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詐欺といっても、「全額を奪う」という完全詐欺ではなくて、「部分的に奪う」という不完全詐欺だが、それでも、金を奪うという点では同様なので、明らかな詐欺である。ただし、100%を奪うのではなく、2%ぐらいを奪うだけなので、犯罪にはならない。狡猾きわまる。
その手口はこうだ。
「環境に優しいエコ企業に投資します。これらの企業は、優良企業であり、成長率も高いので、お客様の配当も増えます。お客様も儲かるし、エコも推進されるし、一石二鳥です」
いかにも口がうまいが、その実態はこうだ。
「実際に投資する先(会社リスト)は、従来の投信と、たいして違わない。配当は、全企業の平均値を下回る。その一方で、証券会社は、通常の3倍ぐらいの手数料を取る」
結局、客をだまして、証券会社が自分の懐だけを潤わす、という仕組みだ。ひどいものだ。
次から次へと新手の詐欺が出てくるので、まったく、書くのが追いつかない感じだね。
なお、詳しい話は、下記にある。
→ 人気のESG投信、「名ばかり」に注意 金融庁監督強化:朝日新聞
一部抜粋。
環境・社会・企業統治(ESG)を重視して投資先を選んでいます――。そんな売り文句の投資信託が人気だ。
販売が絶好調で、保有者は1年足らずで15万、資産残高は1兆1千億円になった。最初から投資していたら評価額は約1.2倍。持続的な成長の期待銘柄に投じているだけに「10年以上の長期運用をしてほしい」と飛田氏。ただ、手数料は販売時が上限3.3%、保有時の信託報酬が年率1.84%と高めだ。
金融庁が25日公表した分析結果によると、「ESGスコア」と呼ぶ評価指標で見た場合、ESG関連投信の平均値は日経平均株価連動の投信にさえわずかに及ばなかった。運用成績は株価指数連動型の「インデックスファンド」と大差ない一方で、経費にあたる信託報酬は約3倍と高め。投資効率を示す指標「シャープレシオ」でみても、必ずしも優れてはいなかった。
【 関連サイト 】
→ 大手金融機関から運用商品を買わない方が良い理由を金融庁が解説している - 銀行員のための教科書
上のタイトル通りの話が記してある。
これは、はてなブックマークで人気になっているが、そこでは参考となるコメントもある。
sawasho 大手金融機関というより、人から買わない方が良い。販売手数料無料のノーロードファンドをネット証券で買おう。
monopole ノーロード証券はネット証券でしか買えないことをもっと広めてほしい。うっかりそこらの銀行にNISA口座作ってしまって面倒なことになった。(まさかUFJ証券の積立NISAでemaxis slim買えんとは思わなんだ。)
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