2021年05月09日

◆ ワクチン接種の遅れ 2件

 ワクチン接種の遅れがある。「予約電話の混雑」と「ワクチン接種の人員不足」という2件だ。困った。どうする?
 
 ――
 
 ワクチン接種の遅れでは、
  ・ 予約電話の混雑
  ・ ワクチン接種の人員不足

 という2件が問題となっている。
 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。

medical_vaccine_covid19.jpg

 予約電話の混雑


 ワクチン接種の予約の電話が混雑していて、日本のあちこちで電話がつながりにくくなっている。週末は一息ついたようだが、月曜からまた問題が起こりかねない。
 NTT東日本の都内の固定電話への着信が制限されつながりにくくなる問題が、6日午前に起きた。重要なライフラインのもろさが明らかとなった。原因として疑われているのが、複数の自治体がこの日始めた新型コロナウイルスのワクチン接種の電話予約だ。受け付けはこれから全国で本格化するだけに、混乱が懸念される。
 固定電話への着信は、6日午前9時から午前11時43分まで制限された。処理能力を超える電話が集中し、通信網が渋滞状態になる「輻輳(ふくそう)」が起きたためだ。
 消防や警察への緊急通報は対象外だが、多くの固定電話が一時つながりにくくなった。家庭や企業だけでなく、コロナ対応をしている保健所や病院なども影響を受けた可能性がある。ツイッター上では「取引先に電話したら電話混雑でつながらず」といった書き込みが相次いだ。
 要因と見られるのがワクチン接種の予約だ。ネットに不慣れな高齢者らが、いっせいに受け付け電話にかけたことが想定される。つながりにくいときに何度もかけ直すと、通信網の渋滞状況が悪化してしまう。
( → ワクチン予約が電話回線を圧迫か 全国で混乱懸念:朝日新聞

  → 都内の固定電話が繋がりにくい状況、ワクチン予約で回線混雑か
  → 電話殺到「つながらない」 金沢市、ワクチン予約開始 市役所に相談後絶たず
  → 都内の固定電話、一時通信制限 通話数が急増 NTT東(時事通信)
  → ワクチン予約「電話もウェブもつながらない」 回線混雑に住民苦情も|京都新聞
  → 八峰、高齢者のワクチン予約開始 電話3回線、終日混雑|秋田魁新報

 困った。どうする? 私の案は、こうだ。
 「電話回線の受付を中断する。ネットでの(文字ベースでの)受付のみを実施する」

 これならば、電話の混雑はなくなる。
 ネットでの混雑も予想されるが、ネットでの通信量は、電話の通信量に比べて、圧倒的に少ない。(アナログの音声でなくデジタルの信号だから。)……対策は、ずっと簡単だろう。というか、そもそも問題は発生しないだろう。(よほどの間抜けでなければ。)

 これに対しては、
 「パソコンやスマホを扱えない高齢者が後回しにされる。差別だ!」
 という批判が来るだろうが、仕方ない。どっちみち、いっぺんに全員に接種するわけには行かないのだから、誰かが後回しになる。誰かが差別(?)されるのは、当然なのだ。
 しかも、これは「差別」ではない。属性で区別されるわけではないからだ。どうしても急ぎたい人は、そばにいる家族か介護者に頼んで、ネットで手続きしてもらえばいいだけだ。

 なお、私が好き勝手に決めていいのなら、市場原理で調整したい。次のように。
 「急ぐ人には有料(高額)で。急がない人には無料(低額)で」

 最初のころに希望者が殺到するのであれば、最初に限って有料( 5000円ぐらい)にすればいいのだ。数週間後には、2000円に値下げする。さらにそその後は、無料に値下げする。
 こうして、市場原理で需給のミスマッチが解消される。
 
