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Suica や PASMO という ICカードは便利だ。しかし、それをを身障者が使おうとしても、鉄道会社から利用を拒否されるそうだ。「半額割引の手続きを窓口でしてください」と。そのせいで大変手間がかかって不便だという。そこで政府は鉄道会社に「対処せよ」と指針を示したが、「莫大なコストがかかって無理」と返答されたそうだ。
先日、長男(19)が介助者と最寄りの私鉄駅を使ったときだった。ICカードで自動改札を通ろうとすると、駅員に止められた。「切符を買って、窓口で障害者手帳と一緒に提示してください」。
( → 障害者はSuicaを使えない? 鉄道利用の現場から:朝日新聞 )
障害のある人たちが鉄道を利用する際、窓口で割引運賃の手帳を提示するよう求められ、自動改札を気軽に使えない――。そんな不便さを解消しようと、国土交通省が鉄道各社に障害者割引用ICカードの導入を検討するよう呼びかけてきた。だが、システム改修にかかる時間や費用の問題もあって進んでいない。
鉄道の障害者割引についての国の決まりはない。誰にどんな割引をするかはそれぞれの鉄道で決める。多いのは、障害の程度が重い第1種の身体障害者や知的障害者とその介助者の運賃をそれぞれ半額にするケース。ただ、切符を買うときやICカードで出入りする時に窓口で手帳の提示を求める鉄道がほとんどだ。
「不都合があるのだろうか」。柴田さんはこうした鉄道会社の対応を理不尽だと感じている。障害者割引用のICカードは技術的に作れるはずだし、それができるまでの間は「鉄道会社は合理的配慮としてルールを見直すべきだ」と思っている。
( → 障害者向け鉄道IC、導入に壁 割引対応の改修「年単位の時間、億単位の費用」 国は検討要請:朝日新聞 )
ここでは二つの主張が対立している。
・ 障害者割引用ICカードを導入せよ
・ それには多額のコストがかかって無理
どちらの言い分ももっともだが、両立しがたい。困った。どうする?
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そこで、困ったときの Openブログ。うまい案を出そう。こうだ。
「子供用のICカード(半額割引)を、身障者と介助者も使っていい、と定める」
これならば、規則の改正だけで済む。設備の新規開発は一切必要ない。既存の子供用ICカードを使うだけで済む。
Q.E.D.
[ 付記1 ]
子供用ICカードは、ググれば見つかる。ただし、カード名は固有名詞(商品名)を使うこと。Suica、PASMO、ICOCA など。
→ 子供用 PASMO - Google 検索
→ 子供用 Suica - Google 検索
→ 子供用 ICOCA - Google 検索
子供用 PASMO

右下に 小 という文字がある。
[ 付記2 ]
Apple Pay に Suica や PASMO を設定することは可能だが、子供用は設定できない。これは、ICカードの都合ではなく、Apple Pay が子供の使用を認めていないせいだ。
→ Apple Pay に Suica や PASMO を設定する - Apple サポート