2021年05月04日

◆ シェイクスピアの肖像

 シェイクスピアの肖像と見なされる像が、新たに認定された。

 ――

 シェイクスピアの肖像画としては、これが有名だ。


Shakespeare_1623.jpg


 これはシェイクスピアの死後7年目に刊行された戯曲集(ファーストフォリオ)の表紙にあるもの。死後にデスマスクから推定されて描かれた。

 これにかなりよく似た胸像が以前から知られていたが、別人であると思われて、「自己満足の豚肉屋」(self-satisfied pork butcher)などと呼ばれていた。ところが、この胸像がまさしくシェイクスピア自身であると、新たに認定された。(本年3月)
  → シェイクスピアの最も正確な肖像、認定される (2021年3月27日) - エキサイトニュース

shakespeare.jpg


 ただし、認定されたといっても、学会で公式に認定されたわけではない。Lena Cowen Orlin という大学教授(女性)の個人的な見解だ。だから、大々的な世界的ニュースだというわけではない。
 つまり、この説が正しいかどうかは、いまいち、不確かなところがある。
 ただ、私の感想で言えば、ファーストフォリオの肖像に似ているので、「この胸像がシェイクスピアである可能性は十分にある」と思える。
 ついでだが、これが豚肉屋である可能性はほとんどない。なぜなら、豚肉屋について、わざわざ胸像を建てるなんていう、酔狂なことをする人がいるはずがないからだ。

 とはいえ、本当を言えば、私はこれがシェイクスピアである可能性は低い、と思う。顔がファーストフォリオに比べて太りすぎだし、明らかに別人だと思う。似ているのは、ヘアスタイルとヒゲぐらいだろう。そんなのは、当時の人には多く共通していただろうから、しょせんは「他人の空似」と言って差し支えないと思う。このころのヒゲのある男性ならば、たいていがこういう顔になっていただろう。
 また、そもそもこれがシェイクスピアの像であるならば、当時からずっと有名であったはずであって、今になって急に認定されるとは思えない。

 ――

 ついでだが、別の肖像画もある。生前に描かれたもの。


Cobbe_Shakespeare.jpg


 2009年には、「これぞシェイクスピアの肖像画だ」という報道が多く出たものだ。
  → シェイクスピアの生前唯一の肖像画、ロンドンで初公開 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News
 しかし、ファーストフォリオの顔とはまったく違うし、別人である可能性が高い、と私は思う。私と同様に、懐疑的である人はかなり多いそうだ。

 ――

 結局、「シェイクスピアの本当の姿は、生前には何も残されていなかった」と見なすのが、最も妥当だと思える。
 すべては霧のように謎のかなたに隠れてしまうのだ。



 【 関連サイト 】

 英語情報は下記から。
  → Google 検索

 ここから上位の記事を見つけて、「このページを訳す」とクリックすれば、翻訳記事が読める。
 
 
posted by 管理人 at 21:11| Comment(0) | 一般(雑学)6 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

  ※ コメントが掲載されるまで、時間がかかることがあります。

過去ログ