 「金持ち優先だ!」という批判が出そうだが、別に、5000円ぐらいなら、金持ちでなくても出せる。先に 10万円の給付金があったのだから、そこから出せばいいだけだ。
 ※ 10万円の給付金があったのだから、最初は2万円ぐらいを徴収してもいいね。
 ※ 「過激すぎる」と文句を言われるかもしれないが。日本人はケチが多いので。「金は払いたくないが、行政サービスは欲しい」という乞食根性の人々があふれている。

 ワクチン接種の人員不足


 ワクチン接種の人員不足が話題になっている。

 菅首相は「1日 100万人の接種が目標」と述べた。
  → 菅首相会見 ワクチン接種 1日100万回を目標とする考え | NHKニュース
  → 菅首相「7月末目標」に躍起 「総力戦」の高齢者ワクチン接種:時事

 その楽観的な目標の根拠は、理屈のない印象論。
  → 菅総理「1日100万回の根拠はインフルが60万回できてるから」

 呆れる話だが、素人の妄言にいちいち突っ込むのも面倒なので、省略。

 現実には、接種をするための人員(医者・看護師)が圧倒的に不足している。
  → 「コロナワクチン接種」が1年では終わらないと言い切れる理由
 この記事によると、「医師よりも深刻な 看護師不足」とのことだ。
 なぜ医師ではなく看護師が不足しているのかというと、接種会場では医師より看護師の方が多く必要になるからだ。
 1会場2列体制で、予診に医師2人、接種に看護師2人、薬液充填・接種補助に看護師2人、接種後の状態観察に看護師1人を想定している。合計、医師2人、看護師5人が必要になる。

 その看護師を補充するには、休職中の 70万人と言われる潜在看護師を復帰させればいい。しかし、やろうとしても、実現ができない。
看護協会が頼みの綱としているのが、資格を持つものの今は看護の仕事に就いていない、いわゆる“潜在看護師”だ。
育児や介護など、さまざまな理由で職場を離れた人たちで、その数は全国で70万人余りと推計されている。

しかし、各地のナースセンターでこうしたアプローチが出来る潜在看護師は、全体のごくわずかにとどまっている。
なぜか?

70万人余りと推計される潜在看護師のうち、実に8割以上が直接アプローチすることができない“消えた”状態になっているのだ。
( → “消えた看護師”はどこに? コロナ禍で危機的な人手不足 | NHK政治マガジン

 潜在看護師は 70万人余りもいるのに、連絡が取れないせいで、アプローチができないまま、不足状態が続いている……というわけだ。
 そこで政府は対策として、マイナンバーで処理しようとしている。
「看護師の国家資格をマイナンバーを通じて管理していこうと、今、準備している最中だ。いろいろなときに、ご本人に情報が行く仕組みを現在検討しており、いい仕組みをつくっていきたい」

田村厚生労働大臣が、検討中の対策として紹介したこの仕組みは、
マイナンバー制度を活用することで、潜在看護師の情報を把握しやすくするのだという。

具体的には、看護師の資格を取得した際に行う国への登録を、マイナンバー制度の専用サイト「マイナポータル」を使って行うようにすることで、制度を活用して、資格に関する情報を管理する新たなシステムを2024年度までに整備する。

 なるほど。2024年度までに整備するのか。えっ? 何を言っているんですか。それじゃ、時間切れだろ。ワクチン接種に間に合わない。頭おかしい。

 問題はあるが、政府は解決策がない。困った。どうする?

