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前項で示したように、日本ではコロナのワクチンの接種が遅れている。「十分な治験で安全性が確認されるまで、接種を実施しない」という慎重な方針を取ったからだ。(こういう方針を取ったのは、世界の中で日本だけだ。)
一方、日本とは逆に、「緊急時には、特効薬的な効果のあるワクチンの接種の早期実施を最優先する」という方針を取った国もあった。イスラエルと米国がそうだ。では、それらの国では、どういう状況になったか?
(1) 米国
米国では、よく知られているとおり、新規感染者数が激減している。1月08日がピークで、以後は大幅に減少している。

(2) イスラエル
イスラエルでは、もっと極端だ。1月14日がピークで、以後は大幅に減少して、最近では新規感染者数がほとんどゼロに近くなっている。

(3) 日本
日本では、どうか? 「治験による安全性の確認を優先する」という方針のせいで、ワクチン接種は大幅に遅れた。その結果は、下記の通りだ。

安全性を重視すればするほど、死者が減るのではなく、莫大な感染者数と死者が出る。そのことを医学者が理解できない。日本ではコロナについて最も無知なのは医学者であり、彼らのせいでコロナの蔓延はとどまらないのだ。
[ 付記 ]
米国とイスラエルで差が出ているのは、なぜか? 接種率が違うからだろう。接種率は、現時点で、米国では 40%程度だが、イスラエルでは 60% 以上だ。3月初めの時点では、米国は 15%程度だが、イスラエルは 55% で、差は大きい。
一方、日本は世界平均にも遠く及ばず、最下位レベルと言える。

出典:Our World in Data
* 参考記事:日本、ワクチン接種率OECD37カ国で最下位 (高橋浩祐)
日本はどうしてこれほどにも、ワクチン接種率が低いのか? もちろん、明らかだ。「ワクチン接種をなるべく遅らせよう」と必死に努力してきたからである。「治験が完了するまでは、ワクチンを絶対に認めない」というふうに、せっせと努力してきたからだ。
つまり、「なるべく国民を多くコロナに感染させよう」と努力してきたからだ。「馬鹿な!」と思うかもしれないが、本当である。日本が目的としたのは、コロナの感染者数を減らすことではなく、ワクチンやアビガンによる(軽微な)副作用の発生を下げることだったのだ。そのためであれば、コロナによる死者がどれほど多く出ようと、意に介さなかったのである。
それが日本という国の方針だったのだ。(政治家の方針ではなく、医学界の方針だった。)

「アビガン」使用 国が計画する備蓄量の約0.5%にとどまる(2021年3月18日 6時27分)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210318/k10012921001000.html
https://mainichi.jp/articles/20210507/k00/00m/040/298000c
下記ニュースは一例ですが、全国いろんなところで似たような事態に陥っているものと思われます。
大崎市の予約システム、2日続けパンク 委託業者「甘かった」(5/8 河北新報)
https://kahoku.news/articles/20210507khn000043.html
一方、2月から現在までの遅れの理由は、別にあります。なぜならこれまでは予約システムは稼働していなかったので。
また、現時点でも最大の理由は、電話がつながらないことです。どこでも電話回線が不足している。ネットの方はつながることが多い。
電話受付を中止して、ネットだけにする方がよさそうだ。