2021年06月17日

◆ みずほ銀行の報告書

 みずほシステム障害は人為的要因によるという第三者委の報告が出たが、どう考えるか?


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 みずほシステム障害は人為的要因によるという第三者委の報告が出た。
  → みずほシステム障害は人為的要因 第三者委が調査報告書 | 共同通信
  → 「問題の根底には企業風土」──みずほFG、銀行システム障害 - ITmedia NEWS
  → みずほ銀行 システム障害 第三者委が報告書 経営陣の処分検討 | NHK
  → 「失点恐れる企業風土」 みずほ銀トラブル、報告書指摘:朝日新聞

 これに関連して、「報告書を読んだが、人ごととは思えない」というふうに同情する解説文がある。
  → みずほ銀行システム障害に学ぶ | 川口耕介のブログ

 有名なプログラマによる解説だが、銀行の基幹系のことを何も知っていない素人っぽい記事なので、読む価値がない。

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 では、正しくは? この問題は、ずっと前に扱った。今回の報告書が出る前に、私自身が報告していた。
  → 銀行の基幹系システムの問題: Open ブログ

 みずほの障害の理由は、基幹システムそのものにある。これの設計思想が「中央集中型」(中央制御型)という、大型コンピュータ時代の古臭い設計思想に基づいていたのが、根本的な失敗だったのだ。
 かわりに、三井住友のような「分散型」の設計にするべきだった。そうしなかった時点で、危険の度合いが高まり、障害が起こりやすくなっていたのだ。


computer_supercomputer_gray.jpg


 報告書では、「障害が起こったあとでの人的な対処が駄目だった」という趣旨の結論をしている。しかしこれは文系の人たちの発想だ。理系ならば、こう結論するべきだった。
 「もともと障害を起こさないようなシステムにするべきだった。そういうシステムはすでに判明していた。それが分散型だ。だから三井住友はそういうシステムを採用した。なのに、そうしなかったのは、みずほの担当者が根本的に時代遅れの馬鹿だったからである。個々の社員がサボっていたことが問題だったというよりは、経営トップが技術のことを理解できずに古臭いシステムを採用したことが問題だったのだ。障害が発生したあとでうまく対処できなかったことが問題だというより、障害を発生させるシステムを採用した経営トップが問題だったのだ」

 ここを理解しないで、人的な理由ばかりに原因を求めるのでは、認識が根本的に狂っていると言えるだろう。



 【 関連項目 】

 → 銀行の基幹系システムの問題: Open ブログ(2021年03月06日)

 ※ ここに詳しく書いてある。こちらを読むべし。
 
posted by 管理人 at 23:44| Comment(0) | コンピュータ_04 | 更新情報をチェックする
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