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テレビ朝日
テレビ朝日の報道。
地質学者の塩坂邦雄氏は「尾根部の開発を行ったために、今まで保水力のあった森が無くなったので、(雨水が)流出したんです。悪いことに進入路があるので、ここに樋(とい)のようになって、(土石流の起点)に水がたまって、水が全部この勾配で、ここに来ちゃった」と話しました。
地質学者の意見があるが、私が数日前に述べた見解とほぼ同じである。
住民の声
住民の声が紹介されている。
「やはりこの場所だったか」―。5日朝、現場を訪れた住民は声をそろえた。地元の多くの人が、長年にわたり谷状の山林を埋め立てる様子をいぶかしく見つめてきた。
崩落現場はもともと山林の奥まで進入路がつながり、土を積んだダンプカーがしきりに出入りしていた。近隣に住む会社員鈴木広さん(67)は「何年も土を階段状に積み上げていた。いったい何をしているのかと思っていた」と振り返る。
市や複数の関係者によると、盛り土部分の土地は2007年、神奈川県の業者が本県の土採取等規制条例に基づく届けを熱海市に提出し、残土処理場として利用していた。約10年前に一帯の山林とともに別業者に所有権が移転。16年以降、南西側に隣接して大規模太陽光発電所(メガソーラー)が建設された。
周辺をドローンで撮影した地質学者の塩坂邦雄氏は、太陽光発電所の建設で土中に浸透できなくなった大量の雨水が、進入路伝いに盛り土部分に流入した可能性に言及する。「森林自体は健全な山。これまで崩落せず踏みとどまってきたが、開発でたがが外れたのではないか」と保水力の低下を指摘。土石流のメカニズムに詳しい今泉文寿静岡大農学部教授(砂防工学)は、発生原因の究明には詳細な調査が必要とした上で、「盛り土が土石流の規模を大きくした可能性は十分考えられる」と述べた。
( → 長年にわたり「盛り土」 住民「やはりこの場所だったか」【緊急報告 熱海土石流A】|あなたの静岡新聞 )
メガソーラー擁護論
メガソーラーは無関係だ、と擁護する意見もある。
熱海土石流のクソ解析、これ全然因果関係明らかになってない。
— suna (@sunasaji) July 5, 2021
崩落部分の地形上の集水域(青線)にメガソーラー(黄線)はわずかしか被っていないからソーラーパネルで弾かれた雨の寄与は僅かとしか言えない。伏流水がある場合はなおさら。1か月分の雨が2日で流れ込んだ影響が大きいと思われる。 https://t.co/wcedFynxsL pic.twitter.com/P0FNw3XHLd
しかしこれは、雨水の影響を否定(または軽視)しただけであって、メガソーラーが盛り土をもたらしたことには言及していない。片手落ち。
すっとぼけ
所有する会社に直接取材した記事もある。
→ 熱海土石流「メガソーラー犯人説」は本当か ネットで憶測も...業者側は反論「根拠ないと思う」
所有者や弁護士は、「知らなかった」「無関係だ」と釈明しているそうだ。
一方で、「この会社とされる電話番号にかけると、番号は使われていないというアナウンスが流れるだけだった」と記事にある。
どうやら逃げているようだ。明らかに後ろめたいところがあるようだ。
[ 付記 ]
以上では、いくつかの意見を紹介したが、私の意見は示していない。
私の意見はすでに、前項までの各項で示した。