2021年05月17日

◆ 芸術院の改革

 旧態依然とした芸術院の改革案がまとまった。マンガや映画を新分野として導入する。ここで、無から有を生み出す手品のように、金をひねりだす方法がある。

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 旧態依然とした芸術院の改革案がまとまった。マンガや映画を新分野として導入する。
 現在は「美術」「文芸」「音楽・演劇・舞踊」の三つの部の下に、計16の分科が置かれている。現会員だけが新会員の候補を推薦できる仕組みのため、新たな分野は増えにくく、それぞれの分科内での人選の固定化も指摘されてきた。
 提言では、新たな分科として「写真・映像」「マンガ」を創設。現在は「演劇」に含まれる「映画」を独立させ、アニメや放送も対象とする――などの再編案を示した=図参照。ファッションやグラフィックデザイン、インスタレーションなども含めた立体作品など芸術ジャンルを幅広くカバーする内容となった。
( → 芸術院100年、あるべき姿は 優れた芸術とは、浮かぶ問い:朝日新聞

 マンガと映画を分離するとしたら、漫画とアニメが分離することになるので、おかしくないか? ……と思ったのだが、よく考えたら、大丈夫。なぜなら、これは「作品別」ではなく、「作者別」の分類だからだ。

 たとえば、次の例は「漫画」に分類される。(漫画の作者だけを見ればよく、アニメ版の作者は無視していい。)
   鬼滅の刃 / ワンピース / ドラゴンクエスト


 次の例は、「映画」(アニメ)に分類される。
   宮崎駿作品 / 新海誠作品 / 細田守作品


 こういうふうに、はっきりと区別される。両者にまたがるのは、手塚治虫のような、特別な人だけだ。つまり、漫画の原作者でありながら、自分自身でアニメも作った人だ。そういう人は、現代ではほとんどいない。(宮崎駿も、原作漫画の方はアニメほどには売れていない。)



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 なお、仮に手塚治虫を分類するとしたら、どちらに分類するべきか? どちらでもいい。どこに分類されようと、その人は一人しかいないのだから、二重に所属するわけではない。どこであっても、問題ない。

 ――

 さて。それはそれとして、問題は次のことだ。
 「新分野に新会員を導入したら、定員が増えてしまうので、定員枠を増やす必要があるのでは?」

 この問題については、うまい解決案が見つかった。
 「現在、定員 120人だが、現会員は 100人であり、欠員 20人の枠がある。この枠を使えばいい」
 
 なるほど。それで問題は一応解決する。

 ――

 だが、望むらくは、次のことも願いたい。
 「 定員 120だと、ちょっと物足りない。 150人か 200人ぐらいに増やしたい。さらに、年金も年額 250万円から増額したい」

 しかしそれに対しては、「金がかかる。予算の枠がない」という難点が生じる。
 こちらが立てば、あちらが立たず。困った。どうする? 

 ――

 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
 「現在の予算は、芸術院の会員の年金費用にかかる経費よりも、事務経費の方が多い。この事務経費を一挙に削減することで、会員の年金費用を増やす」


 要するに、「無駄を減らして、費用を浮かす」ということだ。一種の「埋蔵金」を使うようなものだ。
 すると、「そんな金はあるのか?」という疑問が生じるだろう。そこは、困ったときの Openブログ。まるで魔法で金を生み出すように、埋蔵金をひねり出すことができる。では、どうやって? それには、帳簿を見ればいい。
 先の記事には、こうある。
 会員には1人あたり毎年 250万円の年金。
 全体の定数(120)、欠員 20人。

 別の記事には、こうある。
 東京・上野にある日本芸術院会館の土地借料などをふくめ、今年度は5億2700万円の予算が計上されている。
( → 日本芸術院ってどんな組織? 会員選考「閉鎖的」と批判:朝日新聞

 以上から、無駄金の額が計算される。
  ・ 出費総額:         5億2700万円
  ・ 必要経費: 250万円 × 100 = 2億5000万円 
   差額             2億7700万円 


 というわけで、差額は 2億7700万円ある。これは、年金以外の額だ。つまり、必要のない金だ。
 このうち 7700万円ぐらいは必要な事務経費だとしても、残りの 2億円は無駄金だ。だから、これを廃止することで、その分、年金の総額を増やすことができる。
 2億円のうち、1億円を新たな年金にして、残りの 1億円は国庫に納入すればいい。これで誰もがハッピーになる。
 困ったときの Openブログ。



 [ 付記1 ]
 日本芸術院会館は廃止されるので、そこで働く人は、失業することになりそうだ。しかし、別の政府部署に配転すれば、特に問題は生じない。

 日本芸術院会館の機能はなくなるが、別に、なくても差し支えないだろう。
 会館は会員の懇談や会議に使われるほか、展示室では時折日本芸術院が所蔵する美術作品の一般公開が行われる。毎年6月に天皇・皇后が臨席して挙行される日本芸術院賞と恩賜賞の授賞式もここで行われる。
( → 日本芸術院 - Wikipedia

 こんな機能はなくなっても差し支えない。文化庁の組織に統合すれば問題ない。

 日本芸術院会館は、和風の素敵な建築物だ。
ph_acad_03.jpgph_acad_04.jpg

    → 【会館について】日本芸術院

 こういう素敵な建物があるのはいいが、ごくごく一部の人しか使わないのでは、国民にとって無駄である。一般開放するならともかく、そうでないのなら廃止するべきだ。ほとんど使われない会議室などはまったく無用だ。

 実は、これに似た建物がある。駒場公園にある旧前田侯爵邸だ。ここは一般開放されていて、室内に入ることもできる。来る人はほとんどいないので、無人状態に近い。
 私は若いころ、ここに彼女と二人で入って、いちゃいちゃしたことがあった。「えへへ」「うふふ」みたいに。
 そんな話を聞くと、「けしからん」と思う人もいそうだが、だったら、日本芸術院会館を廃止すればいい。

 [ 付記2 ]
 日本芸術院会館のある場所は、上野の駅前だ。上野の森の一角を占める。交通至便である。場所は東京文化会館の隣だ。
 とすれば、日本芸術院会館の跡地に、新たな美術館でも設置すればいいだろう。
 
 もっといい案もある。隣の東京文化会館は、築 50年で、そろそろ老朽化している。
 建築家 前川國男の代表作の一つで、1961年に日本建築学会賞作品賞 及び 第3回BCS賞を受賞した。2003年にDOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築に選ばれている。
( → 東京文化会館 - Wikipedia

 有名な建築物ではあるが、そろそろ時代的な役割を果たし終えた。10年ほどあとでは、取り壊して、改築するべきだろう。そのとき、隣の日本芸術院会館といっしょに再開発すればいいのだ。これが最善の策だろう。
 




 再開発では、駅前の一等地(ここ)に高層の商業ビルを建てて、5階あたりに音楽ホールや美術館を設置すればいい。高層階には、IT企業や、ホテルや、居住スペースがあってもいい。
 上野という立地は、東京駅に近くて、東北や関西に向かうにも便利だ。その点では新宿よりも利便性が高い。企業向けのビルとしては、立地はとてもいいのだ。(丸の内に次ぐぐらい。)

posted by 管理人 at 22:23| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
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