2021年06月13日

◆ 涙は何のため?

 涙は何のためにあるのか? 特に、感極まったときに出る涙は、何のためなのか?

 ――

 このことでググってみると、ネットにあるのは次のような説明だ。

 涙には三種類ある。
 一つは、目を潤わすための涙。(ほぼ水)
 一つは、タマネギのような有害なガスに対して目を守るため。
 最後に、感極まったときに出る涙。そこには、高ぶった感情を緩和するためのホルモンが含まれている。だから涙は、高ぶった感情を緩和するためにある。

 
  出典:
  → 人間の涙の原因の3つを紹介 - ログミーBiz
  → 涙はストレス解消になる?知らなかった意外なチカラ
 
 初めの二つは、当り前なので、ここでは話の対象外だ。
 最後の一つは、いかにももっともらしいので、信じる人が多いようだ。しかしこれは、話がおかしい。
 高ぶった感情を緩和するためのホルモンが含まれているとしても、それは、涙に入っていても、何の効果もない。眼球にはそのホルモンを受け取る受容体がないからだ。
 むしろ、順序は逆である。高ぶった感情を緩和するためのホルモンを出すために、涙が出ているわけではない。感情が高ぶると、それを緩和するためのホルモンが自動的に分泌されて、血中の濃度も高まる。だから、血液から作られる涙もまた、そのホルモンを含む。それだけのことだ。

  ×  涙が出るから → 緩和ホルモンが分泌される
  ◯  緩和ホルモンが分泌されるから → 涙にも含有される


 人々は × の方が真実だと思っているが、それは話が逆である。正しいのは ◯ の方である。

 ――

 さて。「涙が出るから → 緩和ホルモンが分泌される」というのは成立しないし、「緩和ホルモンが分泌されるために、涙が出る」というのも成立しない。つまり、従来の説は間違っている。
 では、従来の説が間違っているとしたら、真実は何か?








 涙はいったい何のために出るのか? 
 この問題に対して、私は新たに説を出そう。こうだ。
 「涙が出るのは、視界を見えなくさせるためである」


 実際、涙が出ると、視界がグチャグチャになって、まともに視界が見えなくなる。そして、それこそが、涙の目的なのである。

 ――

 ではなぜ、視界を見えなくさせるのか? その目的は、こうだ。
 「思考を停止させるため」

 実際、目が見えなくなると、どうしたらいいのかわからなくなって、人は途方に暮れる。そして、途方に暮れるという状態は、思考が停止するという状況だ。……それこそが、視界を見えなくさせることの目的だ。それはまた、涙の目的でもある。

 ――

 ではなぜ、思考を停止させるのか? その意味は、こうだ。
 人は感極まると、感情が発火状態・炎症状態になって、正常な思考ができなくなる。そうなると思考が暴走する。とんでもないことをやりかねない。だから、身を守るために、ひとまず思考を停止させるのだ。

   ※ 暴走の忌避 ≒ 停止

 ――

 では、思考の停止は、それ自体が目的なのか? それが最終目的なのか? 違う。思考の停止は、その次の状態を準備させるためにある。では、その次の状態とは? 暴走する思考をいったん停止・休止させたあとで、正常な思考を開始するためである。
 これをひとことで言えば、「思考の再起動」である。このことは、「パソコンの再起動」に似ている。

 パソコンでシステムエラーが起こると、マシン全体がおかしくなって、直しようがない。小さなエラーならば、アプリを終了させて再起動するぐらいで済むのだが、大きなエラーになると、パソコン全体を再起動するしかない。そして、いったん再起動を選択すると、システム全体を停止させたあとで、ゼロからスタートする。このとき、パソコンは正常に起動する。
 つまり、いったん異常状態が起こったとき、すべてをクリアしたあとで、ゼロからスタートするわけだ。

 これと似たことが、涙によってもたらされる。
 涙が出ると、視界が見えなくなる。すると、感極まったせいで暴走していた思考が停止する。同時に、感極まっていたという感情もまた停止する。そして、しばらく休んでいるうちに、(ホルモンなどのおかげで)神経が緩和される。感情が穏やかになる。と同時に、感情のせいで暴走していた思考が是正され、冷静な思考ができるようになる。

 そういうことをもたらすのが「視界を奪う涙」なのである。



 [ 付記 ]
 「悲しいときには泣け」というアドバイスがある。
 つらいとき・苦しいときに、ただじっと我慢していても、精神が疲弊する。下手をすると、耐えきれなくなって、精神が一挙に崩壊するかもしれない。ダムが耐えきれなくなるように。
 だから、その前に、ダムの水を抜くように、感情をいったん放出するといい。わんわんと泣いて、つらさや苦しさを吐き出せ。泣けば、頭の中がクリアされて、白紙状態になる。そのあとで、現状を受け入れながら、冷静に考え直せばいいのだ。

 例。
 「彼女にフラれた! どうしよう? もう生きていく意味がない。死ぬしかない!」 
   ↓
 つらいから、ギャンギャン泣く。泣いたら、気が済んだ。
 「もういいや。彼女のことは諦めて、別の女の子を探そう。とりあえずは、甘いお菓子でも食べよう」

  ※ 新垣結衣が結婚して自暴自棄になった男性向け。




 【 関連項目 】
 
 → まばたきの因果関係: Open ブログ
 
posted by 管理人 at 21:21| Comment(1) | 生物・進化 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 涙と酒は似ている。どちらも、辛いときに、思考を停止させる。
 泣けない男は、涙を流すかわりに、酒を飲む。
 酒は涙か溜息か。
Posted by 管理人 at 2021年06月14日 21:23
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