都議選の告示が近づいても、小池氏が都民ファへの支援を対外的に明言しないことへの焦りからだった。
ところが、小池氏は「用件は承った」と返すにとどまったという。ある出席者は「小池氏抜きで戦わざるを得ないと感じた」と振り返る。
小池氏はその4日後の22日、過労を理由に入院。退院後に臨んだ7月2日の定例会見で、小池氏は都民ファに対し「頑張ってもらいたいと率直に、当然のこととして思っている」と述べた。だが、前回の都議選や1月の千代田区長選などで候補者を支援するためにフル活用したSNSは沈黙を貫き、都民ファは焦りの色を強めていた。
今回の煮え切らない小池氏の対応に影響しているとみられるのが、昨夏の都知事選で、実質的な支援を受けて対立関係を修復してきた自民党の存在だ。今後も続く新型コロナウイルスへの対応を巡っては自公政権との連携は不可欠となる。
小池氏周辺は「自らが作った都民ファに対し、小池氏は今でも愛着を失っていない。ただ、選挙後を考えれば、都民ファを全面的に支援して自民を刺激できなかった」とみる。
( → 態度一変させた小池知事 くすぶる「自民から国政復帰」 [東京都議選2021]:朝日新聞 )
つまり、もともと「都民ファを支援する」(選挙を戦う)という気がなかったのだ。なぜなら、やればやるほど、都民ファが勝ってしまうからだ。換言すれば、自民が負けてしまうからだ。
小池都知事にとって、何よりも大切なのは、都民ファが勝つことではなくて、自民を大敗させないことだったのだ。
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ここまで見れば、小池都知事の目的は明らかだ。
「自民党に復帰して、国政で首相の座を狙うこと」
換言すれば、こうだ。
「菅首相が次期衆院選で大敗する可能性が高いが、かわりの候補が見当たらない。その千載一遇のチャンスに、自分が名乗り上げる。日本史上最初の女性首相になる」
つまり、ヒラリーに先んじて、ガラスの天井を破るわけだ。
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具体的なシナリオは、こんな感じ。
・ 自民に復帰して、衆院選で東京都の比例区から立候補。
・ 代償として、各地で自民を応援すると約束する。
・ 小池百合子の応援がほしい各地域は、喜ぶ。(菅首相が不評なので)
・ 選挙は自民党の敗北
・ 菅首相が退陣
・ 自民党内で有力な候補なし(河野太郎はワクチンで自滅)
・ 小池百合子が総裁選で圧勝
だから今回は、仮病というインチキで休んだのだ。
【 関連サイト 】
都知事選で自民党は 33議席という歴史的な大敗。
ところが事前予想では、菅首相は 50議席超を期待・予想していたらしい。
「50いくかな」。あるベテラン衆院議員は最近、菅義偉首相にこう問われたという。自民では一時、50議席半ばまで伸ばすとの情勢調査もあった。
( → (時時刻刻)自公、コロナ逆風 楽観、ワクチン不足で一変 都議選:朝日新聞 )
菅首相は、オリンピックで勝負に出たそうだ。だが、その勝負には負けつつある。「コロナに打ち勝った証し」なんてものはなく、「コロナに敗北しつつある」状況だ。
(五輪という)勝負に出て、負けた。
衆院選では、厳しい結果になりそうだ。
自民が惨敗した東京で、自民の二階が小池を歓迎するという、凡人には理解できない言動は、今の日本、しいては東京オリンピックの不細工な決断に通じるような気がします(笑)
本当に日本終わったな。
日本人豚とかお目にかかれるだろう。
この悪魔が滅びる事を祈る。
https://biz-journal.jp/2021/06/post_234331.html
次々回の衆議院選では、10増10減で選挙区割りが調整される予定で、東京選挙区は25区から30区になるとの説もあります。
そうなると、練馬区豊島区中野区あたりの東京9区10区は再編されて選挙区が増えることが濃厚なので、小池百合子氏が国政復帰しても菅原一秀氏が復帰する場所が用意できることになるようです。