2021年04月13日

◆ シニアカーとは何か?

 (前項の続き)
 シニアカーとは「高齢者向けの自動車」のことである……と思えるが、そうではない。この誤認が、JR の駅の車椅子問題の根源だった。

 ――

 シニアカーというのは、字義通りに言えば「シニア向けの自動車」のことだと思える。だが、実はそうではない。
  → シニアカー - Google 検索

 ググればわかるように、シニアカーとは、「(ハンドル形の)電動車いす」「電動カート」のことである。

 で、この言葉がどれだけ普及しているかというと、Google では 250万件ある。一方、電動車椅子は 1210万件もあるから、5倍もある。
 シニアカーという言葉は広く普及しているとは言えないし、理解できない人も多いだろう。例の女性身障者も、本人は電動車椅子を使っているが、シニアカーという言葉は使っていない。

 ※ シニアカーは4輪タイプで自動車っぽいが、上記の女性身障者の使う電動車椅子は、2輪と補助輪2個なので、シニアカーとは言いにくいようだ。
   → 画像 ( 出典

 ――

 ところが、JR東のサイト(来宮駅)では、この語(シニアカー)が大きく使われている。


kinomiya1a.png
kinomiya1b.png


 スマホだと、初めにこの画面が見える。
 下の方の一覧に「バリアフリー情報」というのがあるので、これをタップすると、次の画面が現れる。


kinomiya2.png


 ここには、次の表示が見られる。

      シニアカー
      のご利用  不可


 これはつまり、「この駅では電動車椅子は利用できません」ということだ。このことをあらかじめ理解しておけば、電動車椅子を使う人がいきなり訪れて、人手による運搬を要求する、というようなことはなかっただろう。
 
 ブログ記事にはこうある。
 JR東日本:駅構内図(来宮駅) (jreast.co.jp)

こちらには「1F」の表示しかなく、無人駅であることも、車いすは事前連絡が必要なことも書いてありません。よって、いつもJRを利用するときと同様に、連絡をせずに向かいました。今までも、案内に時間がかかっても、また階段しかない駅でも、駅員がいつも車いすを持ってくれます。
( → 無人

 本人は JR東 のサイトを見て、「車椅子は利用可能だ」と思い込んでいたのである。
 つまり、「シニアカーの利用は不可」という表示があっても、まったく理解できなかったのである。
 
 これはどういうことか? 彼女が情弱だということか? 彼女が文盲だということか? 違う。「シニアカーという言葉が通じなかった」ということだ。そして、それは、たいていの人にとってそうなのである。
 実際、私だって、「シニアカーの利用は不可」が「車椅子の利用が不可」だとは思わなかった。彼女がとりわけ馬鹿だったわけではない。たいていの人に通じないような言葉を使う JR東 が駄目だったのだ。
 
 簡単に言えば、JR東 でバリアフリーになっていなかったのは、駅ではなくて、サイトの言葉だったのである。身障者にも健常者にもどちらにも理解できないような言葉を使うサイトの言葉遣いが駄目だったのだ。
 だからこそ、彼女はその理解できない言葉遣いの被害者になった、と言えるだろう。

 さらに言おう。実は、シニアカーという言葉自体が不適切だった。シニアカーではない電動車椅子もまた、エレベーターがないがゆえに、バリアフリーの対象外となるはずだ。
 だから、どうせ表示するなら、「シニアカーの利用は不可」でなく、「車椅子の利用は不可」とするべきだった。それならばもともと誤認は生じなかっただろう。 

 ――

 そもそも、このページには、「エスカル」という奇妙な言葉も現れている。しかし、こんな言葉を見ても、理解できない人が多いだろう。エスカルという言葉を見ても、たいていの人が思い浮かべるのは、サイゼリヤのエスカルゴだろう。




 JR東 のいう「エスカル」というのは、エスカレーターに似ている階段昇降機のことらしいが、この言葉もわかりにくい。
 こういうふうにわかりにくい言葉を使うときには、そばに脚注を付けて、解説しておくべきだろう。次のように。

  ※ エスカル = 車椅子用の階段昇降機
  ※ シニアカー = ハンドル式の電動車椅子

 JR東(のサイト)に、このような親切な記述がなかったということが、バリアフリー対応にならない最大の理由があったと得るだろう。
 


 [ 付記 ]
 それはそれとして、「 JR は車椅子に対応せよ。たとえ無人駅でも、連絡なしに対応せよ」という身障者の要求は、過剰な要求だろう。
 そのことは次の文章からも窺える。
 歩いている人たちが電車に乗る時に、駅が使えるかどうかを調べることはほとんどないと思います。「車いすなんだから調べるのは、仕方ない、連絡もしないといけない」というのは、改善していきたいです。なぜなら調べるのも、連絡するのも、手間も時間もかかることだからです。その手間と時間が障害者にだけ強制されるは、差別があるということと同じはないでしょうか。
( → JRの合理的配慮への改善を求める補足 : コラムニスト伊是名夏子ブログ

