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画像圧縮技術としては、JPEG が有名だが、圧縮率が低いのと、画像が汚く濁りがちなのが、難点だった。
これを解消したものとして JPEG2000 という技術が出現したが、普及しなかった。圧縮率は高いのだが、場合によっては JPEG よりもファイルサイズが増えてしまうという、バグみたいなところが残っていた。
以上の問題を解決したのが、Google の開発した WebP という技術だ。これは、難点がなくて、美点が大きいので、各方面から支持されて、大手ブラウザでは2〜3年前から普及した。多くの例で、高精細を保ったまま、JPEG の半分以下に画像サイズを縮めることができる。
ただし webP は、ブラウザの Safari と IE には対応していない。だから、一般的な用途には向いていない。
※ iPhoneでも,スマホ版の Safari を使う人が多い。
一方、Chrome, Firefox ,Edge には対応している。(古いバージョンを除く。) だから、パソコン向けの用途としては、使ってもいいだろう。たとえば、本サイトの壁紙(背景画像)だ。これは、パソコン専用である。
※ スマホで見ると、スマホ専用のデザインになるので、壁紙は使われない。
一般的な用途では、「文中の説明画像」として使うには適していないが、「観賞用の美術画像」として使うには構わないだろう。どうせ大サイズの横長画面でしか使わないのだから、縦長画面のスマホで使うとは思えない。そもそも、スマホで大解像度の美術絵画を見ても、面白くない。(画面が小さいので。)
前項でも、仮にスマホで大画像が表示されないとしても、特に問題はない。かわりとなる JPEG 画像も示しているからだ。
[ 付記 ]
画像を WebP に変換する方法は、二通りある。
(1) ブラウザで「WebP」を検索して、変換機能のアドオンをインストール。
(2) ネットで「WebP」を検索して、変換サービスのサイトに行く。

大量にやるなら後者がお勧めだが、たまにちょっとやるくらいなら、(1) の方が簡単だし、覚える手間もない。私としては (1) がお勧めです。
(1) のアドオンはどうか? Chrome でも Firefox でも、アドオンは見つかる。一方、 Edge にはない。
Chrome と Firefox のアドオン(計二つ)を試してみたところ、なぜか、失敗した。うまく作動しないのだ。どうも当てにならない。
(2) のサイトはどうか? ググると、次のページがすぐに見つかる。
→ WEBP変換ツール (JPEG、pngとwebpを相互変換)
しかし、画像によっては、うまく行かないことがある。ファイルサイズが減るどころか、急増してしまう。まずい。
そこで別のサイトを探すと、下記があった。
→ Squoosh
ここはなかなか優秀だ。このサイトを使うのがお勧めだ。
※ ただし操作に一手間がかかる。標準では JPEG 変換なので、WebP 変換を指定する必要がある。圧縮率も指定する。