2021年07月05日

◆ 次のメガソーラー危険地

 熱海市の土砂崩れに続いて、メガソーラーの土砂崩れが、別のところでも起こりかねない。

 ――

 メガソーラーは全国各地にある。とすれば、同じように崩落の危険がある場所もあるだろう。
 そのうちの一つは、すでに知られている。2019年から、「こんなところを伐採すると、保水力がなくなって、崩落が起こるぞ」と危険視されていた。 まるで熱海市の崩落を予想していたかのようだ。

 それは、京都市男山の山頂のソーラーパネル予定地だ。




 この場所を Google マップで調べると、伐採を確認できない。





 ちっとも伐採されていないのだ。
 これはどういうことか? 2年前にいったん伐採されたが、そのあとで復元されて、今は元通りの緑の山になったのか? 

 いや、違う。この画像は古いのだ。たぶん 2018年以前の撮影だ。
 Google Earth でなら、ほぼ最新の状況を確認できる。2021年3月の撮影がある。その写真を転載しよう。


otokoyama.jpg


 ほらね。おおむね、冒頭の写真と同様である。
 ただし、冒頭の写真では、土壌がすべて剥き出しになっているのに対し、Google Earth の写真では、その場所にいくつか緑の木が生えている。つまり、植生が回復している。
 とすると、反対運動の影響で、建設が一時ストップしているとも言えそうだ。
 熱海の土砂崩れ(土石流)のあとでは、二の舞になるのを恐れて、建設ストップがかかるかもしれない。

 ※ 今後、山頂を禿げ山にするソーラーパネル建設が止まるかどうかは、今回の崩落の原因を正しく理解できるかどうかにかかる。「盛り土のせいだ」なんていうふうに見当違いの原因を掲げているようだと、お先真っ暗だが。「盛り土しないから大丈夫」と言って、禿げ山が続出したあげく、豪雨が来て、同じような土砂崩れが再発しかねない。
 

posted by 管理人 at 22:35 | Comment(1) |  地震・自然災害 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 男山のメガソーラーの、その後。

 (1) 2020年。
 1ヘクタール以上のメガソーラー開発には、山林の住宅地転用の許可申請が必要になるので、1ヘクタール未満のギリギリの面積で開発を開始。
 しかし作業用道路などを含めると1ヘクタールを越えてしまうため、基準に抵触する。そこで開発中止状態に。
 その後、市が土地の買収提案をしたが、開発中止状態なのに価格が高すぎると批判される。
 https://www.kyoto-minpo.net/archives/2020/07/12/post-25167.php

 (2) 2022年
 価格をいくらか引き下げて、交渉したところ、業者から応諾の返事。かくて、市が該当の土地を買収する見込み。
  http://megasolar-sokuhou.seesaa.net/article/492292446.html

 ──

 その後の進展については、情報が見つからなかった。
 関連情報としては、やや古いが、別のメガソーラーの話題がある。
  https://diggity.info/society/problem-with-solar-power-2/
Posted by 管理人 at 2023年09月19日 08:00
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