 この人は根本的に誤認しているようだ。
 「歩いている人たちが電車に乗る時に、駅が使えるかどうかを調べることはほとんどない」
 というのは事実だが、それは、他人の介助を要求しない(自力で解決する)からだ。他人の介助を要求しないのだから、調べないせいで道に迷うとしても、自業自得である。それをわきまえた上で、事前に調べるか調べないかを、自分で判断する。

 一方、身障者の場合には、他人の介助を要求する(自力で解決できない)のだ。この場合、他人の介助を要求する以上は、他人の都合を聞くのは当然だろう。「何でもかんでも他人を自分の思うがままに支配したい」というのは、王様の発想である。身障者だけがそういう専横的な権利を持つというのは、自惚れも甚だしい。
 はっきり言えば、これは「身障者は健常者に対して圧倒的に優越する」という逆差別の発想だ。「相手の都合も聞かずに、自分の好き勝手に他人を無料でこき使おう」という発想だからだ。独裁者ふうでもある。

 これと似たことは、日産のゴーン社長がやっていた(独裁者的にふるまっていた)という話は、本日の朝日新聞の記事にもある。
 ゴーンの家族が、この会社を通じて航空券を手配してきたが、その代金が格安航空券より高いとゴーンが怒り、日産を通じて損害賠償を求めた、というのだ。
 同社は可能な限り安い航空券を手配したつもりだが、予約便の変更可能な航空券を望む家族には格安にはならない。ところがゴーンはそれを高いものを買わされたと思い、差額を払え、というのだった。
 結局、同社は12〜16年の航空代金のうち差額分の3500万円弱を日産に返し、後にゴーンに支払われた。
( → (けいざい+)日産クーデターの真相:1 監査役は不審に思った:朝日新聞デジタル

 どうせゴーンのことだから、エコノミークラスで済ませるはずがなくて、ビジネスクラスかファーストクラスの豪華な席を取ったのだろう。なのに、それに対して格安航空券の代金しか払わなかった。それも、自分でなく、家族のためのチケットという私的利用なのに。
 ここまで来ると、会社の私物化というだけでなく、業務上の横領に相当するだろう。そこまで好き勝手をやっていたというのは、独裁者の専横だと言える。

 そして、これと似た横暴を要求しているのが、先の女性身障者なのだ。「私の好き勝手に応じて、JR東 は無償で奴隷のごとく従え」と。そのために、「好き勝手にさせないのは、身障者への差別だ!」と言い張る。
 
 そういうのを、逆差別というんだよ。

 ――

 なるほど、身障者が健常者と同じように、自由に旅行できるようになれるとしたら、それは素晴らしい。たとえば、エレベーターがたくさん設置されるようになったら、それは素晴らしい。
 しかし、現実にエレベーターが設置されていない状況で、他人を自分の思うがままに奴隷のごとく好き勝手にこき使おうというのは、横暴というしかない。自分の権利を満たすためには、他人の権利を踏みにじろうというのは、まさしく差別者の発想なのである。

 彼女は、自分が身障者であるということで特権階級であると思い込み、健常者を奴隷のごとくこき使う権利があると思い込んでいる。そこには人間的な「優しさ」や「思いやり」というものがまったく欠落している。

 自分が傷ついたなら、他人を傷つけることにも、敏感であってほしいものだ。ところが逆に、自分が他人を傷つけることには、あまりにも鈍感になっている。残念なことだ。

posted by 管理人 at 23:22| Comment(2) | 自動車・交通 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
伊是名夏子に限らず、専横的な態度をとる身体障害者は少なくありません。健常者が身障者たる自分を介助してくれることは当然であると常々思っているので、そこに感謝の気持ちはありません。

障害者福祉の現場で働く友人がしばしば私に愚痴をこぼします。まさに、管理人さまが言及していることが全国の障害者福祉の現場で起きています。

人は、身体が不自由になると、人としての心を失ってしまうのでしょうか?
Posted by 反財務省 at 2021年04月13日 23:38
 弱者いじめみたいなので、あまり書きたくはないのだが、参考のために。

> 最近お騒がせの伊是名夏子さん、2005年(当時23歳?)に子ども料金でディズニー入場してるんだけど……
  https://togetter.com/li/1697243

> 一つの過ちでクズとは言えない。その通り。それを本人もわかってるからこそ、ツッコミどころ満載の過去記事1700本のうちの8割を削除って荒技で逃げ果せようとしてる
  https://b.hatena.ne.jp/entry/s/togetter.com/li/1697243

> 伊是名夏子、ブログ記事を大量削除 - 事実を整える
  https://www.jijitsu.net/entry/izenanatsuko-blog-sakujo

> 伊是名夏子さん、都合が悪いのかブログ記事を続々削除!騒動発生時から約8割を削除済
  https://matomame.jp/user/yonepo665/0298a0597e68a908133f
Posted by 管理人 at 2021年04月14日 17:55
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