 ――

 そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。
 「個別のアプローチなどは必要ない。ごく普通に、病院(または会場)ごとに看護師を募集すればいい。ただし市場原理で、需給を調整する」


 市場原理とは? 「供給よりも需要が多ければ、価格を引き上げることで、需給を調整する」ということだ。
 今回の例で言えば、「看護師の供給よりも需要が多ければ、賃金を引き上げることで、需給を調整する」ということだ。
 このことは、前にも述べた。
  → 新型コロナウイルスの話題 29: Open ブログ の「看護師の給与」の小項目。

 ただし、「賃金アップ」というのは、当り前の方法だ。特に「うまい方法」とは言えない。
 そこで、本項ではさらに、別の方法を提案する。こうだ。
 「ワクチン接種に応募してくれた看護師には、特典を付与する。その特典は、家族へのワクチン接種(優先接種)だ」


 これはどういうことか? 一般的に、休職中の看護師というのは、子育て中の看護師である。子供が3〜15歳ぐらいだ。そこで、これらの子供についても「ワクチン接種」という特典を付与する。

 すると、休職中の看護師は、こう思う。
 「うちの子供にもワクチンを接種してもらえるのか。今の変異ウイルスは、以前と違って、子供にも感染者や死者が続出しているので、ワクチン接種の効果は高い。だから、うちの子供の命を守るために、私は看護師に応募しよう。そして子供にワクチンを接種してもらおう」

 こういうふうにすれば、いちいち看護師に個別に連絡しなくてもいい。看護師の方から自発的に連絡を取って、病院(または会場)の看護師を勤めてくれるようになるのだ。問題は一挙に解決する。
 現状では、看護師がなかなか応募してくれないのは、単に面倒だからではない。「看護師に応募すると、自分を経由して、家族(子供)が感染するかもしれない」という危険があったからだ。
 しかし、子供にもワクチン接種がなされれば、考えを改めるだろう。「これまでは感染が怖くて応募しなかったけれど、今後は違う。子供にワクチン接種をしてくれるなら、うちの子供の命を守るために、看護師に応募しよう」と思うようになるだろう。
 こうして問題は解決する。

 さらには、別途、次の特典も加えたい。
 「ワクチン接種に応募してくれた潜在看護師には、保育園・幼稚園への優先入園の権利を与える。勤務中には心配なく、子供を保育園・幼稚園に預けることができる。勤務の終了後も、その権利は続く」
 ここまでやれば、応募者は急増するだろう。

 かくて、問題は一挙に解決する。

 ――

 ※ ただし一つだけ難点があるとしたら、夫の不満だ。「看護師である妻も、その子供も、ワクチンを接種してもらえるのに、夫である自分だけは、ワクチンを接種してもらえない。つまはじきにされる。悲しい、悔しい」→ しかしまあ、そのくらいのことは我慢するべきだ。男は黙って サッポロビール。ワクチンなしでも、我慢しながら、ビールでも飲んでいればいい。どうせ夫がビールを飲んでいるときには、妻と子供が つまはじきにされるんだから。


https://amzn.to/3vQS1IN




 [ 付記 ]
 本項の2件ではいずれも、「市場原理」で解決しようとする。
 前者では、(ワクチンの)「供給が一定で需要が多すぎる」という状況を是正するために、価格を上げることで、需要を減らそうとする。
 後者では、(労働の)「需要が一定で供給が少なすぎる」という状況を是正するために、価格を上げることで、供給を増やそうとする。
 いずれも、需給のミスマッチを解決するために、価格を変動させることで調整する。
 逆に、価格が一定だと、「価格の硬直性」が理由となって、需給のミスマッチは解決しない。つまり、需要超過や供給不足の状況がいつまでも続く。……それが現状だ。

 こういう問題は経済学で説明が付くし、解決法も経済学の手法で見つかる。
 

 
posted by 管理人 at 14:48| Comment(1) |  感染症・コロナ | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そもそも接種会場でも仕事の中で、看護師の資格が必要な業務はどのくらいあるのでしょうかね。
イギリスのように少し訓練を受けただけの無資格者が接種するのは極端だとしても、業務を精査して一般人でもできることは一般人に任せるべきです。法律上の問題があるというなら、今回は特例を設けるべき。
コロナ下で仕事を失った人も多くいると思うし、そういう人を雇ってあげれば、一石二鳥でしょう。
Posted by 田好 at 2021年05月10日 10:25
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