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社説では、原告(性同一性障害者)を支持して、判決を批判している。つまり、「女性トイレに入ることを認めるべきだ」と主張している。
この件については、情報不足であることもあって、私は明白な結論を下さずにいたが、社説では、新たな情報が示されていた。
原告はホルモン投与を受けていて、外見も女性だ。
( → (社説)トイレ制限判決 性自認 尊重する職場に:朝日新聞 )
おやおや。そういうことであれば、「性転換手術を受けた人」に近いことになる。見た目でも女性であるならば、他の女性にとっても違和感はないことになる。
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ここで思い浮かべるのは、はるな愛だ。
見た目は完全に女性であるし、この人が女性トイレに入っても、不快に思う女性はいないだろう。
一方で、マツコ・デラックスならば、不快に思う女性が多いだろう。
実は、はるな愛は性適合手術を受けており、もはや肉体的にも女性だと言える。一方で、マツコ・デラックスは、「女装趣味のあるゲイである」と公言している。(性適合手術を受けていない。)
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以上のことから、女性トイレの使用について、私なりに結論するなら、こうなる。
・ 性適合手術を受けているならば、OK。
・ 見た目が女性で、ホルモン治療も受けているなら、OK。
・ 女装しても、見た目が男性なら、不可。
・ ホルモン治療を受けていないなら、不可。
これならば、妥当な線引きだと思える。
特に、今回の判決について言うなら、「ホルモン投与を受けていて、外見も女性だ」ということから、「OK」という結論になる。その点では、朝日新聞と同じであり、判決とは異なる。
そして、その理由は、「ホルモン投与を受けていて、外見も女性だ」ということだ。(この情報を、以前は見ていなかったので、私としては結論を下せなかった。)
《 注記 》
「原告はホルモン投与を受けていて、外見も女性だ」ということは、報道されなかったわけではないが、プライバシー情報に属すると見なされたらしく、大々的には報道されなかった。丹念に探せば、一部のメディアでは報道されていたが、私は見ていなかった。